「クライマックスシリーズ」 ソフトバンク―楽天第3戦  7回、決勝の本塁打を放ちガッツポーズで一塁へ向かうソフトバンク・内川。右は楽天・宋家豪=ヤフオクドーム【写真提供:共同通信社】■内川聖一(福岡ソフトバンク)○2-1vs東北楽天(ヤフオ…

「クライマックスシリーズ」 ソフトバンク―楽天第3戦  7回、決勝の本塁打を放ちガッツポーズで一塁へ向かうソフトバンク・内川。右は楽天・宋家豪=ヤフオクドーム【写真提供:共同通信社】


■内川聖一(福岡ソフトバンク)
○2-1vs東北楽天(ヤフオクドーム)
打撃成績/中飛、右安①、左本①

 福岡ソフトバンクの内川聖一が7日のCSファーストステージ第3戦で、同点打と勝ち越し本塁打を放つ活躍。チームのファイナルステージ進出に大きく貢献した。

 投手戦となった展開で、頼れるベテランがチームの全打点を叩き出した。まずは1点を先制された4回。2死1、2塁の場面で「絶対に打ってやろう」と東北楽天・先発の岸孝之の148キロのストレートをライト前に打ち返した。「相手に先制されてしまったので、すぐに追いつけてよかった」と喜ぶと、さらに同点で迎えた7回、先頭打者として打席へ。代わったばかり東北楽天・2番手の宋家豪から「とにかく打てる球を打ちにいこうと思った」と、レフトスタンドへ勝ち越しの本塁打を放ち、一塁を回るところで右手を高々と突き上げた。

 今季はレギュラーシーズンで打率.251、12本塁打、41打点と不本意な成績で終わった内川だが、過去に11、15、17年の三度、MVPに輝いたクライマックスシリーズ(CS)で、今年も本領発揮と言える活躍を見せた。決勝点となる本塁打はCS通算10本目で歴代1位となった。

 ファーストステージを勝ち上がったチームは、2年連続で2位からの日本シリーズ進出を目指し、ファイナルステージでは2年連続で埼玉西武と対戦する。ポストシーズンで復活したプロ19年目の37歳が、2年連続日本一へ大きな力となる。