写真:伊藤美誠(スターツ)/提供:ittfworld

10月1日から6日にかけてITTFワールドツアー・スウェーデンオープンが開催され、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの計5種目が行われた。

中国選手が多くエントリーしており、中国が全種目のタイトルを総ナメにした。しかし、伊藤美誠(スターツ)が次代の中国を担う若手主力選手を連破し、中国に立ちはだかった。

男子シングルス結果




写真:ワールドツアー初優勝の王楚欽(中国)/提供:ittfworld

2019年に入ってワールドツアー決勝に進むのが3度目の王楚欽(ワンチューチン・中国)がついに男子シングルスで優勝を果たした。王楚欽は予選からの出場で、並みいる強敵をなぎ倒すと、決勝では同じくサウスポーの林高遠(リンガオユエン・中国)を全く寄せ付けない圧倒的な強さで勝利した。

準優勝した林高遠は、準々決勝でドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)との死闘を制すると、準決勝で激しいラリー戦の末に樊振東(ファンジェンドン・中国)を下している。

張本智和(木下グループ)は1回戦でポール・ドリンコール(イングランド)に競り合いながらも勝利したが、2回戦で優勝した王楚欽に敗れ、2019年3度目の敗戦となった。

丹羽孝希(スヴェンソン)は1回戦で神巧也(T.T彩たま)との同士討ちを制すると、2回戦でシモン・ゴジ(フランス)と対戦。4勝1敗と丹羽の勝率が高かったが、ゴジが丹羽のお株を奪うような多彩なテクニックとトリッキーなプレーで翻弄し、丹羽を下した。

水谷隼(木下グループ)は直近で3連敗している鄭栄植(チョンヨンシク・韓国)にストレートで快勝すると、2回戦で樊振東と対戦。見応えのあるラリー戦は樊振東に軍配が上がり、日本男子は2回戦で全員が敗退となった。

男子ダブルス結果




写真:許昕(中国・写真左)と樊振東(中国・写真右)/提供:ittfworld

男子ダブルスの優勝は、アジア選手権2位の樊振東/許昕(シュシン・中国)となった。決勝ではアジア選手権で敗れている梁靖崑(リャンジンクン・中国)/林高遠にリベンジを果たした。

日本からは12歳の松島輝空(木下グループ)が神巧也とペアを組んで予選に出場。惜しくもフルゲームで敗れたが、松島は12歳ながらもその実力は十分に通用することを示した。

女子シングルス結果




写真:長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)/提供:ittfworld

世界ランキング1位の陳夢(チェンムン・中国)が、強い精神力で女子シングルスのタイトルを勝ち取った。決勝ではゲームカウント1-3と追い込まれながら、高い集中力で逆転し、優勝を決めた。

陳夢にあと一歩まで迫った伊藤美誠は準優勝となり、大会連覇とはならなかった。しかし、2回戦で平野美宇(日本生命)とのフルゲームを制すると、1勝8敗と負け越していた王曼昱(ワンマンユ・中国)に完勝。その後の準決勝でも孫穎莎(スンインシャ・中国)に2ゲームを先取されながらも、逆転で勝利するなど驚異的な活躍を見せた。

また今大会で中国の主力選手に勝利したもう1人の選手は長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)だ。6月のジャパンオープンに引き続き、朱雨玲(ジュユリン・中国)を再び破った。2回戦では銭天一(チェンティエンイ―・中国)に敗れたが、ポテンシャルは中国トップ選手並だということを知らしめた。

一方、石川佳純(全農)は、今大会ベスト4に入ったダークホースの劉斐(リュウフェイ・10月世界ランキング227位・中国)に敗れた。次のドイツオープンでの活躍に期待がかかる。

女子ダブルス結果




写真:平野美宇(日本生命・写真右)と石川佳純(全農・写真左)/提供:ittfworld

女子ダブルスでは、陳夢/丁寧(ディンニン・中国)が優勝を果たし、平野美宇/石川佳純は惜しくも準優勝となった。

決勝では平野/石川が1ゲーム目を先取したものの、2ゲーム目からは後手に回ってしまい、攻め続けることの難しさを痛感させる1試合となった。

木原美悠(JOCエリートアカデミー)/長﨑美柚は本戦からの登場となったが、1回戦でポルトガルのベテランペアに翻弄され、初戦で敗退。勢いのある若手ペアは苦杯をなめた。

混合ダブルス結果




写真:水谷隼(木下グループ・写真左)と伊藤美誠(スターツ・写真右)/提供:ittfworld

混合ダブルスの優勝は、許昕/劉詩雯(リュウスーウェン・中国)ペアとなった。世界選手権、アジア選手権とビッグタイトルを手中に収めた最強ペアがスウェーデンオープンでも栄光を掴んだ。

準優勝は水谷隼/伊藤美誠となった。決勝では中国ペアと7月の韓国オープンぶりの再戦となり、フルゲームまで食らいついたが最後の1本がなかなか取れずに、一歩及ばず準優勝となった。

文:ラリーズ編集部