完璧な勝利だ。前節・東洋大戦の敗戦を経て迎えた早大戦。第1ピリオドにFW佐久間雄大(政経2=白樺学園)が先制点を挙げると、その後も着実に得点を重ねて5―0。リーグ後半戦に向けて弾みをつける結果となった。◆9・7〜11・24 関東学生リーグ…

 完璧な勝利だ。前節・東洋大戦の敗戦を経て迎えた早大戦。第1ピリオドにFW佐久間雄大(政経2=白樺学園)が先制点を挙げると、その後も着実に得点を重ねて5―0。リーグ後半戦に向けて弾みをつける結果となった。

◆9・7〜11・24 関東学生リーグ戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)

▼10・5 対早大戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)

○明大5{2―0、2―0、1―0}0早大

 序盤から試合を形つくった。第1ピリオド3分50秒、佐久間が相手の反則を誘い、ゴールキーパーと1対1のPS(ペナルティーショット)を獲得。「自信を持っていけた」と危なげなく決め、幸先良く先制点をもたらす。その後、13分11秒には「みんなを黙らせようと思った」。DF京谷充洋(政経4=北海道清水)がリンク中央から鮮やかなミドルシュートでゴールネットを揺らした。京谷の今季初ゴールでさらに流れをつかむと、勢いは衰えることなく第2、第3ピリオドでも点数を確実に積み重ねる。終わってみれば計5得点で早大を圧倒した。

 キャプテンが流れを引き寄せた。「磯部さんが後ろにいるのが心強かった」(佐久間)。今試合、GK磯部裕次郎主将(政経4=武修館)は慶大戦以来の先発出場。第1ピリオドから好セーブを連発すると、最終第3ピリオドにはペナルティーで人数不利な状況の中でも全くスキを見せることのない盤石ぶり。「準備してきた」(磯部主将)と早大の攻撃を完璧に封じ込め完封を収めた。「モチベーションを作るのは難しかったが結果を出せてうれしい」(磯部主将)。1巡目ではGK香田凌辰(政経3=白樺学園)が安定した守備を見せており、後半戦も強力な2枚看板がチームを支えていく。

 1巡目を終えて黒星は東洋大戦のみ。しかし「東洋大の攻略ができていない」(FW池田涼希・政経4=北海)。秋リーグ優勝を狙うには宿敵に勝つことは必要不可欠。リーグ戦前半に出た課題を払拭し「チャレンジャーの立場」(FW岩崎竜馬・法3=釧路工)で後半戦を駆け抜ける。

[岩田純]

試合後のコメント

井原朗監督

――試合を振り返っていかがですか。

「この前負けて、この試合を勝つことが大事だったので、またここから良いスタートが切れるかなと思います」

磯部

――完封は意識していましたか。

「今までは完封しようと思うと自分の中で気負ってしまって良いプレーができないことが多かったんですけど、ずっと準備してきたのでここで完封して良かったと思います」

池田

――今年の早稲田に苦手意識はありませんか。

「昨年までは走って当たってくるチームでしたが、今年はそれ以上に自分たちが走って当たっているので去年ほど相性が悪いとは思わないです」

京谷

――ゴール後の笑顔が印象的でした。

「初ゴールなのでたまには4年生として盛り上げようと思いました」

佐久間

――2巡目への意気込みをお願いします。

「良いところはどんどん伸ばして、決勝リーグでは絶好調になるように合わせて一戦必勝で戦います」