大谷は今季打者として65試合出場。278打席、230打数で80安打を放ち、打率3割4分8厘と好成績。仮にシーズン残り31試合全て打者として出場して、このペースを守れば、シーズン410打席、339打数、118安打が見込まれる。■21日のSB戦…

大谷は今季打者として65試合出場。278打席、230打数で80安打を放ち、打率3割4分8厘と好成績。仮にシーズン残り31試合全て打者として出場して、このペースを守れば、シーズン410打席、339打数、118安打が見込まれる。

■21日のSB戦は今季7度目の猛打賞、打率3割4分8厘と好調を維持

 両リーグ初の“例外規定”で首位打者を獲得する可能性が出てきている日本ハム・大谷翔平投手は、21日のソフトバンク戦(札幌ドーム)で5打数3安打1打点と活躍。今季7度目の猛打賞を記録し、チームの連敗ストップに貢献した。

 大谷は今季打者として65試合出場。278打席、230打数で80安打を放ち、打率3割4分8厘と好成績。仮にシーズン残り31試合全て打者として出場して、このペースを守れば、シーズン410打席、339打数、118安打が見込まれる。

 今季の規定打席は443。残り全試合に打者として出場し、打席ペースを守れば規定打席には33打席が足らない。不足する33打席分を凡打としてシーズン見込みの339打数に足して打率を計算すると、打率3割1分7厘。現在のパ・リーグ打率ランキングでは2位に相当する。

■打者・大谷の意外な天敵はロッテ、対戦成績は軒並みワースト

 リーグトップのロッテ角中は21日の西武戦(西武プリンス)で5打数4安打の固め打ちを見せて打率3割4分2厘とした。その差は2分5厘。例外規定での首位打者へは大谷のさらなる猛打が欠かせない。

 鍵を握るのが8試合が残るロッテ戦だ。今季は打者として4試合出場、16打数4安打、打率2割5分、1本塁打、4打点。まだ試合数が残されているとはいえ、パ・リーグのカード別ではいずれもワーストの数字だ。23日に対戦する予定のロッテ・スタンリッジとは2打数無安打、1四球となっている。

 23日からのロッテ戦(QVCマリン)では打者での出場が見込まれる。0.5ゲーム差の首位・ホークスとの熾烈な優勝争いも見物だが、大谷がどこまで打撃成績を伸ばせるかも注目だ。

◇例外規定での首位打者
 野球規則には規定打席の例外規定があり、規定打席に満たない場合は不足分の打席を凡打として加算し、算出された打率が規定打席到達者の打率1位を上回れば、規定打席未到達でも首位打者と認定される。大リーグ、日本の2軍ではこの例外規定適用での首位打者が誕生しているが、1軍のセ・パ両リーグではいまだに例がない。