9月初週から始まった秋季関東大学リーグ戦(秋季リーグ戦)。5週目となり後半戦がスタートしたきょう早大は専大と対戦した。普段はサイドとしてプレーしている藤中颯志(2年)をリベロに起用するなど早大の圧倒的な攻撃陣に対抗するため守備に力を入れて挑んだ専大。しかし早大のアタッカー陣を止めることはできなかった。セットカウント3-0(25-22.25-21、25-18)で専大を下した早大が開幕から負けなしの7連勝を飾った。

 武藤鉄也副将(スポ4=東京・東亜学園)のブロックで早大が先制点を獲得して始まった第1セット。序盤は両校ともにブレークを取ることの出来ない攻防が繰り広げられた。その均衡が壊れ始めたのはセット終盤だった。17-18の場面から大塚達宣(スポ1=京都・洛南)のパイプ、宮浦健人(スポ3=熊本・鎮西)のスパイクを含む4連続得点を決めて一気に早大がリードしていく。宮浦のサービスエースで22点目を獲得すると専大はタイムアウトを要求。その後専大もクイックなどで果敢に攻めるも最後は大塚のクロススパイクが専大コートに落ち第1セットは早大が獲得した。第2セット、開始直後から長いラリーにもつれ込む。両校が強烈なスパイクを放っては拾いを繰り返すも、大塚が大勢を崩しながらもスパイクを専大コートに打ち付け1点目は早大のものに。5-4の場面では村山豪(スポ3=東京・東亜学園)の力強いサービスエースも見られた。専大のスパイクにブロックで対応しきれない部分があるも早大は着実に点を重ね続ける。18-19から村山のクイックを皮切りに4連続得点を決めて22-19。吉田悠眞(スポ2=京都・洛南)のサーブミスで専大が1点獲得するもその後宮浦のスパイクでセットポイントに。最後は専大のスパイクがアウトになり早大がセットを連取した。


きょう強烈なサービスエースを決めた村山

  第1,2セットと序盤にはペースを握り切れなかった早大だったが第3セットは違かった。序盤から積極的に攻めていく。4-3から大塚のスパイク、武藤副将のクイックを含む6連続得点を獲得しこのセットの主導権は完全に早大がつかんだ。セット中盤も点差を7点以上に保ち続ける。早大が20点目を獲得すると大塚に代わって重藤トビアス赳(スポ1=神奈川・荏田)がコート上に。直後にブロックなどで3連続得点を取られるも村山のクイック、重藤のブロックアウトを誘うスパイクなどが決まり22-16と早大が6点リードする展開となる。ここで村山に代わり岩本大吾(スポ1=兵庫・市立尼崎)、武藤副将に代わり上條レイモンド(スポ2=千葉・習志野)が投入された。23-18から重藤のクロススパイク、吉田のジャンプ力を生かしたスパイクが相次いで決まり25点目。専大をストレートで下した。


2年生としては唯一スタメンとして出場している吉田(右

 村本涼平(法4=京都・洛南)に代わり秋季リーグ戦からのスタメン出場にもかかわらず一員として活躍する吉田。リーグ前半を終えてみて「ほっとした」という気持ちを吐露した。アタッカーにしては176センチと小柄ではあるが力強いスパイクを放ち、笑顔でチームを励ますその存在感は日々増している。あすの相手は筑波大。6月に行われた東日本大学選手権の優勝校だ。春季リーグ戦の覇者である早大との王者対決を制するのは一体どちらになるのか。吉田もこの対決のキーマンのひとりに違いない。

(記事 萩原怜那、写真 松谷果林、西山綾乃、山田永遠)

セットカウント
早大25-22
25-21
25-18
専大
スタメン
レフト 吉田悠眞(スポ2=京都・洛南)
レフト 大塚達宣(スポ1=京都・洛南)
センター 武藤鉄也(スポ4=東京・東亜学園)
センター 村山豪(スポ3=東京・駿台学園)
ライト 宮浦健人(スポ3=熊本・鎮西)
セッター 中村駿介(スポ3=大阪・大塚)
リベロ 堀江友裕(スポ4=和歌山・開智)
コメント

堀江友裕主将(スポ4=和歌山・開智)

――きょうの試合を振り返ってみて

自分としてはリベロとしてのディフェンス面、特にディグであったりができなかったのであすに向けて修正していきたいなと思います。

――専大がとても守備重視の態勢で挑んできたと思いますが特に意識したところはありますか

まあメンバーも変えてきたし普段サイドの藤中(颯志、2年)がリベロやったりしていたと思うのですが、向こうに変わったことがあったとしてもこっちがやることは変わらないと思うので特に(自分たちの中で)大きな違いとかはなかったです。

――きょうの堀江さんご自身のプレーはいかがでしたか

先ほども言ったようにリベロとして例えばブロックの脇を抜ける強いスパイクに対するディグもできなかったですしレセプションについても質や高さであったりがセッターが上げやすいボール、スパイカーが打ちやすいボールにあまりできていなかった部分がありました。チームが勝つためには自分はまだまだだなと思います。

――チームのディフェンスはいかがですか

きょうは課題であった序盤からクイックに対しての軟打をしっかり上げれていたと思うのでよかったと思います。あとブロックもよかったと思います。まあ僕は全体を見れていなかった部分もありますが攻撃もよかったです。ディフェンスに関しては僕がもうちょっと頑張ればみんなも回ると思うのでそこは自分次第かなと思います。

――あすへの意気込み

先週も日曜に日体大戦が控えていたように、土曜の相手が弱いわけではないですが今週も先週のように日曜に山場が来ているのでもう一度ギアを全体として上げていこうということを意識してきょうしっかり休んで東日本(大学選手権大会)で優勝している筑波に勝てるようにまずは自分のスキルをアップしてチームの足を引っ張らないように頑張っていきたいです。

宮浦健人(スポ3=熊本・鎮西)

――きょうの試合を振り返って

きょうは一応勝てたので良かったとは思いますが、課題がたくさん見つかった試合でした。

――課題はどのようなところでしょうか

やはりサーブが悪かったですね。夏の間から練習して、先週1週間も精度の低さを直そうと思っていたのですが、まだトスが安定していなくて。大事な場面でもしっかり良いサーブが打てるようにもっと練習しないとなと感じました。

――レシーブの上手い相手でした

きょうはブロックをするミドル(センター)がすごく高さのある選手だったので、そこを避けながらコースをしっかり見極めて打つことを意識していました。

――あすに向けて

強い相手ですし、あすも1つの山になると思っているので、きょうしっかり準備して、フルスロットルで頑張りたいと思っています。

吉田悠眞(スポ2=京都・洛南)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

きょうは自分がキャッチ、レセプションの面で全然駄目だったのですが、その分を周りの人達でカバーしてくれて、周りに助けられた試合でした。

――ご自身のプレーを振り返っていかがでしたか

あすはこのリーグ戦の山になる試合だと思うので、きょうのようなプレーをしていたらやられると思うので、緊張感を持って、自分のプレーに自信を持って頑張っていけたら良いと思います。

――先週でリーグの前半が終わりましたがいかがですか

自分が入ることで足を引っ張って負けてしまうのではないかという心配も少しありましたが、前半戦勝利で終われてほっとした気持ちもあります。これから後半戦に向けてもっとコンディションを上げてパフォーマンスも上げていけたら良いと思います。

――明日に向けて一言お願いします

自分らしさをしっかり出して、笑顔で楽しくプレーしていきたいと思います。

大塚達宣(スポ1=京都・洛南)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

きょうから春リーグで上位だったチームと当たるということで、ここから一戦一戦がすごく重い試合になるということはわかっていたので、まず専修大学にこうやって3-0で勝てたのはよかったと思います。

――専修大学の印象はいかがでしたか

専修大学はオポジットの左利きの久保(裕太、3年)さんが中心となるチームだと思います。自分はポジション的に久保さんとブロックでマッチアップするのでそこで自分のブロックの位置で後ろのレシーブの位置も決まるし、そう思ったらすごく重要な役割だと思いました。それが良いときもありましたがちょっと未完成な部分もありました。うまくはまったときは自分たちの流れだったし、はまっていないときは1セット目のような競った展開になったので、そこが専修大学との試合で自分が一番テーマにしていたところですね。

――チーム全体で1セット目は何回か反則を取られていましたね

せっかく上がったボールとかもミスとかでこっちに流れが来なかったので、ずっと1点の勝負になっていたのですごくしんどかったのですが、その中でも粘るというかしっかり均衡を崩さずに自分たちが1点ずつ点を取れたので、終盤に差をつけられました。それが自分たちの強みでもあります。春リーグでは競ったときに焦っていたことが多かったのですが、秋リーグでは良い意味で余裕が生まれたのではないかなと思います。競った場面でも焦らなくなりました。

――秋季リーグ戦が始まってから全勝していますが、勝たないといけないというプレッシャーはありますか

自分たちの目標は(全日本)インカレで優勝することなのでそこに向けての秋リーグですね。インカレに向けて一番良い状態に持っていくために今こうしてやっていると思うので、そのためにということを考えていますね。今この勝負に勝つための、そのときだけのプレーではなくて先を考えてインカレで優勝するために必要なプレーというのを心がけてやっていかなくてはならないと思っています。自分たちは今どれだけできるのかというのとインカレで優勝するために何が必要なのかが分かる試合になってくるので、そういう気持ちでこれからあと4つの試合をやっていきたいなと思います。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

あしたは筑波大学との試合になりますが、筑波に限らずこれから戦うチームはどこも強いので、まずは目の前の一戦一戦をしっかり勝ち切ってその中で自分たちの良いプレーを見つけてインカレに繋げられる試合にしたいと思います。