初黒星から1週間。主に守備面の立て直しを図った早大は、秋季関東大学リーグ戦(秋季リーグ戦)4戦目に国際武道大と対戦した。第1セットから競り合う展開が続くも、富澤結花主将(スポ4=東京・文京学院大女)を中心に得点を重ね相手に食らいつく。しかし、国際武道大の粘りのある守備と力強いスパイクに苦戦し、第2セット、第3セットを連取された。それでも、第4セット以降主導権を握るとそのまま第5セットも奪い、セットカウント3-2(27-25、24-26、20-25、25-18、15-10)で勝利を収めた。

 けがから復帰した植松知里(文構3=香川・高松第一)をライトに迎え、幕を開けた第1セット。セット序盤から相手の粘りある守備に幾度もラリーに持ち込まれたが、植松や井上裕利惠(スポ3=岡山・就実)が好レシーブで応戦し、両チーム競り合う展開が続いた。しかし、15-15の場面で均衡が崩れる。相手のブロックポイントや自陣でのミスも重なり5連続得点を奪われ、大きくリードを許してしまう。富澤のバックアタックで相手に傾いた流れは切れたものの、その後も点差は縮まらず20-24でセットポイントを奪われてしまった。しかし、土壇場で形勢逆転。富澤のサービスエースを含む4連続得点で24-24と追いつき、ジュースに持ち込んだ。勢いに乗った早大は先に25点目を奪われるも、中澤恵(スポ1=大阪・金蘭会)と山下日和(社1=千葉・市船橋)が3連続得点を奪い、第1セットを先取した。続く第2セットは、相手の強打に序盤苦戦する。7-5から5連続得点を奪われたが、すぐに富澤のスパイクポイントを含む3連続得点を奪い返すなど、ブレイクを取り合う展開に。しかし、セット中盤以降は点差が一向に開かず、またもジュースになる。この場面で相手に強打を見せつけられると、最後はサービスエースを奪われ第2セットを落とした。


けがから復帰しチームに貢献する植松

 流れを変えたい第3セットであったが、いきなりサービスエースを含む4連続得点を奪われ、1-4と追う展開になった。しかし、すぐさま富澤がストレートとクロスにスパイクをうまく打ち分け3連続得点。同点に追いつくと植松のブロックアウトなど2連続得点で7-6と逆転する。その後もお互いブレイクを取り合う展開が続き、シーソーゲームに。16-15の場面では、中澤がディグをしたボールが直接相手コートに落ちるというラッキーなかたちでの得点で流れが来るかと思われた。ところが、20-20から相手に5連続得点を奪われ第3セットも落とした。後がなくなった第4セット。相手のミスで1点目を奪うと、富澤の3連続クロススパイクで4-0とリードを広げる。それ以降は相手の粘りある守備の前に点差を広げられないながらも、決して逆転は許さず19-17でセット終盤を迎えた。すると、流れは徐々に早大に向き始める。富澤の2連続スパイクポイントと相手のミスで22-17とすると、さらに橋本美久(社2=福島・郡山女大附)のツーアタック、サービスエースなどで3連続得点。第4セットを奪い返した。

 迎えた勝負の第5セット。相手に先制点を許すも、富澤のブロックアウトとクロススパイクですぐさま逆転しゲームを優位に進めていく。5-4の場面から飯田友美副将(商4=長野・諏訪清陵)を投入し守備に厚みを持たせると、そこから早大はブレイクを重ねていく。さらに攻撃陣も躍動し、特に富澤はこのセットだけで7点を奪う気迫のプレーを見せた。最後は、植松のツーアタックで15点目を奪い、フルセットに及んだ激戦を物にした。


レシーブでチームを救い続ける井上

 大会3日目を終えて、8チーム中全勝が0チーム、2勝1敗が5チームという混戦の女子2部リーグ。本節は優勝戦線から離脱しないための重要な試合であった。その中でフルセットの激戦に競り勝ったという事実は、選手にとって大きな自信になることだろう。さらにけがをしていた植松が復帰したことは、守備の層に厚みが増すだけでなく、「美久(橋本)が1本目を取ったときの2本目のトスがすごく安定する」(富澤)という意味でも、今後追い風となる。チームは上昇気流に乗り始めた。この勢いのままに明日、春季リーグ戦で2敗を喫した宿敵敬愛大相手に勝利を収めたい。

(記事 友野開登、写真 橋本和奏)

セットカウント
早大27-25
24-26
20-25
25-18
15-10
国際武道大
スタメン
レフト 富澤結花(スポ4=東京・文京学院大女)
レフト 井上裕利惠(スポ3=岡山・就実)
センター 中澤恵(スポ1=大阪・金襴会)
センター 山下日和(社1=千葉・市船橋)
ライト 植松知里(文構3=香川・高松第一)
セッター 橋本美久(社2=福島・郡山女大附)
リベロ 梨本未央(社3=東京・駒場)
コメント

富澤結花主将(スポ4=東京・文京学院大女)

――きょうの試合を振り返っていただけますか

体調不良とかけが人とかが出ていて、先週のリーグが終わってからもずっと上手く練習ができなかったりしたんですけど、その中でも、もうやるしかないなと自分の中では覚悟を決めてやった試合だったので、自分の中では頑張れたかなというのはあるんですけど、チーム的にまだ詰めないといけないというか、つなぎの部分だったりそういうのはまだ課題があるなと思ったんですけど、このリーグ初めてのフルセットで最後勝ち切れたのはよかったかなと思います。

――植松選手が復帰して変わったことはありますか

ちぃ(植松)がいることで、美久(橋本)が1本目を取ったときの2本目のトスがすごく安定するので、そこの部分はいいかなという感じですね。

――ご自身の調子はいかがですか

そんなに良くはなくて、トスとも合っていないしレシーブが上がっているわけではないんですけど、ほどほどに集中力をもってできたかなと思います。

――先週の敗戦から今週1週間でどんなところを立て直してきましたか

自分たちはスパイカーが限られているし、決められるポイントというのがすごく限られていると思うので、とにかくつなぎっていうのをみんなで一生懸命頑張りました。

――あしたへの意気込みをお願いします

みんなもう疲れているので、きょうより万全でできないと思うんですけど、もう1回集中力を高めてあしたも臨みたいのと、きょうより上からスパイクを打ってくるとかあしたはもっともっと決定力のあるチームだと思うので、もう1回レシーブ1本目から集中して頑張りたいと思います。

植松知里(文構3=香川・高松第一)

――きょうの試合を振り返っていただけますか

序盤勝てていても中盤で追いつかれて相手の流れになってしまい取り返せないというセットがすごいあって、同じパターンで取られたなという感じがしたので、そこの修正をもう少し早くできたら良かったかなと思います。

――けが明けの復帰戦でしたがいかがでしたか

練習も思うようにできていなくて不安もありましたが、きょうはキャッチとつなぎの部分をしっかりとやろうと思って臨みました。

――怪我でベンチで試合を見ている期間、どのような形でチームに貢献したいと思っていましたか

私はたくさん点を決めるプレイヤーではない分、キャッチとかつなぎとかを安定させてしっかり3本目まで繋げるという役割だと思うので、もう1回そこをしっかりして復帰できたらそこで貢献したいと思っていました。

――きょうの最後に点を決めたプレーを振り返っていただけますか

少し1本目が近くて、結構タッチネットを取られていたので怖かったというのと、本当はもう少し奥にやろうと思いましたがネットにちょっと掛かって、でもそれが逆に危なかったですけど良かったです(笑)。

――明日への意気込みをお願いします

きょうはフルセットでしたがしっかりと勝ち切れたということは良かったと思うので、あしたは出だしからしっかり自分たちが気持ちを入れて万全な状態ではないですがしっかり全員で繋ぐということを意識して絶対に勝てるように頑張ります。