自陣プレーの時間が長く続く苦しい試合であった

東農大といえばこれまで慶大が何度も上位進出を阻まれてきたまさに因縁の相手。慶大が目標とするプール2位以上になるにはこの相手を倒すことが絶対条件だ。今日までたくさんの練習を積み、あらゆる相手の攻略法を考えてきた慶大。しかし彼女たちを待ち受けたのは、0-6という思いもよらない結果だった。

令和元年 関東学生ホッケー秋季リーグ Aプール

9/21(土)14:00試合開始 @大井ホッケー競技場サウスピッチ

 第1Q第2Q第3Q第4Q合計
慶大
東農大

スタメン

GK 山田寛子(経4・慶應女子)

DF 安達理紗(法3・慶應湘南藤沢)、津田美友佳(理1・立命館)、西本明日美(政4・慶應湘南藤沢)、斎藤可奈子(経3・慶應女子) 

MF 森田真衣(経3・慶應女子)、上口華(経3・慶應湘南藤沢)、花田ともみ(政3・慶應湘南藤沢)

FW 野村茉以(経3・慶應女子)、内藤梓(政4・立川)、小泉理央(政4・慶應湘南藤沢)

「この夏をこの一戦に懸けていた」(祖山)という言葉通り、開幕前から秋の山場として意識してきたこの東農大戦。目標としているプール上位を果たすためには絶対に勝たなければいけない試合である。この日はそんな彼女たちを応援すべく、応援指導部も駆けつけた。

迎えた第1Q、慶大は相手の素早いドリブルを遮り、なかなかサークルインを許さない。慶大も上口華(経3・慶應湘南藤沢)などを中心に相手に負けず劣らずのボールキープを見せた。途中、ゴール際で押し込まれそうになる場面もあったがそこも懸命にカットし、津田美友佳(理1・立命館)のナイスカバーや斎藤可奈子(経3・慶應女子)の相手に粘り強く食らいつく走りもあってここは無失点に抑えた。


前回に引き続き見せ場を作った小泉

上々のスタートを切った慶大だったが、第2Qは2分と6分にそれぞれフィールドゴールを決められてしまう。しかし慶大も見せ場を作る。小泉理央(政4・慶應湘南藤沢)がカウンターで相手を突破しサークルイン。しかしシュートできず、そのこぼれ球を拾った上口が再び挑戦するもやはりシュートが打てず、2点ビハインドで前半を折り返す。


ドリブルで魅せた花田

「0-2は想定内だった」(内藤)という慶大は、事前に準備していた状況別の作戦で後半戦も落ち着いてプレーしたいところだったが、第3Qは開始から2分、4分と立て続けにフィールドゴールを決められてしまい、だんだんとチームの雰囲気に暗雲が立ち込め始める。しかし、こんなところで諦めていられない慶大は、花田ともみ(政3・慶應湘南藤沢)がプレスからボールを奪ってサークルインするなどの反撃も見せたが、シュートまではこぎつけず、PCを奪うチャンスさえもないまま相手にダメ押しのPCを奪われ、0-5で最終Qへ。

何とか一点でも返したいという思いで挑む慶大だったが、やはり相手ボールの時間が長く、なかなかマイボールにできないままこのQも守備に徹し、GK山田寛子(経4・慶應女子)の好セーブもあったものの結局無失点に抑えることはできず、この日会場に勝利の”若き血”が流れることはなかった。


次戦勝利してプール最終戦を締めくくってほしい

夏の練習でつけた自信と、確かな勝算を胸に挑んだはずの今回の試合。結果として、一度もシュートを打てず、PCも奪えずに6失点で終わってしまったことはチームにとってかなりのダメージだろう。しかし、このチームが春よりも確実に守備が上手くなっていること、相手を粘り強く追いかけるようになって最後までよく足が動いていることは間違いない。ここからしっかりと立て直し、次の試合できちんと勝利を収められるかどうかは、これからのリーグ戦、最後に迎える早慶戦の結果にも影響するだろう。ここで終わるTEAM2019ではないはずだ。積み重ねてきた練習を自信に変えて、自分たちの思い描くホッケーを見せてほしい。

(記事:澤田夏美/写真:津田侑奈・國本葉月)

次戦 10/5(土) VS武蔵大

14:00 試合開始 @大井ホッケー競技場サウスピッチ

◎関東学生ホッケー春季リーグ Aプール 星取表

 慶大山梨学院大東農大武蔵大勝ち点得失点差
慶大×●0−11●0−610/5−17
山梨学院大◯11−0×10/59/2811
東農大◯6−010/5×◯6−012
武蔵大10/59/28●0−6×−6

以下、コメント

手嶋聖奈監督

──今日の試合を振り返って

今日はチームの目標にしてた上位というところ、上位になるためにはプールで2位にならなくちゃいけないので、今日は絶対に勝たないといけないという思いで臨んでやってたんですけど、結果的に勝たなきゃいけないところが0対6というスコアで完敗で、自分たちも予想してなかった点差というか、勝てないし点差的にも自分たちの予想外の結果になってしまったのでシンプルに悔しいです。

──試合前のゲームプランは

東農大は中学とか高校からの経験者が揃ってるチームで、そう簡単には勝てないと思っていたので、勝った場合と引き分けた場合、負けた場合のそれぞれの状況で各Qで何をすべきかというプランを細かくたてて臨みました。

──攻め込まれる時間が長くなりましたが

攻め込まれるというのもある程度予想してたので、ただそこはしっかり受け止めてカウンターでしっかり返して得点して勝つというところを考えていたんですけど、そこが思った以上に自分たちの良さっていうのが上手く出せなかったのかなと思っています。

──プール最終戦への意気込みを

次は武蔵大との試合で、悔しさというのは武蔵大戦に勝つとういうのもそうなんですけど、東農大は武蔵大に対して6点差で勝っているので間接的ではあるんですけど、武蔵大に対して単純に勝つだけじゃなく東農大を意識しながら6点差つけて勝ちたいなと思うのと、そこで勝って次の順位決定戦に入った時に狙う順位が5位になるので、そこにしっかりつなげられる試合にしたいなと思います。

祖山彩夏(政4・慶應女子)

──今日の試合を振り返って

この夏をこの農大戦に懸けていたので、自分たちの中でもどうすれば勝てるかとか今まで考えてこなかったような1Qから4Qまでの流れを明確にすることなど、できるところをやった上で臨んだ試合だったのでその結果が6失点になってしまったのは言葉が出ないです。

──今日のゲームプランは

1Qから4Qまで、勝っている場合、同点の場合、負けている場合で点差も含めて自分たちがいつも通りにやりたいプレーをやる時間と、リスクを負わないようなプレーをする時間と逆に得点を狙いにいくプレーと3種類に分けてそれぞれの時間帯で分けて考えていました。

──前半と後半の間のハーフタイムにはチームで何を話しましたか

前半の反省もそうですし、一回気持ちを切り替えるために自分たちの気持ちを落ち着かせて、いつも通りではあるんですけど、勝たなきゃいけないプレッシャーがあるなかで落ち着かせようとしました。

──今日の敗因は

明確に出せるものではないんですけど、失点を重ねてしまった時にプレーしている自分たちがうまく自信を取り戻せなかった部分があったと思います。

──今後はどういう目標で戦っていきますか

これから目指せる最高の順位が5位になるので、そこを目指せるようにしたいのと、元々プール上位を狙っていたからにはそれに匹敵するくらいの点数は取らないといけないと思っているので、そこで差を見せつけられるような試合ができればと思います。

内藤梓(政4・立川)

──今日の試合を振り返って

夏の間ずっと農大に勝つためにどうしたらいいかを考えて対策したり、練習試合をさせてもらった時に通用するプレーを見つけてやってきたんですが、1点決められてからや、追加点を決められた後に「大丈夫かな」と思ってしまったのが良くなかったと思います。

──攻撃の手応えは

横のパスやマイボールキープは夏を通してできるようになったのですが、前に進むことができなかったです。あとサークルインした後に最低限PCまでつなぐというのはFWとしてはやらなければいけないことだったのでそこは課題だと思いました。

──前後半の間に話したことは

いくつか戦術の確認やアウトレットの確認をした後に、0-2は想定内だったので大丈夫だということを全員で確認しました。そして3Qは最初しっかり守って、あとから攻めようと話しました。

──敗因は何だと考えますか

個人的には前線の頼りなさや、得点へつなぐところが弱かった分、1点2点と取られた後の立て直しや、3点目を取られた後にしっかり切り替えて点を取れなかったことが、今回の敗因かなと思います。

──次戦への意気込みは

まだやったことのない相手なのですが、2部から1部に上がってきたチームで勢いはあると思うので、FWとしてしっかり大量得点して結果を残して、勝ちきりたいです。