先日「全米オープン」男子シングルス決勝で、第5シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を下し、優勝したラファエル・ナダル(スペイン)同大会4度目、グランドスラム制覇としては19回目の優勝を成し遂げたナダル。そして、男子シングルス準々決勝で…

先日「全米オープン」男子シングルス決勝で、第5シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を下し、優勝したラファエル・ナダル(スペイン)同大会4度目、グランドスラム制覇としては19回目の優勝を成し遂げたナダル。

そして、男子シングルス準々決勝で、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)に惜しくも6-3、4-6、6-3、4-6、2-6で敗れたロジャー・フェデラー(スイス)。

テニス界のレジェンドである2人を、「全米オープン」会期中に見つめ続けたボールパーソンの1人が、米スポーツメディアの Deadspinのインタビューに答え、プレーヤーの個性的な動きや癖などについて話した。「ナダルは、いつもアドコート(左側)からボールを要求してから、デュースコート(右側)のボールも受け取るんです。いつも先に2つ要求します。僕は彼のパターンを知っているので、いつも2つだけみせるのですが、それでも彼は常に"2つ"と言ってくるのです」

「他の選手の場合は、大体3つから4つほど渡します。でも、ナダルは常に2つなのです。そして、もう1人後ろにいる、他のボールパーソンから残りの1つを受け取るのです」

「ナダルは、ウォーミングアップも含めて、試合のすべてのポイントでルーティンがあるようです。ボールの扱い方や、給水時のタオルの扱い方、水のボトルをどこに置くかなど、こだわりがあるのです。あれだけ強いこだわりを感じるのは彼くらいです」

匿名希望でインタビューに答えたボールパーソンは、このようにナダルのユニークな一面について話した。彼は、続けてフェデラーのボールパーソンへの対応についてコメントした。

「フェデラーは、常にコート上のあらゆることについて把握しているんです。どこに何があるかなどは、もちろん多く試合を観ていれば分かってくるものですが、彼の場合は、ボールパーソンの状況も理解しているのです」

「例えば、彼がリターンをしている時に、持ち球の足りていないボールパーソンがいたら、そのボールパーソンに向けて返球してくれるんです。彼は、スイスでのジュニア時代に、ボールパーソンの経験があるので、そういったことが分かるのでしょう」

「フェデラーもナダルも、常にコート上のあらゆることを把握していると思います。多くのトップ選手たちも同様です。そうすることで、リラックスができるのではないでしょうか」

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年「全米オープン」での(左)フェデラーと(右)ナダル

(左)(Photo by TPN/Getty Images)(右)(Photo by Chaz Niell/Getty Images)