広島は20日、マツダスタジアムで行われたヤクルト戦に2-0で勝利した。広島・黒田、ヤクルト・石川の両先発が持ち味を発揮した投手戦を制し、チームは5連勝。貯金を今季最多の24に伸ばした。■石原にも「ナイスリード」、スクイズには「作戦通り」 広…
広島は20日、マツダスタジアムで行われたヤクルト戦に2-0で勝利した。広島・黒田、ヤクルト・石川の両先発が持ち味を発揮した投手戦を制し、チームは5連勝。貯金を今季最多の24に伸ばした。
■石原にも「ナイスリード」、スクイズには「作戦通り」
広島は20日、マツダスタジアムで行われたヤクルト戦に2-0で勝利した。広島・黒田、ヤクルト・石川の両先発が持ち味を発揮した投手戦を制し、チームは5連勝。貯金を今季最多の24に伸ばした。緒方監督は開口一番、「今日は黒田しかないでしょ」と、日米通算201勝目を挙げたレジェンド右腕に最敬礼した。
打線が7回まで石川から11安打を放ちながら、得点は4回のスクイズによる1点のみ。緊迫した投手戦となったが、黒田は初回に2安打されたのみで、2回以降は与えた走者は四球の1人のみと、完璧な投球だった。緒方監督は、「思ったところにしっかり投げていたし、相手打者も自分のバッティングをさせてもらえず、窮屈な感じに見えた」と、ベテランの投球術に感服した様子だった。
「キャッチャーの石原とのコンビも、いつものことだけど配球が良かった。イシも最後まで0に抑えてくれて、ナイスリードだったね」と、女房役を褒めることも忘れなかった。
4回の得点は、黒田のスクイズによるものだった。1死一、三塁の場面で、一塁走者を二塁に進めるバントとも思われたが、「いい感じで走れた」という三塁走者の堂林が好走塁で先制のホームを踏んだ。緒方監督は、「普通に作戦を立ててやっただけ。作戦通りだよ」と何事もなかったように話し、「打点もあげてくれて、よかったね」と、最後まで黒田を褒め称えていた。
大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo