新体制になって最初の大会である東京六大学対抗競技会が埼玉の妻沼滑空場にて行われた。山本拓磨(法4=東京・早大学院)と古田一輝(基理4=東京・早大学院)が中心となって挑んだ。ハイレベルな大会である六大戦にて、個人では3位に古田、4位に山本が…

 新体制になって最初の大会である東京六大学対抗競技会が埼玉の妻沼滑空場にて行われた。山本拓磨(法4=東京・早大学院)と古田一輝(基理4=東京・早大学院)が中心となって挑んだ。ハイレベルな大会である六大戦にて、個人では3位に古田、4位に山本が入り、団体では準優勝という好成績を残した。

  6日間に渡って行われた今大会。3日目と4日目がノーコンテストになったため、4日間の戦いになった。初日、早大は山本が367点、古田が299点を獲得。団体1位という結果を残し、良いスタートを切った。しかし、その後は思うように得点を重ねることができない。2日目終了時点で団体2位、1位の慶大とは571点もの差が出てしまった。2日間の中断を挟んだ5日目には、東大にも得点を抜かれてしまい、3位に転落した。山本は3日目のフライトについて「発着順の関係でなかなか(スムーズに)フライトすることができなかった」と振り返った。それでも最終日の6日目には山本、古田ともに得点を伸ばし、団体では東大をかわして準優勝という結果を残した。


賞状を持って集合写真

  新体制初となる今大会は、収穫も課題も見られた大会となった。自身にとっても初めての大会となった古田は、「緊張はしたが、落ち着いてフライトすることができた」と振り返った。また、選手だけではなく、大会に出場していない部員らが一つになり、チームとして大会に臨むことができたことも大きな収穫である。一方の課題は慶大の存在だ。個人・団体ともに優勝という好成績を残した慶大は、これからの大会でも必ず大きな壁となる。次の10月の関東大会に向けて、山本は「慶大を倒して優勝する」と気合十分。秋は「野球」だけでなく、「空」の早慶戦にも目が離せない。

(記事、写真 関飛人)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

結果

▽団体

準優勝 3185点 

▽個人

古田 3位 1777点
山本 4位 1408点 

コメント

山本拓磨(法4=東京・早大学院)

――今大会の目標を教えてください

個人、団体の2つで優勝することです。

――大会を通じた天候の面はどうでしたか

競技日が6日間あって、最初の2日間と最後の2日間は得点が出るぐらいの気象条件でした。ただ、最終日を除いたらそれぞれの技量の差が出るコンディションだったかなと思います。

――今大会を振り返りどうでしたか

個人的には初日がトップスタートで1位から始まって、そこから流れを作れるかなって感じだったんですけど、2日目に慶大に逆転されて2位に後退してしまいました。5日目の時点では東大にも抜かれて3位にまで後退してしまいました。最終日のきょうか逆転して優勝を狙おうと思い、実際に準優勝できました。その流れに関しては良かったかなと思います。ただ毎年慶大が強くて今年も勝つことができなかったので、そこが課題かなと思います。

――ご自身のフライトで減点になってしまったポイントはどこですか

きのうのフライトのことなんですけで、古田が周回してきて得点をして、自分は発航順の関係でなかなかフライトできなくて、そこでかなり減点をしてしまったのが反省点です。自分は3年生から大会に出場していて、4年生になってから自分がチームを引っ張らなきゃと力んでしまったところも反省点です。

――今大会を通じて収穫や成長した点はどこですか

自分たちの代になってから初めての大会で、関東大会や全国大会に向けて自分たちの力を試すことができたのは収穫です。六大戦は、なかなかハイレベルな戦いなので、その中でいい順位をつけられたのは収穫です。

――最後に関東大会に向けて意気込みをお願いします

慶大を倒して団体で優勝したいです。早稲田は団体にウェイトを置いているので、チームとしての目標を達成したいです。

古田一輝(基理4=東京・早大学院)

――今大会を振り返ってどうでしたか

自分は個人優勝は考えていなくて、団体優勝だけを考えていました。飛ぶ時も、バンテ(次に飛ぶ人)に繋げることを意識しました。早稲田は選手の数が多くて、バンテがとても重要になってくるんですけど、自分は技術的にまだまだ足りないなと感じました。次に生かせるいい大会になりました。

――ご自身のフライトを振り返ってどうでしたか

自分は4年生にして初めての大会になりました。緊張はしましたが、そこが精神的に負けることはなく、落ち着いてフライトできたところは良かったかなと思います。ただ最終日のきょうはなかなか上手くいかなくて、くじけそうになったところはあるんですけど、何とか周回できたのは良かったです。あと、

――今大会を通じて収穫や成長した点はどこですか

自分が一番感じたのは、チームで勝つことは大きいということです。選手6人と他のクルーみんなで力を合わせてこれたから、この順位になれたと思います。チーム力やみんなで考える点では、早稲田は一番だったかなと思います。あとは、それに技量がついてこれば優勝できると思います。

――最後に関東大会に向けて意気込みをお願いします

優勝狙って頑張ります。