第1弾は、投手として立大を引っ張るこの2人。この春最優秀防御率を獲得した絶対的エース・田中誠(コ4=大阪桐蔭)と、六大が誇るサブマリン・中川(コ3=桐光学園)の素顔に迫りました。

◇田中誠也選手(コ4=大阪桐蔭)◇

―最高学年としての春リーグ、率直にいかがでしたか
最優秀防御率をとれるとは考えていなかったので、どういうリーグ戦になるかと思っていまし たが、個人的には(最優秀防御率を)最終的にとることができて良かったシーズンだと思っています。チーム的には課題が多く残り、悔しい結果になりました。
―自身2度目の最優秀防御率については思うことはありますか
チームが勝つことが1番だと思ってきた中でも、結果として表彰してもらうことはありがたいですし、光栄に思います。
―春リーグで一番印象に残っている試合は何ですか
明大の第1戦です。自分の中ではしっかり投げ切れたイメージがあります。他は悔しい試合が多かったイメージです。
―夏キャンプはどんな練習をしていますか
普段は部員が多いので半日しか練習できないですが、今はほとんど1日練習で実践形式が多く、 基礎というよりも試合を想定した練習を多く取り入れています
―この夏、個人的に鍛えていることは何ですか
チームでも重点的にやっていますが、セットポジションです。ランナーを置いてからの投球 に力を入れていて、ずっと抑え続けるのが無理な中でどういうピッチングをしていくのかを、今まで以上にやっています。
―調子はどうですか
ある程度春のリーグ戦が終わり実践から少し遠のいていたので、そういう感覚は取り戻しつつあるかと思います。
―秋リーグでの個人の目標をお願いします
2年生の春から先発させていただいて、1年生からベンチにずっと入らせていただいたチームの最後のリーグ戦になるので、あっという間でしたけど色々な思いもあります。このRIKKIOが好きなので、いろいろな形で恩返ししたいと思っています。なので、まず個人的には1戦目でしっかり勝って次の2戦目のピッチャーに繋げていくこと、最終的には 優勝して個人的にはまたタイトルを取れればいいかなと思います。

田中誠也(たなか・せいや)1997年10月27日生まれ。コミュニティ福祉学部4年。左投左打/投手/大阪桐蔭/171㌢68キロ。 春季リーグでは最優秀防御率を獲得した左腕。最後のリーグ戦でも、優勝に導く安定した投球に期待。好きな食べ物は焼肉。

◇中川颯選手(コ3=桐光学園)◇
―春のシーズン振り返っていかがでしたか
自分の中では70点ぐらいでした。調子が良くなかったけれど、数字(防御率)は良くも悪くもない感じです。慶大、明大で思うような投球ができませんでしたが、最後早大、法大の時に調子が上がってきました。去年の秋もそんな感じで、早大、法大がよくなって上がってきた感じでした。今回は最初の2戦をどう良いパフォーマンスをしていくかを考えながらやろうと思います。
―最初の2戦は何が悪かったか
前回も今回も優勝の可能性が無くなってから調子が上がっていきました。プレッシャーを感じて力んでしまいました。結果が出ないと意味ないからと考えてしまって、今回はこの部分を改善していきたいと思います
―優勝の可能性が消えた時に残したコメントは「一人一人のバッターに集中する」でしたが、プレッシャーを感じていましたか
そうですね。3年生、上級生としても感じます。主力で投げなければいけないという使命感もあります。1年生の時は「何とでもなれ!」と割り切っていた部分はあったが、今は 「打たれちゃいけない」と思っていて、自分が主力となって支えなければいけないという思いがあります。
―2刀流として過ごした年でしたが、打者として振り返ってみて
投打をやり、体力的に苦しかったです。ただどちらもやったことで、守備時の野手の気持ちが分かったので、マウンドでの立ち振る舞いやさばき方を学ぶことができました。技術面もそうですし、精神面でも成長できました。
―初勝利の感想
あの時はリリーフで「とにかく抑えよう」という気持ちで投げました。何回投げるとかも決まっていなかったので、その試合は勝てたからよかったです。でも、次の試合が投げ切れなかったので、体力面や精神面の未熟さを感じた方が大きかったです。
―大学としての成績は5位。順位に関しての感想
勝つ時は技術の差もあるけど、実力は同じだと思います。少しのミラクルだったり、勝負強さだったり、1球の大切さだったりする違いです。練習試合からその細かい部分を意識しているかが順位に出ていると思うので今はその部分を意識してやっている感じです。
―日本代表の選考合宿の感想
3回目の参加だったが、春に参加したのは初めてでした。冬とは雰囲気が違い、ピリピリした感じでした。あのような雰囲気で野球したのは初めてだったので、いい経験になりました。
―感想や、そこで見つけた課題はありますか
選考合宿に呼ばれるような打力のある野手相手に投げてみて、全然振りも違いました。プロレベルのバッターに対して投げ負けしないような球が必要だと思いました。それがないと優勝もきついと思いますし、六大学以上のレベルに対しての投球をしなければならないと感じました。
―それを踏まえて夏に取り組んでいること
一回けが(肘/選考合宿の時の検診で炎症があった。)をして考える時間ができて、そこで自分の投球術について考えていました。一番よかったときは1年生の選手権大会だと思い、その動画を見て、どのような意識でやればいいかを見直してシャドーなどをやっていました。復帰後も自分で動画をとって見直していました。
―今と何が違いましたか
体重移動が違いました。1年生の時は下半身まで使って投球していました。今は上半身だけで投げている感じがあります。リリースポイントの位置も1年生の時は打者に近い位置でボールが離れてしまいました。今は少し早い位置で離れています。トレーナーとかと相談しながら取り組んでいる課題です。
―手塚選手(コ4=福島)と田中誠也選手と投げる最後のシーズンに思うことはありますか
優勝も、うまくいかないときも3人で経験してきたから最後は笑って終えたいです。いい思い出作って締めたいと思います。

中川颯(なかがわ・はやて)1998年10月10日生まれ。コミュニティ福祉学部3年。右投左打/投手/桐光学園/184㌢80キロ。春季リーグでは高校以来の二刀流に挑戦した。秋季リーグは兄貴分の手塚・田中誠と共に挑む最後のシーズン。特別な思いで開幕を迎える。好きな食べ物は沖縄そば。

(取材・川田怜旺、山口史泰/編集・坂東和奏)