まばらに雨が降る中、早大・上井草グラウンドにて第2回となるWURIT「World University Rugby Invitatioin Tournament」の初戦が行われた。対戦相手はOxford大。試合前には両校でプレーし、海外にて大使として尽力した奥克彦氏に対する黙とうが行われた。関東大学対抗戦(対抗戦)直後の9月16日~23日の日程で開催。プールA、Bに分かれて総当たりで戦い、順位を決定する。その後順位によってプレーオフトーナメントでの対戦カードを固定していくものだ。今大会を「対抗戦の時にメンバーに入れるようにチャレンジする、アピールする場でもある」(SH小西泰聖、スポ1=神奈川・桐蔭学園)と捉えているため、気合十分で挑んだ。試合は20分前後半の特別形式で行われた。前半にPGを決められ、先制を許す。途中から雨の勢いは増し、ハンドリングエラーが頻発。アタックのリズムがなかなかつかめないまま、時計の針は進んでいく。試合終盤にアタックが安定し始め、攻めるものの得点を奪えず。0-3で敗戦を喫した。

 前半3分、好タックルを決め、ラックでロック中山匠(教4=東京・成城学園)がノットリリース・ザ・ボールの反則を誘う。敵陣深くのラインアウトを選択し、モールを組み、前進を図るも相手の強力なディフェンスによってモールパイルアップ。相手ボールスクラムになるが、プレッシャーをかけ、再びボールを奪取。そこからフェーズを重ね、突破を試みる。攻め込む早大だったが、パスをインターセプトされてしまい、自陣に攻め込まれてしまう。何とか小西がタックルで止めるも、その後オフサイドのペナルティー。PGを決められ、先制点を献上した。反撃したい早大であったが、セットプレーで劣勢に立たされてしまい、なかなか流れを引き寄せることができない。好機を生かせず、0-3とリードを許したまま、試合を折り返す。


ラインブレイクする小西

 後半早大のキックオフで開始した。相手がボールを取ってすぐにフランカー柴田徹(社4=神奈川・桐蔭学園)が猛タックルするとたまらず、ノックオン。前半早々にチャンスを迎えた。スクラムから攻め込むと、SO吉村紘(スポ1=東福岡)空いたスペースにグラバーキック。惜しくも届かなかったものの、相手がインゴールに持ち込んだため、キャリーバックとなり、早大ボールでのスクラムに。しかし、このスクラムも押し切られボールを献上してしまった。だが、相手陣で長くプレーし、得点のチャンスをうかがう。攻め込む機会はあるものの、雨の影響からかノックオンなどの単純なミスが続く。ロスタイムに入った試合終盤、ゴールまで残り5メートルの位置で早大ボールスクラム。小西が右中間に持ち出し、相手をひきつけWTB梅津友喜(スポ4=岩手・黒沢尻北)につなぐものの、相手のタックルにつかまり、ボールを奪われてしまう。そのまま、タッチに蹴られ、ノーサイド。悔しい敗戦となった。


セットプレーでは劣勢を強いられた

 多くの選手が意気込み臨んだ初戦。大雨のせいもあり、今回はハンドリングエラーが頻発し、アタックのリズムを作ることがなかなかできなかった。幾度ものチャンスがあったにも関わらず結果、ノートライ、完封の悔しい敗戦となってしまった。次戦は20日、10時30分からSydney大、13時00からシベリア連邦大と対戦する。1日2試合行い、なおかつ試合間隔は中1日と非常にタイトなスケジュールだ。しかし、早大を代表して挑むだけに負けるわけにはいかない。また、各選手にとっては前述したようにメンバー選考のアピールの場だ。奮起を期待したい。


試合後には両選手入り乱れての写真撮影が行われた

(記事 小田真史 写真 加藤千咲、初見香菜子)

コメント

フランカー柴田徹(社4=神奈川・桐蔭学園)

――今大会について一言いただけますか

 W杯イヤーにこの日本で、我々のホームに来ていただいて試合ができるというのは本当にうれしく思います。その中でも相手のプレッシャーであったり、自分たちのやることを出せたところがある中で、課題も見える試合だったので、次につなげていきたいと思っています。

――今試合ではチャンスを作る中で0―3というスコアで敗戦してしまいましたが、今の心境を教えてください

 本当に勝ちきれなかったことは残念に思いますし、悪いコンディションの中でも果敢に大きな相手に対してチャレンジしていこうという話は試合前からしていたので。特にディフェンスの部分では良かったかなと思うんですけど、0点というようにアタックで取り切れなかったことはあすへの課題と言いますか、心残りです。

――個人としては、この大会どのような意気込みを持って臨まれましたか

 そうですね。一応今立場としてはBチームにいるので、今後の秋の試合に向けてアピールできるチャンスだと思って試合に臨んでいます。

――前後半それぞれ試合を振り返っていかがですか

 前半も後半も入りから積極的に前に出られたかなと思うんですけど。繰り返しになってしまいますが、アタックのところが課題かなと、取り切れなかったところが反省材料かなと思います。

――アタックについての話がありましたが、試合が進むにつれてセットプレーが不安定になるシーンが目立ちました

 自分たちのやることも決めていたんですけど、レフェリーと噛み合わない部分もありまして、修正し切れなかったというのが率直な感想です

――慶大に外国人留学生が加入するという情報もありますが、それを踏まえた上で今回オックスフォード大の選手と対戦してみていかがでしたか

 本当にパッションと言いますか、ラグビーに対する熱がものすごくて。日本人とはまた違ったものがあるなと感じて。そこに慶応さんの泥臭さなどが加わって脅威になるんじゃないかと思います。

SH小西泰聖(スポ1=神奈川・桐蔭学園)

――きょうの試合を振り返って率直な心境はいかがですか

 正直勝てたな、という印象ですね。トライを取れそうな場面で取れなかったというのが最大の課題で、個の部分でうまくコントロールできなかったり、テンポを作れなかった僕のミス、というのもあります。

――個人としてのパフォーマンスはいかがでしたか

 体調とかは全然問題なくできていたと思うので、あとはもうプレーひとつひとつの精度を上げていくしかないなと思います。

――この大会は個人としてどのような位置付けで臨まれたのですか

 春シーズンずっとけがでなかなかプレーもできない試合にも出られない状況で、夏合宿では2試合出られたのですが、それでも周りと比べたらチャンスが少なかったので、その中で巡ってきたチャンス、メンバーに入れてもらったというのはやはり大きなチャンスなので、秋にまた対抗戦の時にメンバーに入れるようにチャレンジする、アピールする場でもあると思っていました。

――アピールするためにきょう出せた良いところはありますか

 きょうはディフェンスが多くなる試合でもあったので、ディフェンスの部分でFWを後ろから盛り上げたりしたのが、できたところというか次に繋げられるプレーかなと思います。

――きょう出た課題はありますか

 雨とかは置いておいて、ハンドリングとゲームのテンポのコントロール、あと最後に取り切るところのセーブ。そこが今回の一番大きな課題かなと思います。

――1年生の中で相良選手がAチームに出場していますが、その存在はやはり刺激になりますか

 同じ学年で出る人がいると、やはり「頑張れ」という気持ちと、「自分たちでも頑張ればいける」という気持ちになります。なのでそういう象徴というかシンボル的な選手がいてくれると、もちろん自分が出たという悔しさはありますけど、とても刺激になりますね。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

 ランのところはいけるな、という確信があるのでそこを狙っていって、時間が短いので最初から全力でいかないといけないので、そこはもうガンガン走っていこうかなというところと、あとはパスのテンポをだして、裏に抜けたところをサポートしてトライする、というそういうプレーをどんどんしていきたいなという風に思います。

World University Rugby Invitatioin Tournament
早大スコアOxford大
前半後半得点前半後半
合計
【得点】▽トライ  
※得点者は早大のみ記載

 

 
     

早大メンバー
背番号名前学部学年出身校
横山 太一スポ2東京・国学院久我山
原 朋輝スポ2神奈川・桐蔭学園
阿部 対我社2東京・早実
中山 匠教4東京・成城学園
星谷 俊輔スポ3東京・国学院久我山
◎柴田 徹社4神奈川・桐蔭学園
小柳 圭輝社2東京・国学院久我山
沖野 玄商4北海道・函館ラサール
小西 泰聖スポ1神奈川・桐蔭学園
10吉村 紘スポ1東福岡
11加藤 皓己創理4北海道・函館ラサール
12平井 亮佑スポ3福岡・修猷館
後半13分交代→23小泉
13高木 樹法3大阪・早稲田摂陵
14梅津 友喜スポ4岩手・黒沢尻北
15松下 怜央スポ1神奈川・関東学院六浦
リザーブ
16中野 幸英文構4東京・本郷
17木下 隆介文構3東京・本郷
18土田 彬洋スポ3茨城・茗溪学園
19桑田 陽介スポ2愛知・明和
20坪郷 智輝法3埼玉・川越東
21河村 謙尚社2大阪・常翔学園
22池本 暖人2愛知・千種
23小泉 怜史文構1東京・早実
※◎はゲームキャプテン、監督は相良南海夫(平4政経卒=東京・早大学院)