終始、試合を支配された――。先週から始まっている東京都学生連盟リーグ戦(リーグ戦)。二戦目の相手は日大だ。先攻の日大は壱ノ立が16射皆中を出したのを皮切りに的中を量産。チーム全体で10本しか外さない完璧に近い射で160射150中の記録を叩…

 終始、試合を支配された――。先週から始まっている東京都学生連盟リーグ戦(リーグ戦)。二戦目の相手は日大だ。先攻の日大は壱ノ立が16射皆中を出したのを皮切りに的中を量産。チーム全体で10本しか外さない完璧に近い射で160射150中の記録を叩き出した。対する早大はいつもの調子すら出せずに記録は低迷。すべての立で日大を上回ることができずに160射110中に終わってしまう。先週からさらに記録を落としてしまった早大。完敗だった。

 開幕から一方的な展開だった。日大は1立目で壱ノ立が16射皆中を出すと、その後も安定して高的中を積み重ねた。一方の早大は1立目から出遅れた。壱ノ立が16射11中、弐ノ立は16射13中を出したもののこの時点で既に7中差をつけられる展開に。2立目では弐ノ立も崩れ、16射9中。さらに差を広げられてしまう。流れを変えたい早大は次々と控え選手を投入するも、チームを立て直すには至らずその差は広がる一方だった。結局すべての立で日大を越えることが出来なかった早大。終わってしまえば結果は110中―150中と、日大に40中もの大差を付けられての惨敗だった。


落でチームを支えた牧山

 「110中というのは1部では戦っていけないし、2部で戦うとしても足りていない数字」だと千葉智広(先理2=東京・早大学院)は危機感を口にする。リーグ戦が始まってからの2試合、どちらも早稲田らしい戦いが出来ていない。各自が課題を洗い出し、早急に修正することが急務だ。次は立会週を挟んで桜美林大学との対戦となる。1部リーグ残留のために、まずは一勝をもぎ取りたい。


大前でチームを引っ張ることを誓った千葉

(記事 菊元洋佑、写真 菊元洋佑)

結果

壱ノ立

大前 千葉                          20射18中

弐的 村上史哉(法2=熊本)                  4射 1中

   山田雄一郎(スポ4=東京・国学院久我山)        16射10中

落前 黄揚翔平(法4=神奈川・山手学院)             8射 3中

   内田稔己(基理3=福岡・福岡大大濠)           12射 9中

落  宮川晃弥(スポ2=茨城・清真学園)            16射13中

   阿部悠里(教育3=宮城・仙台一)             4射 3中

弐ノ立

大前 村岡晃輔(文構1=群馬・高崎)             20射15中

弐的 長沼俊太郎(社2=東京・早大学院)           20射12中

落前 大森青馬(政経3=千葉)                12射 5中

   眞武希光(社2=東京・早実)               8射 4中

落  牧山千莉(スポ4=千葉)                20射17中

コメント

牧山千莉主将(スポ4=千葉)

――戦ってみて日大はどうでしたか

射の安定感もそうですし、今の早稲田との実力差は大きくあると思いました。

――日大の16射皆中を見てどう感じましたか

試合中は的中をあまり気にしてないので考えていなかったのですが、やはり詰めるべきところで詰めてくるチームだと思いました。

――個人として今日の射をどのように振り返りますか

今日も何本か甘いところが出て抜いてしまう射があったので、反省して次回につなげたいです。

――チームとして今日の成績をどのように振り返りますか

このような低い的中は練習でもあまり出ていませんでした。試合になると緊張して射が変わってしまう人が多くいるので、やはり練習から緊張感を持ってやっていかなければいけないと思いました。

――今日は選手の交代を多くされていましたが、狙いは何だったのでしょう

的中が悪い人や、弓をしっかり引けていない人を交代して、チームにプラスに働くことを期待して交代させました。出た選手は全員頑張って引いてくれたので、それは良かったです。

――今早大に足りていないものはなんでしょうか

やはり安定感です。試合中大きく崩れてしまうことが多いので、安定感が必要になってくるのかなと思います。

千葉智広(先理2=東京・早大学院)

――日大は戦ってみていかがでしたか

安定して強いというのが印象的でした。最初から最後までやられっぱなしで、追いつけませんでした。全体で相手が150中で、僕個人の的中を見ても150に乗せるためには足りていない的中だったので、全体としても個人としても敵いませんでした。

――日大の16中皆中を見てなにか影響は

日大が調子いいというのは情報として知っていたので、出るだろうなとは思っていました。ただ、目の前で出されてしまうとどうしても追いつけないな、と思って委縮してしまった面もあったかと思います。

――先週は調子が悪かったようですが

先週ずっと調子が悪かったのですが、伸びる方向が間違っていたのが原因だと先週の試合で分かったので、それをずっと直していて、それが今日の的中につながりました。

――チームの結果を受けて

110中というのは1部では戦っていけないし、2部で戦うとしても足りていない数字なので、ここから一人一人が的中を上げていかないと、2部に落ちてしまうなと思っています。

――今の早大に足りていないものは何だと思いますか

練習では中っているので、練習通りの的中を出すのはもちろんのこと、本番では練習以上に集中してより一層中てていくようにする必要があると思います。

――桜美林大戦に向けて

桜美林線は僕が大前として引っ張っていけるだけの的中を出して、チーム全体で高的中を出して勝っていきたいです。