リーグ戦6節目の相手は現在全勝1位の専大。前半は攻め方が単調となり、リズムをつかめず29―36で折り返す。後半はインサイドを起点にしたオフェンスに変更し互角の勝負を繰り広げた。しかし要所でミスが重なり最終スコアは62-70。6敗目を喫し、…

 リーグ戦6節目の相手は現在全勝1位の専大。前半は攻め方が単調となり、リズムをつかめず29―36で折り返す。後半はインサイドを起点にしたオフェンスに変更し互角の勝負を繰り広げた。しかし要所でミスが重なり最終スコアは62-70。6敗目を喫し、単独最下位となった。

◆8・24~11・14 第95回関東大学1部リーグ戦(駒沢体育館他)

▼9・15 対専大1回戦(専大生田体育館)

明大62{13-17、16-19、20-20、13-14}70専大○

 スターターは、PG渡辺翔太(政経3=宇都宮工)、SG須藤昂矢(営4=桐光学園)、SG常田耕平(政経2=正智深谷)、PF植松義也(営3=桐光学園)、PF永田渉(政経3=盛岡南)。

 チャンスをモノにできなかった。前半はインサイドをうまく活用できず、アウトサイド中心になってしまった。その結果、単調なパス回しから放たれるボールはリングに嫌われ、リバウンドにも飛び込めず。流れに乗れないまま29―36で前半を終える。そこでハーフタイムには鍵冨善宏HCから「インサイドを起点にして攻めよう」と指示が入る。これが見事に奏功。第3クオーター(Q)開始直後は須藤・永田が立て続けに3本のバスケットカウントを決め一気に3点差まで詰め寄る。このまま流れに乗りたいところだったが「大事な場面でのターンオーバーが何本もあった」(永田)。その後も離されては追い付く展開が続くが、勝負所の弱さが目立ち62―70で惜敗した。

 6連敗となったものの希望の光りは徐々に強さを増している。春から最も意識して練習してきた〝ディフェンス〟が、ここにきてようやく形になってきた。対戦相手の専大はキーマンこそいないが、全員が高い得点力を持っているチームだ。それに対し「1試合を通してチームディフェンスをやり切る」(常田)。上から積極的にプレッシャーをかけ、インサイドは即座にダブルチーム。ローテーションからのカバーリングも歯車がかみ合ったように機能し、圧倒的なディフェンス力を見せつけた。その結果、全勝中の専大に対する失点数は70と一番少なく抑えた。さらに専大は全試合でチーム最多得点者が常に20点以上稼いでいたが、今試合は12点にとどめることにも成功。勝利まであと一歩届かなかったが「進歩が見える試合だった」(鍵冨HC)。黒星が白く輝き出す瞬間はすぐそこまで来ている。

 次戦の相手は留学生を擁する白鷗大。中一日空けての試合となり、総力戦が予想される。ディフェンスにさらなる磨きをかけ、チーム全員で念願の初白星を勝ち取ってみせる。

[大橋未来]

試合後のコメント

鍵冨HC

――今試合を振り返っていかがでしたか。

「今週は昨日も今日も負けてしまったんですけど、ディフェンスの集中力が継続したのは40分とまではいかなくても少しずつ長くなってきています。一方、オフェンスで昨日も今日も勝負所で決め切れないのは、集中力が続いていないからなので、オフェンスでも集中力を切らさないでやっていきたいです」

永田

――前半と比べて後半で良くなったところはどこですか。

「今までの試合では、自分は中でプレーするより外でプレーしていました。前半は外でのプレーが多くて、オフェンスリバウンドも自分から取りに行くのは少なかったんですけど、それでは駄目だと思ったので、後半は何本かオフェンスリバウンド行って、ゴールに向かうプレーをするようにしました」

常田

――次戦に向けて意気込みをお願いします。

「勝てて無いので、どのチームよりも1勝がまず欲しいというのが自分たちの中にあります。自分はただひたすら頑張るしかないので、チームにどれだけプラスになれるかというのを考えて、それをしっかりチームに広げていければいいと思います」