西武―ロッテ23  11回西武2死、左翼手の失策を誘う飛球を放ち、サヨナラの生還をする木村=メットライフドーム【写真提供:共同通信社】


■木村文紀(埼玉西武)
○6−5 vs千葉ロッテ(メットライフ)
打撃成績/三ゴロ、遊ゴロ、四球、右飛、四球、左失

 埼玉西武に優勝マジック「9」が点灯。延長11回に、木村文紀が“ランニング本塁打”の激走で試合を決めた。

 8回裏に勝ち越しながらも9回表に追いつかれる形で5対5のまま延長戦へ。迎えた11回裏にドラマが待っていた。2死走者なし。打席に入った木村が、千葉ロッテ・大谷智久のカウント1–1からの3球目を目一杯の力ですくい上げると、打球は高々と左中間へ舞い上がった。

 「打った瞬間にレフトが手を横に広げていたので、もしかしたらボール見えてないのかなと思って、そこからスピード上げて走りました」と木村。左翼手・加藤翔平と中堅手・荻野貴司がともに落下点に到達した瞬間に2人が交錯。外野に転がったボールは、すぐに拾われて中継プレーに入ったが、すでに背番号9は三塁ベースを周り、残すは本塁のみ。送球がやや逸れると、そのまま立ったまま本塁ベースを駆け抜け、両手を挙げてチームメイトと抱き合った。

 試合後のお立ち台で「(最後の打球は)エラーですよね?」と確認した木村は「チームが勝つことが1番なのでうれしい」と笑み。チームはこれで2試合連続のサヨナラ勝ち。同時刻に行われていた首位・福岡ソフトバンクが敗れたために優勝マジックの9が点灯した。記録はエラーだったが、殊勲の激走を見せた木村は「全員で優勝を目指してやっているので残り試合全部勝つつもりでやっていきたい。優勝します!」と高らかに宣言した。