現地時間13・14日、「adidas ROCKSTARS 2019」がドイツ・シュツットガルトのポルシェ・アリーナで行われ、伊藤ふたば、緒方良行がともに初優勝を果たし、日本人が男女表彰台の頂点に立った。

 アディダスが主催する「adidas ROCKSTARS」は、選ばれたアスリートのみが招待され、しのぎを削るボルダリングの一大イベント。例年ドイツで開かれる本選出場を目指し世界各地で予選大会が実施され、日本で6月に行われたadidas ROCKSTARS TOKYOでは藤井快、森秋彩が優勝していた。

 13日の予選には女子28名、男子27名が参加。日本からは森、伊藤、野中生萌、中村真緒の女子4名、藤井、緒方、土肥圭太、高田知尭、原田海、田中修太の男子6名が参戦した。女子では初出場となる森が4課題すべてを一撃するなど、野中生萌らとともに首位タイで予選を通過。翌午前の準決勝では、難度の上がった課題に多くの選手が苦しむも、野中、伊藤、森と、原田、緒方、藤井の日本男女各3名が6名で争われる決勝に進出した。

ハイテンポな音楽、照明によって彩られた会場。大勢の観客も詰めかけた。(写真:Bert Willer/adidas ROCKSTARS 2019)

 成績によって人数が絞られていくサドンデス方式で行われる決勝。今年のW杯年間と世界選手権を制したヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)、伊藤、森の3名が第3課題まで勝ち進んだが、ここで完登したガンブレットと伊藤の2人が優勝を決めるスーパーファイナルへと駒を進めることとなった。

 同一課題を同時に登り、先にゴールした方の勝利となるデュアル方式のスーパーファイナルは、伊藤が先に落下してしまい遅れを取るも、中盤へのムーブに手間取るガンブレットを尻目に伊藤が前に出る。そのままマントルを返して頂上にあるゴールのブザーを鳴らし、歓喜の優勝を決めた。

<ハイライト/女子スーパーファイナル>


優勝インタビューで「信じられない」と口にした伊藤。世界女王を破っての戴冠となった。(写真:Christian Waldegger/adidas ROCKSTARS 2019)

 男子では第1課題を唯一登り切った緒方が第2、第3課題も攻略し、フローラン・クリングラー(オーストリア)との最終決戦にたどり着く。一度は時間内に登りきれず仕切り直しとなったスーパーファイナルは、スタートから勢いよく飛び出した緒方が優勢を保って上部へ迫ると、TOP前にあるホールドをスキップしてそのままゴールへ駆け上がり、勝利の雄叫びをあげた。

 そのほか決勝を戦った日本勢は、女子で森が3位、昨年大会優勝の野中が4位、男子では原田が4位、藤井が5位に終わっている。

<ハイライト/男子スーパーファイナル>


優勝を決め、声援に応える緒方。(写真:Björn Pohl/adidas ROCKSTARS 2019)

男女表彰台=(左から)ヤンヤ・ガンブレット、フローラン・クリングラー、伊藤ふたば、緒方良行、チョン・ジョンウォン、森秋彩。

<決勝リザルト>

【女子】
1位:伊藤 ふたば/3t4z 6 6
2位:ヤンヤ・ガンブレット(SLO)/3t3z 6 6
3位:森 秋彩/1t2z 2 4
4位:野中 生萌/0t2z 0 18
5位:ショウナ・コクシー(GBR)/0t1z 0 1
6位:ルチカ・ラコベッツ(SLO)/0t1z 0 3

【男子】
1位:緒方 良行/4t4z 11 7
2位:フローラン・クリングラー(AUT)/2t3z 9 10
3位:チョン・ジョンウォン(KOR)/1t3z 7 7
4位:原田 海/1t2z 8 9
5位:藤井 快/0t2z 0 11
6位:グレゴール・ヴェゾニック(SLO)/0t0z 0 0

※左から氏名、成績
※成績は左から完登数、ゾーン獲得数、完登に要した合計アテンプト数、ゾーン獲得に要した合計アテンプト数

CREDITS

編集部 /

写真

Vladek Zumr/adidas ROCKSTARS 2019