3日目の注目は女子100メートルH決勝。関西インカレ3連覇中の田中佑美(立命大)ら多くの実力者が集結した。スタートから全8選手一歩も引かない混戦に。藤森菜那(情コミ4=浜松市立)は13秒41の好タイムで見事2位に輝いた。

◆9・12~15 第88回日本学生対校選手権(岐阜メモリアルセンター長良川競技場)

[3日目]

▼女子100メートルH準決勝

2組 藤森 1着   13秒71

※着順で決勝進出

▼女子100メートルH決勝

2位 藤森    13秒41

▼男子4×400メートルR予選

4組 明大 5着 3分10秒54

 目標は「学生最後のインカレを楽しむこと」(藤森)。迎えた決勝のレースは、最強ライバルたちとの大熱戦となった。スタートの合図とともに前に出たのは隣レーンの田中。今季学生最高記録を持つ絶好調の相手に「付いていって抜かす作戦だった」。必死に追いかけ、両者ほぼ同時にゴールラインに身を投げ出す。その差は100分の1秒、田中が優勝で藤森は2位だった。学生3冠の快挙まであと一歩、しかし悔いはない。だって今日のレースは楽しかったから。そう話す藤森は、集大成を飾るにふさわしい晴れやかな笑顔だった。

 激動のトラックシーズンが終わる。関東インカレ2部降格から始まった今季。どん底からのスタートだったからこそ、各個人が必死にはい上がってきた。今大会優勝した古賀を筆頭に、フォームを徹底的に見直してきた競歩部門。藤森の活躍に刺激を受け、下級生中心に台頭してきた短距離部門。今大会の結果も手応え十分だ。

 一方今大会の出場を見送った長距離部門は、菅平での夏合宿に本腰を入れている。「この夏をしっかり切磋琢磨(せっさたくま)して上がってこないといけない」(山本佑樹駅伝監督)。明大競走部が掲げる〝令和で起こす明治維新〟。それを成し遂げるバトンを受け取り、駅伝シーズンへまい進する。

[仁科せい]

試合後のコメント

藤森

――今日のレースを振り返っていかがでしたか。

 「楽しくやるということを目標にしていました。予選と準決勝は緊張していてあまり楽しく走れなかったんですけど、決勝は最後ということもあって、楽しく走れたので良かったです」

――予選、準決勝のコンディションはいかがでしたか。

 「緊張してしまうと、硬くなってしまって思うように走れないんですけど、あまり自分のレースができなかったです」

――予選や準決勝と決勝では、走りに違いはありましたか。

 「全然違いました。決勝の時は、もう決勝しかないので思いっきりいけました」

――隣レーンの田中選手をレース中意識しましたか。

 「田中選手は最初から(前に)出る子で、自分は最初あまり出ないのですが。付いていって抜かすという作戦を立てていたので、意識はしていました」

――今後の課題を一つ挙げるとしたらどこですか。

 「緊張している中でも、練習でやってきたことや技術を本番で出すことです」