トラックシーズンのラストを飾る日本インカレ。2日目の1万メートルWには古賀友太(商2=大牟田)、永原秀人(農4=成田)、濱西諒(文1=履正社)の3人が出場した。中でも古賀は中盤以降集団を引っ張り、最後のスパートで見事接戦を制した。

◆9・12~15 第88回日本学生対校選手権(岐阜メモリアルセンター長良川競技場)

[2日目]

▼男子10000メートルW決勝

1位 古賀 39分56秒49

 11位 永原 41分43秒89

 30位 濱西 45分30秒72

▼女子100メートルH予選

4組 藤森 1着  13秒79

※着順で決勝進出

 初優勝にふさわしい圧巻のレースだった。絶対的王者・東洋大の不出場で、混戦が予想された今大会。序盤のスローペースな展開から、4000メートル過ぎに古賀が仕掛ける。集団の横からトップに躍り出ると、一気にレースの主導権を握った。残り2000メートル、想定外に後続2人が離れない場面でも古賀は焦らない。「ラスト前に出れば勝てる感覚があった」。1度先頭を譲り体力をためると、残り400メートルで一気に抜き去った。39分56秒49のフィニッシュタイムはベストも更新。誇らしげな笑顔で、大学入学後初めて表彰台のてっぺんに立った。

 ここまでの道のりは楽なものではなかった。5月の関東インカレでは得点源と期待される中、無念の失格。「左膝の故障が原因だった」(古賀)。7月のユニバーシアードから秋冬のロードシーズンまでを見据え、徹底的にフォームを見直した。今試合の自己評価は「練習の動きとはかけ離れている」と厳しいが、警告は1回のみ。成果は確実に現れているはずだ。エースの重圧を背負い自分と向き合った3カ月、少しずつ〝理想の競歩〟へ近づきつつある。

 明日の注目は女子100メートルHに出場する藤森菜那(情コミ4=浜松市立)。今日の予選でも、2位以下を置き去りにするハードリングを見せつけ、難なく通過した。「とにかく楽しくやる」(藤森)と挑む大学最後の大舞台。関東インカレ、日本学生個人選手権を制した実力で今季〝3冠〟を狙う。

[仁科せい]

試合後のコメント

古賀

――優勝おめでとうございます。

 「ありがとうございます。率直にすごく嬉しいです」

――ベストも更新となりました。

 「前半がスローペースな展開だったわりに、ベスト更新できたのは後半結構ペースを上げられたということなので、その点は良かったです。次につながるかなと思います」

――ラスト1000メートルはトップを譲る形になりました。

 「何回も途中で離そうとはしたんですけど、あと2000メートルくらいになっても離れなかったので、1回後ろに下がって、(力を)ためてラスト出ようかなと思っていました。ちょうど相手も(ペースを)上げてくれていたので、その後ろに付いて休む形を取りました」

――今日のフォームはいかがでしたか。

 「練習では結構いい動きに近づいてはいたんですけど、まだ今日の動きと練習の動きではかけ離れているところが多いなと感じています。いかに練習の動きを本番に出せるかというのがこの先の課題かなと思います」

――今後の意気込みをお願いします。

 「この後、国体と全日本競歩高畠大会の20キロを含めて3本そろえて結果出すという目標で夏からやってきました。国体と高畠も同じようにいい結果でいいタイムを出せるようにしたいです」