写真=FIBA.com

「代表のために力を尽くしたことに後悔はない」

バスケワールドカップ、準々決勝でフランスに敗れて大会3連覇を逃したアメリカは、セルビアとの順位決定戦に臨むも、88-94で敗れた。

14本中7本の3ポイントシュートを含む28得点を記録したボグダン・ボグダノビッチを中心に第4クォーターにリードを広げたセルビアに対し、アメリカも最後まであきらめずに点差を縮めて反撃したが、4点差まで詰め寄るのがやっと。前夜に続いてまさかの連敗を喫した。

指揮官のグレッグ・ポポビッチは、第4クォーターのシュートミスを悔やみつつ、勝ったセルビアを素直に称えた。

「残念な結果だが、あれだけ多くのシュートを外せば、守備への切り替えを頻繁にしないといけなくなる。ボグダンは調子が良かった。相手の気持ちの強さに感服した」

第1クォーターで7-32と大きなビハインドを背負ったのが最後まで響いた。優勝だけを目標としていたアメリカだけに、一夜で気持ちを切り替え、戦う気持ちを作るのが難しかったに違いない。それでもポポビッチと会見に出席したハリソン・バーンズは、この大会に参加する意義をあらためて強調した。

「国を代表してプレーする機会なんて、そうあるものではない。この経験を味わうチャンスがあれば飛び付くよ。代表に合流した日に、僕たちはチームの勝利のため、優勝のために力を尽くすことを約束した。もちろん勝てない可能性だってあったし、実際にそうなってしまったが、家族と離れて代表のために力を尽くしたことに後悔はない」

土曜に行われるポーランドとの7位決定戦が、アメリカにとってワールドカップ最後の試合となる。「土曜の試合も、国を代表してプレーするチャンスだ。USAのジャージーを着てプレーする最後の機会になるかもしれないし、これから代表でのキャリアを続けられる選手も出てくるかもしれないけど、とにかくこの機会を楽しまないといけない」