ついに全日本大学選手権(インカレ)が開幕する。来年に迫った東京五輪の関係で、例年10月に行われていた全日本選手権(全日本)が5月に開催されたことにより、今年はこのインカレが現体制において最後の大会となる。4年生が早稲田を背負って出場する最後の大会で目指すは男子部の4年ぶりエイト優勝、女子部の2年連続総合優勝だ。

★エイトでの優勝と他2種目で表彰台へ(男子部)

 4年ぶりに頂点を狙う男子エイトは、3、4年生で臨んだ早慶レガッタ、全日本から一転、1年生が3人乗る若いクルー編成で挑む。今年は高校時代、数多くの実績を残してきた1年生が多く入部し、「大学に入ってからスイープ種目にかなり順応してきた」(内田大介監督、昭54教卒)と監督からも入学後の成長度合について太鼓判を押される3人が抜てきされた。「感覚が普通でも意外とタイムが出ていると感じる時は多い」(坂本英皓副将、スポ4=静岡・浜松北)と感触に手応えを感じている分、4年ぶりの優勝に懸かる期待は大きい。
 また、昨年舵手付きペアで2位に輝いた瀧川尚歩(法3=香川・高松)と菅原諒馬(商4=東京・早大学院)が乗る男子舵手付きフォアには、早慶レガッタで対校エイトに乗った3、4年生が配置されており、上位進出が期待できる。さらに、8月のU19世界選手権に出場した阿部光治(スポ1=愛知・猿投農林)が男子シングルスカルに出場予定だ。5月の全日本では、1年生ながらこの種目で4位に入った実力者が今大会でどこまで上位に食い込めるか注目が集まる。


全日本で4位に入った阿部

★女王の座を堅守する(女子部)

 おととし総合優勝が8連覇で途絶え、昨年はその悔しさを糧に女王の座を奪還した女子部。今年も狙うのは総合優勝だけだ。「自分たちの代で(総合優勝の常連の)イメージを崩すわけにはいかない」(木下弥桜女子主将、スポ4=和歌山北)とその覚悟は決まっている。昨年、明大とのコンマ差の勝負をものにした舵手付きクォドルプルには、その時のメンバー3人の他、経験豊富な4年生・南菜月(教4=新潟南)を加え、再び頂点を目指す。「最後のスパート、最初のスタートもどの場面においても強みが出てくる」(南)と連覇に向け、視界は良好だ。
 また、「スイープ種目に転向してから実力を伸ばしてきている」と内田監督に評価される三浦彩朱佳(文3=青森)が乗る女子舵手なしペアも大きな存在である。総合優勝に向け、どのクルーも決勝に残ることができるよう、最適なクルー配置を行った女子部。『女王早稲田』の強さを証明するため、いざオールを漕ぎ出す。


全日本に出漕した女子クォドルプル

(記事 加藤千咲、写真 石井尚紀)

◆早大各クルー出漕メンバー

【男子部】

【エイト】

C:徐銘辰(政経4=カナダ・セントアンドリューズ)
S:坂本英皓副将(スポ4=静岡・浜松北)
7:船越湧太郎(社3=滋賀・膳所)
6:森長佑(スポ1=福井・若狭)
5:田中海靖(スポ3=愛媛・今治西)
4:鈴木利駆(スポ3=静岡・浜松西)
3:中島湧心(スポ1=富山・八尾)
2:越智竣也(スポ1=愛媛・今治西)
B:藤井拓弥主将(社4=山梨・吉田)

【舵手付きフォア】

C:菱谷泰志(スポ3=鳥取・米子東)
S:髙山格(スポ4=神奈川・横浜商)
3:瀧川尚歩(法3=香川・高松)
2:菅原諒馬(商4=東京・早大学院)
B:堀内一輝(スポ4=山梨・富士河口湖)

【舵手なしフォア】

S:中川大誠(スポ3=東京・小松川)
3:川田翔悟(基理4=東京・早大学院)
2:岩松賢仁(スポ2=熊本学園大付)
B:土屋夏彦(スポ4=山梨・吉田)

【舵手なしクォドルプル】

S:菅原陸央(政経1=秋田・本荘)
3:飯島温人(基理2=東京・早大学院)
2:牟田宜平(商4=兵庫・三田学園)
B:船木豪太(スポ2=静岡・浜松北)

【舵手なしペア】

S:川田諒(社4=愛媛・松山東)
B:牟田昇平(商2=兵庫・三田学園)

【シングルスカル】

阿部光治(スポ1=愛知・猿投農林)

【女子部】

【舵手付きクォドルプル】

C:奈良岡寛子(教3=青森)
S:安井咲智(スポ3=東京・小松川)
3:南菜月女子副将(教4=新潟南)
2:宇野聡恵(スポ2=大分・日田)
B:藤田彩也香(スポ3=東京・小松川)

【舵手付きフォア】

C:勝又真央(スポ1=東京・小松川)
S:中尾咲月(スポ1=三重・津)
3:大崎未稀(スポ2=福井・美方)
2:茂内さくら(社1=秋田)
B:髙田涼花(社1=静岡・浜松西)

【舵手なしペア】

S:三浦彩朱佳(文3=青森)
B:尾嶋歩美(スポ3=埼玉・南稜)

【ダブルスカル】

S:宇都宮沙紀(商3=愛媛・今治西)
B:木下弥桜女子主将(スポ4=和歌山北)

【シングルスカル】

松井友理乃(スポ3=愛媛・今治西)