延長戦の末に激闘を制した明学大との2戦目。前半を45―37の8点差とわずかなリードで折り返すも、後半開始3分で一気に20点差まで突き放す。その勢いが衰える気配を全く感じさせず勝負あり。1戦目とは打って変わり、104―66で明学大に圧勝した…

 延長戦の末に激闘を制した明学大との2戦目。前半を45―37の8点差とわずかなリードで折り返すも、後半開始3分で一気に20点差まで突き放す。その勢いが衰える気配を全く感じさせず勝負あり。1戦目とは打って変わり、104―66で明学大に圧勝した。

◆8・31~10・27 第69回関東大学女子2部リーグ戦Bブロック(各大学体育館)

▼9・1 対明学大2回戦(明学大白金体育館)

○明大104{23―16、22―21、31―8、28―21}66明学大

 スターターはG小野尾梨紗主将(文4=昭和学院)、G稲葉窓華(政経3=下妻第一)、F坂本真祐(情コミ4=山村学園)、C洲崎志織(理工3=正智深谷)、C横田ゆき(法1=市ヶ尾)。

 攻撃的なプレッシャーディフェンスで流れをつかみ取った。試合が動いたのは第3クオーター(Q)開始直後。ローテーションによるスキのないディフェンスとリバウンドで相手の攻撃を封じ込むと、オフェンスが爆発。速攻や3Pシュートが次々と決まり、あっという間に30点差をつけるとベンチメンバーも出場。失点をわずか8点に抑え76―45で第3Qを終えた。しかし「もう一回気を引き締めるよ!」と、げきを入れる小野尾。その言葉通り最後まで決して手を緩めることなく104―66で快勝。1戦目の勢いそのまま明学大から二つの白星を上げた。

 開幕連勝で2部Aブロック昇格へ好スタートを切った。そんな明大の選手の声はコート上だけでなくベンチからも絶えず体育館中に響いていた。だが「夏休み前はチームがバラバラだった」(小野尾)。チームの目標は2部Aブロックへの昇格。しかしリーグ戦まで残り1カ月となった状況でも、リーグ戦に臨む姿勢に意識の差があった。危機感を覚えた小野尾はミーティングを開いてメンバーの気持ちを再確認。そしてチームの士気が下がらないように、メンバーと頻繁にコミュニケーションを図り、一体感のあるチームにまとめ上げた。

 次戦の相手は東洋大だ。今季から2部Bブロックに昇格してきたチームだが、中・外ともに機動力があり油断はできない。主将・小野尾の下、一丸となった明大がそのチーム力をどこまで発揮できるか。連勝を伸ばし2部A昇格へとつないでみせる。

[大橋未来]

試合後のコメント

小野尾

――今日の試合を振り返っていかがでしたか。

 「出だしはこっちがシュート決めても相手にも入れられる展開で少し焦ってはいたんですけど、ディフェンスをしっかりやると相手の流れが悪くなり、どんどんこっちの流れになってきたので、そこは良かったと思います」

――東洋大に向けての意気込みを教えて下さい。

 「東洋大は今回の2試合ですごいスカウティングをしていて、自分たちがどういうプレーをするか分かっていると思いますが、その裏をかくようなプレーをどんどんやっていきたいですし、もう絶対に負けないという気持ちを持って戦いたいと思います」

坂本

――前半を振り返っていかがでしたか。

 「前半はそんなに点差は開かなかったんですけど、相手がやりたいオフェンスを止められたので、後半になって自分たちの得点もどんどん伸びてきたんだと思います。前半はディフェンスがすごく良かったと思います」