「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月26日~男子9月8日・女子7日/ハードコート)大会6日目、女子シングルス3回戦。第1シードの大坂なおみ(日本/日清食品)に3-6、0-6で敗れた世…

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月26日~男子9月8日・女子7日/ハードコート)大会6日目、女子シングルス3回戦。第1シードの大坂なおみ(日本/日清食品)に3-6、0-6で敗れた世界140位のココ・ガウフ(アメリカ)が、試合後のオンコートインタビューに答えた。

大坂に声をかけられて思わず涙してしまったガウフは、インタビューでも時折しゃくり上げながら答えていた。

通常、オンコートインタビューは勝者のみが受ける。しかしこの試合では二人で一緒に受けることになった。インタビューの冒頭でガウフは「なおみに、あなたは頑張ったからオンコートインタビューを一緒にやりましょうと声をかけられました。泣いちゃうからと一旦は断ったんですが、もう一度やろうと促されてインタビューをやることにしました」と明かした。

続けて「今日の試合は本当になおみがすごかった。この試合から学ぶことがたくさんあります。この機会を与えてくださり、本当にありがとうございます。まだダブルスがあるので頑張ります」と感謝を述べた。

そして「なおみ、本当にありがとう。彼女の勝利を私は奪いたくありません。後は彼女に聞いてください」と締めくくった。

ガウフは自身のインタビュー後もバッグを背負ったまま大坂の話を横で聞き、大坂と抱き合ってコートを後にした。そのガウフの健闘と涙に、会場からは大きな歓声が沸き上がった。

父親同士が知り合いで、以前には打ち合ったこともあるという両者。ガウフのインタビューからは大坂に対する敬意やテニスにかける思いが伝わった。まだまだ若いガウフのこれからに期待したい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」でのガウフ(右)と大坂(左)

(Photo by TPN/Getty Images)