「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月26日~男子9月8日・女子7日/ハードコート)大会5日目、男子シングルス3回戦。第7シードの錦織圭(日本/日清食品)は2-6、4-6、6-2、3-…

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月26日~男子9月8日・女子7日/ハードコート)大会5日目、男子シングルス3回戦。第7シードの錦織圭(日本/日清食品)は2-6、4-6、6-2、3-6で世界38位のアレックス・デミノー(オーストラリア)に敗れ、3回戦敗退となった。

この試合、錦織は1・2回戦に続き、サーブの調子が上がらず。それに加え、フォアハンドの簡単なミスが相次ぎ、最初の2セットを簡単に失った。第3セットは修正の兆しを見せ、セットを一つ返すも、力尽き敗れた。

アンフォーストエラーは60本を記録し、合計8度のブレークを許した。ただ第3セットと第4セット中盤までは内容も悪くなく、逆転の目もあっただけに錦織にとっては悔しい敗戦となった。

その悔しさが滲み出たと思われる場面が、試合終了直後にあった。

テニスの試合では通常、試合終了後にネット越しで選手同士が握手をし、次に審判と握手をする。特に熱戦になった場合は選手同士でハグし、健闘をたたえ合うこともある。

ただこの日の錦織は、デミノーがネット際に駆け寄るのを待たずに先に審判と握手し、その後自分からネットを越えてデミノーと軽く握手をした。

得意としていた「全米オープン」で調子が上がらず、相当悔しかったのかもしれない。

第4セットではフラストレーションが溜まり、ラケットを叩きつける場面もあった。

錦織の次戦は、9月30日から東京で行われる「楽天ジャパンオープン」を予定している。今回の悔しさをバネに、母国で躍動することが期待される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」での錦織(左)とデミノー(右)

(Photo by Al Bello/Getty Images)