8月30日~9月1日に開催されるベルギーGPから今季後半戦が始まるF1。その直前に、来季2020年シーズンに関する“動き”がいくつかあった。バルテリ・ボッタスのメルセデス残留が決まるなどしている。

今季2019年のF1世界選手権シリーズは8月初旬の第12戦ハンガリーGP終了後、近年定例の夏休み期間に入っていた。全21戦中、残すは9戦なのでカレンダー的には既に半分以上(7分の4)を消化済みだが、今週末(9月1日決勝)の第13戦ベルギーGPからが後半戦というかたちになる。

そして来季2020年シーズンに向けてのドライバーズマーケットで最も重要と思われる決定が、1カ月弱のサマーブレイクが明けるタイミングで公表された。バルテリ・ボッタスは来季もメルセデスでF1を戦う。彼のメルセデス所属は2020年で4シーズン目。

ボッタスは今季序盤、4戦2勝・2位2回という活躍を演じた。これは当時、僚友のルイス・ハミルトン(2008、14、15、17、18年F1王者)とまったく同じ成績で、今季から導入された決勝ファステストラップ得点の差でボッタスはシリーズリーダーになっていた。しかし、その後は8戦して勝ちがなく、ハミルトンに先着したレースも1回だけ。チャンピオン争いでは現在首位のハミルトンに62点差のランク2位(250対188)、優勝2.5回分の大差をつけられてしまっている。

そうしたこともあってボッタスの来季残留は微妙との憶測も一時は流れた。期待の若手のひとりで、昨季までは他チームでレギュラーとしてF1を戦い、今季はメルセデスのリザーブドライバーを務めているエステバン・オコンがレースドライバーに昇格(=ボッタス離脱)、という噂である。しかしサマーブレイクの前あたりには、ボッタス残留の可能性が増幅した雰囲気が内外の報道から感じられるようになっていた。

そして今季後半戦開始を前に、正式にボッタスのメルセデス残留が公表された。ボッタスは来季も“当代最強陣営”で戦う。なお、ハミルトンは昨夏の段階で2020年までの契約をチームと結んでおり、現段階でその状況は変化していないものと見られる。ハミルトンとボッタスのコンビは来季で4年目となる(ハミルトンはメルセデスでの8年目に)。

一方、メルセデスでの来季レースドライバー昇格の線が消えたオコンは、ルノーのシートを得た。ルノーの2020年布陣はオコンとダニエル・リカルド(残留)となり、ニコ・ヒュルケンベルグは同チームのレースシートを今季限りで去ることに。

また、2020年シーズンの暫定カレンダーが発表されている。来季は史上最多更新となる初の全22戦開催の予定で、今季からの“出入り”という面ではドイツGPがカレンダーから外れ、ベトナムGPが新登場(4月5日決勝)、オランダGP(5月3日決勝)が久々復活となっている。日本GPは10月11日決勝の予定だ。

いろいろな意味で“再び動き出した”F1、今季後半の初戦ベルギーGPはスパ・フランコルシャンで8月30日にフリー走行が始まる。実戦の方へと目を移せば、初めてレッドブル・ホンダで戦うアレクサンダー・アルボンの走りに注目が集まるところだが、F1公式サイトによるとアルファロメオ(搭載パワーユニットはフェラーリ)にも少し気になる動きが。

アルファロメオのリザーブドライバーで、今季はインディカー・シリーズを自身の主戦場としているマーカス・エリクソンが今回のベルギーGPへのアテンドを陣営に求められたという。現レースドライバーのキミ・ライコネンがサマーブレイク中、左足に肉離れらしき症状を負ったという情報もあり、昨季の陣営レギュラーでもあったエリクソンがバックアップとして現地で備えるかたちを取るものと思われる。

同じ週末に米国ではインディカーのポートランド戦が開催されるが、エリクソンはF1でレースに出場できるかどうかは未定(と見られる状況)ながらも、インディカーの実戦をキャンセルする格好に。インディカー公式サイトによれば、既にエリクソンの代役にはコナー・デイリーが決まっている。そのインディカー第16戦ポートランドには、日本の佐藤琢磨が前戦&前年の優勝者として“ダブル2連勝”をかけて臨む。

この週末には、世界耐久選手権(WEC)2019/2020シーズン開幕戦の開催もある(開催地は英国シルバーストン)。F1をはじめとする世界のトップカテゴリー、そのあちらこちらで焦点豊富なウイークエンドとなっている。