フォルクスワーゲンは、長年に渡りCEO及び監査役員会会長を務めたフェルディナント・ピエヒの逝去を発表した。享年82。

ピエヒは、1972年にアウディでキャリアを始め、1988年にアウディAGのCEOを務めた後、1993年からフォルクスワーゲンのCEOに就任した。2002年に監査役員会会長に選任された後、2015年にその座を退いている。

モータースポーツにも関わりが深く、優れたカーデザイナーであったフェルディナント・ポルシェを祖父に持つピエヒがエンジニアとして担当したポルシェ917は、1970年のル・マン24時間でポルシェ初となる総合優勝を飾っている。1964年にフォルクスワーゲンの傘下に入ったアウディのブランド戦略の中で、フォルクスワーゲン・イルティスの4輪駆動の威力に着想を得て開発されたアウディ・クワトロでは、技術開発部門の総責任者として開発を指揮。好走から4年足らずでFIAホモロゲーション取得にこぎ着けた。

アウディ・クワトロは、1981年のモンテカルロでハンヌ・ミッコラ、ミッシェル・ムートンによりWRCデビュー。翌戦のスウェーデンでミッコラが初優勝を飾り、その後の躍進につながっている。