「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月26日~男子9月8日・女子7日/ハードコート)で2回戦進出を果たした錦織圭(日本/日清食品)。その錦織がWOWOWの現地スタジオに登場し、年齢を重…
「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月26日~男子9月8日・女子7日/ハードコート)で2回戦進出を果たした錦織圭(日本/日清食品)。その錦織がWOWOWの現地スタジオに登場し、年齢を重ねるにつれての身体との向き合い方について語った。
今年の12月に30歳となる錦織は今シーズン、「20代最後のシーズンであることについてどう思うか」という内容の質問を何度もされているが、「その質問に対する正しい答えがわからない」という。
「20歳の頃に考えていたのは、やっぱり30歳になったら身体とか気持ちとか変わるかなと思っていたのですが、あまりまだ変わっていると実感していません。特に身体の面では。だから今回も1つのグランドスラム、1つの試合として取り組んでいきたいなと思います」
伊達公子さんから「10代、20代の前半と比べると回復力の面において違いはありますか?」と問われると「明確に比べることができないのでわからないですが、なんとなくちょっと衰えているかな、くらいですね」と答えた。
また、伊達さんは「私はカムバックしたのが30代後半。回復力が明らかに衰えていたので、頭を使ってプレーしたり、無駄を省いたり、自分の身体と向き合うことに焦点を合わせ、向き合うからこそ怪我に気をつけたりしました。そうしたところがテニスの醍醐味というか、より面白さを感じました。今も活躍するロジャー・フェデラー(スイス)やセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)もそうしたところを感じているんじゃないのかな。まだまだそれを感じるのは先だろうけど」とコメント。
錦織はそれに対して「確かに、身体と向き合う時間というか気持ちは確実に増えていると思います。それがテニスのフォームに関係したり、スタイルが変わってきたりということがあるかもしれませんね」と語った。
若手の有力選手が続々と出てきてはいるが、伊達さんも語ったように頭を使ったプレーやスタイルの変化は年齢を重ねてこそのものがあり、そこもテニスの面白いところの一つと言えるだろう。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「ATP1000 シンシナティ」での錦織
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)