西武―楽天16  10回西武2死一、二塁、中村が左翼線にサヨナラ二塁打を放つ=メットライフドーム【写真提供:共同通信社】


■中村剛也(埼玉西武)
○6-5vs東北楽天(メットライフ)
打撃成績/四球、中安、四球、三振、右飛、左2①

 埼玉西武の中村剛也がシーソーゲームの展開に決着を付けるサヨナラ打。5対5の同点で迎えた延長10回2死1、2塁の場面で、東北楽天のクローザー・松井裕樹の初球チェンジアップをレフト線に運んだ。

 お立ち台に上がった中村は「打てたことは嬉しいが、僕のエラーから同点になってしまったので。本当にすみません」と守備のミスを反省した。3点リードで迎えた7回に失策を記録していた中村は、続く8回にも先頭のブラッシュの痛烈なゴロを後ろに逸らし、渡邊佳明の同点3ランに繋がってしまった。それだけに延長10回の一打サヨナラの場面では「エラーして気持ちがまいっていたが、しっかり集中して打席に入れた」と中村。初球をフルスイングして試合を決め、自らのミスを帳消しにした。

 かつては本塁打王の常連だった中村だが、昨季初タイトルを獲得した山川穂高の成長もあり、4番の座を譲っていた。それでも低打率に苦しむ山川に代わって8月11日から4番に入ると、6試合連続安打を記録するなど存在感を見せている。打順に関しては「やることは変わらないので、特別何も思っていない」と平常心を貫くが、長く4番を務めた男がシーズン終盤の苦しい時期にチームの大きな力になっている。

 「追いかける展開だが、まだまだゲームは残っているし、ファンの方も含めて、チーム全員が諦めていない」と中村。この日の勝利で首位・福岡ソフトバンクとのゲーム差は3.5。ベテランになった「おかわり君」が、リーグ連覇に向けてチームを鼓舞した。