対抗戦開幕直前にほろ苦い敗戦だ。慶応との三本勝負での練習試合。慶応の圧力に押され、得意のFWを起点とした攻撃が機能せず。1本目を7ー28で終える。続く2本目でも、慶応の粘り強いFW攻撃に苦戦。トライはいくつかあげることはできたが、慶応に追…

 対抗戦開幕直前にほろ苦い敗戦だ。慶応との三本勝負での練習試合。慶応の圧力に押され、得意のFWを起点とした攻撃が機能せず。1本目を7ー28で終える。続く2本目でも、慶応の粘り強いFW攻撃に苦戦。トライはいくつかあげることはできたが、慶応に追いつけず、10ー21で敗戦。3本目ではBK陣の展開の速い攻撃で、慶応を圧倒し29ー5と勝利を果たすも、全体としては46ー54で敗戦。今月31日の対抗戦開幕へ向け、不安を残す試合結果となった。

◆8・21 練習試合(サニアパークメイングラウンド)

▼対慶応戦

 明治46{7―28、10―21、29―5}54慶応

 1本目の開始8分、慶応FWの粘り強い攻撃で押し切られ、先制を許してしまう。その後、流れは一気に慶応サイドに向き、明治のディフェンスの穴を突かれ、トライを連取されてしまう。1本目終了間際、左ウイング山﨑洋之(法4=筑紫)がミスボールをうまく拾い独走トライを決めるも、慶応に主導権を握られたまま7ー28で敗戦を迎えた。2本目の試合では、齊藤大朗(商3=桐蔭学園)や石川貴大(政経3=報徳学園)らBK陣が絶妙なランで攻撃の起点を作リ、トライを演出するも、自陣近くのディフェンスに苦戦しトライを許してしまう。そのまま、悪い流れを断ち切ることができず10ー21で敗戦。ディフェンス面で大きく課題の残る試合となった。

 

 ハングリー精神が足りなかった。「慶応の泥臭いプレーに対応することができなかった」(フッカー松岡賢太・商4=京都成章)。その言葉の通り、1、2本目では防戦一方の試合展開を強いられた。焦りからか、ペナルティも多く出してしまい、自陣ゴール近くでのプレーが続く。「スクラムで乗りきれなかった」(右プロップ笹川大五・政経4=明大中野)。大事な場面でのFW勝負で慶応に流れを持ってかれてしまい、失点が続いた。対抗戦の開幕まで早くも10日。「今回のゲームでの修正点をチーム全体で共通意識を持って取り組まなければならない」(田中澄憲監督)と次の段階を見据える。今試合の課題をうまく克服し、新たに強くなった明治に期待したい。

[内山嶺]

試合後のコメント

松岡

――コミュニケーションの部分はいかがでしたか。

 「試合中にコミュニュケーションはできていたとは思います。でも、トライの後のインゴールでのコミュニュケーションはあまり取れてなかったかなと思いますね。というのも明治の選手は、点取られると落ちてしまう選手が多いので。もっとポジティブな発言があれば試合が変わっていたのかなと思います」

笹川

――ペナルティが多かったようにも思います。

  「もっとセカンドマンレースのところで速さが必要でした。慶応はジャッカルが上手いので、その選手より速くドリブラーに入って相手をクリーンアウトするのが課題です」

――筑波大戦に向けて意気込みをお願いします。

  「今日やられた悔しさをバネに初戦圧倒します。圧倒しないと日本一にはなれないので。筑波戦の入りのところからもっと気持ちを入れないといけないです」