対談第3回は親子二人三脚!世界の舞台で活躍する内山由綺(スポ2=東京・帝京)とそのコーチでもあり母でもある内山玲子コーチ(平元日体大卒)ペアです!今回は親子で歩んできた体操人生についてほんの少しだけ切り込みました。※この取材は7月27日に…

 対談第3回は親子二人三脚!世界の舞台で活躍する内山由綺(スポ2=東京・帝京)とそのコーチでもあり母でもある内山玲子コーチ(平元日体大卒)ペアです!今回は親子で歩んできた体操人生についてほんの少しだけ切り込みました。

※この取材は7月27日に行われたものです。

「甘えをとる為に家でも”先生”」(由綺)


先生と生徒、母と娘

――今季これまでを振り返っていかがですか

由綺 目標は世界選手権だったんですけど、去年よりはいい方かなと思います。

玲子コーチ 去年はあまりよく無かったんですけど、シーズンが終わってから出来としてはいい感じに仕上がってきています。痛いところはまだありますが仕上がりとしてはまあまあかなという感じです。

由綺 合宿がこの前まであったんですけど、そこで試技会とかをやってみて、いい感じでは仕上がってきていると思います。

――このインカレで見てほしい種目はありますか

由綺 そうですね。平均台を結構力を入れてやってきたので、もちろん段違い平行棒も見てほしいんですけど、平均台も見てほしいです。

――「母と娘」でもあり「先生と生徒」でもあるお二人は普段どのような関係なのでしょうか

由綺 昔から親子でやっていて、親子だからでてしまう甘えとかも多くて、、、そこでやっぱり家の中でも先生として接するようになりました。親子ではあるんですけど家の中でも先生として接するようにやってます。

玲子コーチ 小さい頃とかはやっぱり甘えも多くて練習中に喧嘩になっちゃったりとかあったんですけどそういう甘えを除くためにどうしたらいいかっていうところで、家でも敬語だったりとか、私のことを先生と呼んだりとか、生活面でも一線を引いてやるようにしています。

――これまで親子二人三脚でやってこられましたが、それに関して良かったと思う点や逆に嫌だったなと思う点はありますか

由綺 よかったっていう部分は恩返しも近いし、一緒に試合に出て恩返しができるかなってところです。あと、色んなクラブに連れて行ってくれてそこで一緒に考えてくれたり、とか、、そういう部分は他のクラブにはないし、良かったなと思っています。 嫌だなあと思うところは自分の思ってることがすぐに見透かされやすくて、口には出していなくても表情とかでばれてしまうってのが多いことです。

玲子コーチ 同じです(笑)それはいいところでも悪いところでもあるんですけど、言葉にしなくても空気でそれがわかってしまうから、その言葉にならないところに、「あ、今日はやるきないな」っていうのを感じたり、私もイライラしちゃったり、空気だけでもそれが伝わってしまう、、逆に言葉にならなくても「あ、今日は調子いいな」とか「すごいプラス思考だな」っていうのが言葉が無くてもわかるのはいいところだなって思います。

「自分をよく見て自分を知って、そして自分を信じて」(玲子コーチ)


親子二人三脚で

――これまでの体操人生の中で一番うれしかったことや悔しかったことは何ですか

由綺 一番うれしかったのはAクラスで優勝したことです。リオオリンピックに行けたのももちろんうれしかったんですけど、目標はメダルを取ることだったので、それは達成できなかったし、Aクラスの時は、優勝を目標にして優勝できたのでそれが一番うれしかったかな。悔しかったのは2015年の世界選手権で、ケガの影響で、現地で補欠選手と交代しなければいけなくなっちゃったことが一番悔しかったです。

玲子コーチ 私はやっぱりオリンピックで、点数も15点という高得点がでて、チームにはついていなかったんですけど母親として客席で見ていて、コーチの気分じゃなくて母として見ていて嬉しかったですね。

――家でも「先生と生徒」という関係は今も変わらないんですか

由綺 はい。今も変わらないです。

――お母さんの料理で一番好きな料理は何ですか

由綺 うーん、、、特に決まってメニューがいつもあるわけじゃないんですけど、、、、

玲子コーチ ギョーザじゃない?

由綺 あ!ギョーザ!ギョーザがおいしいです。

――お互いにここは直してほしいってところや尊敬していることは何ですか

由綺 うーん(笑)寝ながらしゃべるところです(笑)

玲子コーチ (笑)

由綺 普通に私が何かしててしゃべってるなあと思って「なあに?」って聞くと寝ている、みたいな(笑)びっくりしますね(笑)尊敬していることは、人に好かれやすいってところですかね。

玲子コーチ 直してほしいところは、、、靴をそろえないところ?(笑)尊敬しているのは常にモチベーションが高いところですかね。体操だけじゃなくて普段でもやりたいと思ったらそれに向かって一生懸命向かっていくっていうのが魅力的かなと思います。

――お母様は体操をやられていたということですが、由綺さんが生まれたら選手に育てようと思っていたんですか

玲子コーチ いや!全然!本当は水泳をやらせたかったから、水泳を習わせてたんですけど、お友達が辞めるって言いだしたら由綺もやめるって言って、、、その時は必死でお姉ちゃんと止めましたね(笑)

――そんな由綺さんは体操をやってきて良かったと思っていますか

由綺 はい。人見知りが激しいんですけどしゃべりかけたりとか返事したりとかそういうのができなくて、、、でも体操をやって少しは改善されたかなと思います

――由綺さんは玲子コーチに言われたなかで一番心に残っている言葉はありますか

由綺 オリンピックで演技する前に、あまり緊張しなくて、ああどうしようってなってて、そしたら、「緊張してもしなくてもやることは変わらないんだから普通にやって来い」って言われたのは結構大きく心に残っています。

――今年の夏はまっている食べ物とかはありますか

由綺 スイカ!スイカが好きです!もう1玉は絶対食べました。

――趣味とかはあるんですか

由綺 うーん、、、趣味にしたいのはTOKTOKですかね(笑)あ!ありました!荒野行動です!(笑)撃ち合うってだけのゲームなんですけど、ここ2週間くらいはまっています。でもすぐ飽きそうです。

――ここまで色々聞いてきましたが、最後にインカレにむけたお互いへのメッセージをお願いします

由綺 インカレはアジア大会の前の試合なのでアジアと同じ演技が出来るように頑張ります。

玲子コーチ インカレも自分のことをよく見て自分を知って、自分を信じて頑張ってください。


いざ勝負のインカレへ

――ありがとうございました!

(取材 脇田真悠子、山口日奈子 編集 脇田真悠子)

◆内山由綺(うちやま・ゆき)(※写真上)

1998年(平10)1月13日生まれ。身長161センチ、東京・帝京出身。スポーツ科学部2年。暑いところと自然が大好きな由綺選手。「継続は力なり」この夏も熱くインカレを戦います。

◆内山玲子(うちやま・れいこ)コーチ(※写真下)

1966年(昭41)1月18日生まれ。身長168センチ。