TEAM
大阪学院大
早 大
(早)●野口、内田―小藤
◇(二塁打)山田

 夏季オープン戦5連勝中と好調を維持する早大は、関西六大学リーグ所属の大阪学院大をホームに迎えた。先発・野口陸良(スポ4=埼玉・早大本庄)が8回まで無失点の好投を見せるも、続く9回に相手打線につかまり一挙4失点。打線は7回に1の犠飛で1点を先制するが試合を通じて奪った得点はこの1点のみ。逆転負けを喫した。

 現役ラストシーズンに向けてアピールをしたい野口。初回から小気味良いテンポで打たせて取る投球を続け、4回まで二塁ベースを踏ませない上々の立ち上がりを見せる。5回に安打と犠打で1死二塁のピンチを背負うも、相手7番打者を二ゴロに打ち取る。この間に三進を許すも、最後は渾身のスライダーで8番打者を見逃し三振に切って取りピンチを脱する。7回には遊撃手・1の好守もあり無失点。ここまでわずか63球と素晴らしい投球を見せる。


8回まで素晴らしい投球を見せた野口

 ここまで2安打となかなか得点の糸口が見いだせない打線は7回裏、相手先発・打田雷樹(3年)からようやく好機をつくる。先頭の代打・1が詰まりながらも中前打を放つと、続く1も相手二塁手の頭上を抜く安打を放ち無死一、三塁とする。この日初めての好機で打席には田口。初球を振り抜くと打球はレフトへのライナーとなる。これが犠飛となり待望の先制点が早大に生まれた。


田口の犠飛で待望の先制点を挙げた

 野口は8回も3者凡退に切って取り、9回もそのままマウンドへ。8回までわずか76球、そして無四球という抜群の投球で大阪学院大打線を手玉に取り、完封も目前だった。ところが9回、相手打線が4巡目を迎えると流れが一変する。1死からこの日2つ目の死球で走者を出すと、続く3番打者に一塁線への二塁打を浴び、1死二、三塁のピンチを迎える。次打者の三ゴロで本塁封殺とするもピンチは続く。2死一、三塁から5番打者に対してカウントを悪くし申告敬遠を選択。2死満塁とし、この日無安打の6番・井上夢斗(1年)を迎える。1ストライクからの2球目、高く浮いたボールを捉えられ、これが走者一掃の3点適時二塁打となってしまう。この一打にがっくりきてしまったか、7、8番打者にも痛打され、4失点目を喫したところで投手交代。2番手としてマウンドに上がった内田悠佑(文2=東京・早大学院)は落ち着いて9番打者を打ち取り見事な火消しを見せるが、勝利目前のところでの4失点は勝負弱さといえるだろう。その裏の攻撃、早大打線は何とか追い付こうと小藤が粘り内野安打で出塁するも、最後は代打・1が二ゴロに倒れ試合終了。あと一歩のところで夏季オープン戦6連勝を逃すかたちとなった。


9回に逆転を許しうなだれる野口

 東京六大学秋季リーグ戦(秋季リーグ戦)でのベンチ入りに向けてアピールが必要な3、4年生が多く先発出場したこの試合。打線は1得点と好調さが影を潜めてしまったが、先発・野口の8回までの投球は結果、内容ともに文句のない素晴らしいものだった。秋季リーグ戦序盤は残暑も予想され、投手陣には大敵になるかもしれない。また今年の早大投手陣のテーマである『3球で追い込む』を体現してみせた点からも、この日の野口の打たせて取る省エネ投法はお手本となり得るだろう。夏季オープン戦もまもなく折り返し。秋季リーグ戦に向け、ここからはこれまで以上に結果が求められる。この日のような際どい試合をものにできる勝負強さをこの夏、身に付けたいところだ。

(記事 山崎航平、写真 荻原亮、山床啓太)

 

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