単複のベスト4が出そろった。シングルス準々決勝に出場した佐藤南帆(環1・日出)はこの日も危なげない試合運びで勝利し、堂々の4強入りとなった。ダブルスでは3回戦で城間安実(総4・九州文化学園)・向井マリア(環4・城南学園)組との同士討ちを制した大村千乃(総3・九州文化学園)・望月菜々子(環3・白鵬女子)組が、準々決勝でも第1シードダブルスを破る見事な下克上を果たし、準決勝進出を決めた。また、佐藤・永田杏里(総1・南山)組も順当に勝ち上がり、慶大からは2組のダブルスがベスト4入りを果たした。

2019年度全日本学生テニス選手権大会

2019年8月18日

@岐阜メモリアルセンター

◆シングルスQF

〇 佐藤南帆2 {6-3、6-1} 0岩井真優(筑波大)

◆ダブルス3R

〇 大村・望月2 {6-0、6-2} 0城間・向井

◆ダブルスQF

〇 佐藤・永田2 {7-5、6-2} 0吉田・稲葉(明大)
○ 大村・望月2{2-6、7-5、10-2}1  小池・東谷(園田女子大)

シングルスQF

 慶大女子勢から唯一シングルスで勝ち残る佐藤は筑波大の岩井真優と準々決勝を争った。序盤はゲームを取り合う両者だったが、徐々に佐藤の強烈なボールに相手が押され、流れは佐藤の方へと傾いていく。際どいコースを突く的確なショットで相手を突き放し6-3で第1セットを奪うと、続くセットは佐藤の独壇場となった。コート上の主導権を完全に掌握した佐藤は6-1で第2セットを終わらせ、余裕のベスト4入りを決めた。

ダブルス3R

ダブルス3回戦では大村・望月の3年ペアと城間・向井の4年ペアが激突した。立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛ける大村・望月組は2ゲーム目をブレークすると、持ち前のテンポ良い試合運びでその後もゲームを連取していき、第1セットを6-0で奪う。これにはロブショットなどでラリー戦に持ち込む城間・向井組だったが、大村・望月の勢いに飲まれ最後まで調子を上げることはできなかった。第2セットも6-2と終始圧倒した大村・望月ペアがこの同士討ちを制し、準々決勝進出を決めた。城間・向井の4年目のインカレはベスト16に終わった。

ダブルスQF

 今大会でも圧倒的な実力を見せつけている佐藤・永田組。しかし、準々決勝は、苦戦した。序盤からストローク、ネットプレーにおいてミスが目立ち、シーソーゲームとなる。しかし、第11ゲームをブレイクに成功すると、直後のサービスゲームをキープし、7-5で第1セットを取る。続く第2セットは、コースに放たれたストロークや、ポーチなどにより、ポイントを重ねていく。一度も相手にブレイクを許さず、6-2でこのセットを連取。ベスト4進出を決めた。

大村・望月の快進撃は続く試合も止まらなかった。準々決勝は今大会第1シードの小池颯紀・東谷和組との対戦。チャレンジャーとして挑んだ大村・望月だったが、第1セットは相手に先手攻撃を許してしまい、持ち味を出しきれない歯痒い時間が続く。2度のブレイクを許した2人は第1セットを2-6で落とすと、続くセットもミスが続き1-4まで進められる。しかし、立て続けにボレーが決まった6ゲーム目をブレイクすると、2人のダブルスが復活し始めた。息の合ったネットプレーが徐々に相手を圧倒し、大村・望月はこのセットを7-5で奪うことに成功。迎えたスーパータイブレークでも2人は攻めの姿勢を崩さず、10-2と圧倒的なスコアでこの試合を締めた。見事な逆転勝利を収めた大村・望月組は準決勝進出を決めた。

(記事・写真:萬代理人、堀口綾乃)

城間安実(総4・九州文化学園)

――今日のダブルスを振り返って

最後のインカレだったので思いきりやろうと思ったのですが、相手の勢いに負けてしまいました。でも、ここに来るまでダブルスの練習はできていなくて、その中で昨日の試合を勝ちきって今日の試合ができたことはよかったと思っています。純粋に最後のインカレで1試合でも多く試合ができて楽しかったです。

――昨日の試合の勝因は

関東予選のときに、同じような展開でタイブレークにもつれたところでダブルフォルトをして逆転負けしてしまったということがあったので、今回は最後のインカレということもあり、少しでも春関よりできるようになったことを探そうと思って思いきってトライできたことが勝利に繋がったと思います。

――最後のインカレはどのような思いで臨まれましたか

去年のインカレはあまり上手くいかずに終わってしまったので、とにかく楽しんで自分のできることを少しでも増やそうという思いで臨みました。

――その目標は達成できたと感じていますか

そうですね。シングルスでは体調管理が上手くいかなくて思った結果にはならなかったんですけど、昨日は勝ったことのないレベルの人たちに勝つことができたり、今までだったら振れなかったところでしっかりと振りきって勝ちきれるようになったりしたので、できるようになったことが増えたと思える大会でした。

――インカレ全体を振り返って

前半は上手くいかないことが多くて苦しかったんですけど、最後になるにつれて自分のできることを増やしていけたので、最後はよかったなと思います。

――夏関に向けて

ダブルスだけの出場ですが、次は後輩と組むので何か一つでも多く自分のできることを増やして、後輩にもそれを体現できるように、優勝目指して頑張りたいです。

向井マリア(環4・城南学園)

――今日のダブルスを振り返って

昨日は良い感じで勝ち上がることができたのですが、今日は途中で腕が痛くなってサーブが打てなくなったり、ストロークに力が入らなくなったりしてそこから崩れてしまいました。本来の自分たちの持ち味を出せずに負けてしまったかなという印象です。

――昨日のダブルス2回戦ではフルセットの末に勝利をもぎ取りました

相手はシードの選手だったので、こちらは失うものは何もないという気持ちでした。自分自身も個人戦ではこれが最後だったので、思いきりいこうと思った結果勝ちきることができてよかったです

――4年目のインカレはどのような思いで臨まれましたか

個人戦自体がこれで最後なので、悔いが残らないように迷いを捨てて思いきりプレーしようという気持ちで臨みました。

――シングルスを振り返って

シングルス4回戦は、相手のマッチポイントを凌いでセカンドセットを取ることができたり、思い切ったプレーができたと思うんですけど、やっぱり勝ちきることができなくて、そこが甘かったかなと思います。あと、序盤にこちらが取れていれば勝てたのかなと思います。

――インカレ全体を振り返って

今回のインカレはシードが崩れたり、今まで勝ってこなかった人勝ち上がったりする展開が多かったので、大会を通して、誰が勝つかは分からないし一球多く返すことと勝ちたいと思う気持ちが多い方が実力や成績関係なしに勝つのだと感じました。

――リーグ戦に向けて

最後のリーグ戦で王座に行けなかったらそこで引退になってしまうので、自分自身1位通過して王座に繋げたいという思いが強いです。リーグでは下位で出場することになると思うんですけど、必ず勝って下級生や上に繋げたいなと思います。