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キャブズ時代の教え子レブロンと対戦する側に

オフにカワイ・レナードとポール・ジョージの獲得に成功したクリッパーズが、コーチングスタッフにもビッグネームを加えることがわかった。

クリッパーズは、元キャバリアーズ指揮官のタロン・ルーを、トップアシスタントに招聘すると、『New York Times』が伝えた。

今年の5月にはレイカーズのヘッドコーチ候補とも伝えられたルーだったが、その話は条件が合わずに頓挫。今回の話は成立寸前まで進んでいるとのことで、近日中に正式発表される可能性もある。

そして、ルーはドック・リバースと師弟関係で結ばれている。

1998年から2009年まで現役を続けたルーは、マジックに所属した2003年にリバースの指導を受けた。そして引退後の2011年、ルーはリバースのスタッフとしてセルティックスのアシスタントコーチに就任。クリッパーズでもリバースのアシスタントを務めたルーは、2014年からキャブズのコーチに就き、その2年後の2016年、デビッド・ブラット解任後ヘッドコーチに昇格し、レブロン・ジェームズと共にNBAファイナル史上初となる1勝3敗からの大逆転優勝を果たした。

言ってみれば、リバースはルーに指導者転身のチャンスを与えた恩人だ。2018-19シーズン開幕6連敗後にキャブズから解雇された後も、リバースはルーをクリッパーズに誘った。その時は正式な肩書きこそ付いていなかったものの、ルーはクリッパーズの試合を見て、気づいたことをリバースに報告し、助言する役割を与えられていたと言われている。

クリッパーズのトップアシスタントに就任すれば、来シーズンからは教え子であるレブロンと対戦する側に回る。

ルーの入閣により、10月22日の開幕戦、それから12月25日のクリスマスゲームでも対戦するレイカーズとクリッパーズの『LA対決』は、いっそう盛り上がるに違いない。