今年の全仏オープン覇者で、世界ランキング1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)が、現在開催中の「ロジャース・カップ」(カナダ・トロント/8月5~11日/ハードコート)において、早くも2回…

今年の全仏オープン覇者で、世界ランキング1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)が、現在開催中の「ロジャース・カップ」(カナダ・トロント/8月5~11日/ハードコート)において、早くも2回戦で敗れるという番狂わせが起こった。今大会は上位8シード選手が1回戦免除となるため、この試合が初戦となったバーティは、第1セットを何とか競り勝ち制したものの、その後5ゲームのブレークを許し、過去3勝0敗と相性の良い相手であった世界ランキング29位ソフィア・ケネン(アメリカ)に、7-6 (5)、3-6、4-6で敗れた。

バーティは「自分自身が望むレベルのプレーができなかった」「今大会のコートは、アグレッシブに、自信をもって打っていかなくてはいけないサーフェス。クリーンなショットを繰り出して、早い段階でアグレッシブに攻めてくるソフィアに対しては、特にそうしなくてはならなかったけれど、それができなかった」と試合後に語っており、今年7月の「ウィンブルドン」4回戦でアリソン・リスク(アメリカ)に敗れて以来約1か月ぶりの試合だったが、思い通りの結果とはいかなかったようだ。

今大会では第7シードのスローン・スティーブンス(アメリカ)、第12シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)、そしてビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)などのスター選手がすでに敗れており、波乱の幕開けとなった。

今回のバーティの初戦敗退と、本日の大坂なおみ(日本)の初戦勝利により、大坂がバーティのランキングを抜くことが決定している。1位の座に返り咲くことができるかどうかは、僅差で追っているカロリーナ・プリスコバ(チェコ)の成績次第となる。

プリスコバが世界1位になるためには、最低でも準決勝への進出が必要だが、大坂が準々決勝まで勝ち上がった場合は決勝に進まないといけない。もし、2人が決勝で対戦することになると、その勝者がタイトルと共に世界1位の座も手にすることになる。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年度「ウィンブルドン」でのバーティ

(Photo by Matthias Hangst/Getty Images)