ラリーフィンランド、デイ3終了後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。前日の6番手から順位をふたつ上げて、ヒュンダイ勢最上位に躍り出たミケルセン。得意の高速グラベルで持ち前の力量を思う存分披露し、フィンランドでの僅差バトルを満喫している充実…

ラリーフィンランド、デイ3終了後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。前日の6番手から順位をふたつ上げて、ヒュンダイ勢最上位に躍り出たミケルセン。得意の高速グラベルで持ち前の力量を思う存分披露し、フィンランドでの僅差バトルを満喫している充実ぶりを語った。
(カッコ内は順位の前日比)

[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC
■オィット・タナック/総合首位(↑)



「本当にいい一日だった。午前はみんながハードにプッシュしていて、すごく張り詰めていた。エサペッカを少し引き離せてよかったと思う。彼は午後、とてもいい走りをしていて、彼のペースについていかなくてはならなかったからね。同時に、マシンのフィーリングはとてもよかったし、動きもすごくよかった。すごくラフな場所ではさらに慎重にはなったが、スムーズで高速のセクションはとても楽しめたし、リズムよく走れた。いいアドバンテージを築けていると思うが、まだ先は残っているので完全に集中しなくてはならない」

■ヤリ‐マティ・ラトバラ/総合3位(↓)



「午前中は、速さの面では最高だった。チームメイトと首位争いをしたし、マシンのフィーリングもすごくよかった。でも、カカリストで右コーナーの進入が速すぎてワイドになり、ディッチにはまって大きな石にヒットした。午後はこれ以上ミスはできないと分かっていたので、リスクを避けられる相応のスピードをつかもうとしていた。このタイミングでエサペッカがペースを上げてきたので、それに対抗できなかった。適切なリズムをつかめずに少し残念だが、ポイントを獲得することが一番重要。明日、ポディウムに上がることが、自分のためだけでなくチームのためにもとても重要だ」

■クリス・ミーク/SS14でデイリタイア

「ラリーの序盤は信じられないような戦いになったし、今日の午前も走りを楽しんでいた。いいリズムをつかんでいたし、マシンのフィーリングも驚異的だった。カカリストの、5速の高速右コーナーでタイヤをアウト側のキャンバーに落としてしまった。通常なら大きな問題にはならないのだが、そこの溝に巨大な石があった。そこに石があるとは知らなかったので本当に驚いたし、ガッカリしたよ。これだけ僅差のバトルになって、みんながチームのためにベストを尽くそうとしているなかで止まらなくてはならなかったのは、本当に残念だ」

[シトロエン・トタルWRT]
シトロエンC3 WRC
■エサペッカ・ラッピ/総合2位(↑)



「言うまでもなく、とてもポジティブな一日だったよ! 午前のループの後、ワイドで高速のステージでは2回目の走行は苦戦すると覚悟していたが、思い切り走れたし、ここまでとても順調に進んでいる。無理せず適切なバランスでプッシュできていた。明日もこのペースを続けて、きっちりリザルトを収めていきたい」

■セバスチャン・オジエ/総合5位(↑)
「午後は体力が切れた中で走っていたので、今日を走り終えることができてうれしいよ。正直、早く眠りたい。一日中、自分自身を必死にプッシュしなくてはならなかったので、ミスなく一日を終えられてうれしいと思っている。集中を維持するのがすごく難しい時があったからね。明日はまた一日が始まるし、夜の間に回復しておきたい」

[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペ WRC
■アンドレアス・ミケルセン/総合4位(↑)
「最高の戦いになっているし、今日はポジションを4位にまで上げた。この本当に素晴らしいステージで持てる力をすべて出し切っての走行を楽しんでいる。マシンも、両方のループで自分が必要な自信を与えてくれている。午後はペースノートを少し調整した。特にワイドなセクション。ラフなところもあったが、全開で攻められた。カカリストの2回目は、とにかく4位をキープしなくてはならなかった。その後、今回2度目のステージウインを獲得できたので、最高の流れ。本当に楽しいよ!」

■クレイグ・ブリーン/総合6位(↓)



「昨日と比べて苦戦する部分が増えた。特にナローな区間では自信に欠けていた。こんな安定したマシンは初めてなので、完全に慣れるまでには時間がかかる。残念ながらポジティブに一日を終えることはできなかった。最後のステージでは車高を下げてみたのだが、コンディションが予想よりもラフになっていたのでタイムをロスしてしまった。それでもまだ僅差なので、明日はポジティブに臨める」

■ティエリー・ヌービル/総合7位(↑)



「フィーリングは格段によくなったし、全体としてポジティブになった一日。もちろん、砂利履きをしなくてはならないので理想とはほど遠いが、自分たちなりに楽しもうと努力し、できる限りのことをしている。昨日はタイムをロスしすぎたが、みんながハードにプッシュしているし、1本1本のステージの結果よりも選手権争いに専念しなくてはならない。唯一、少し残念だったのは、午後の終盤にリヤに少しダメージを負ったことだね」

[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・フィエスタWRC
■テーム・スニネン/総合8位(↑)



「午前はマシンを少し柔らかめにしてトラクションを得ようとしてみたが、動きが予想できないような状態になってしまった。午後はベースのセッティングに戻して、フィーリングがよくなった。今は限界まで攻められる自信を持って、マシンを最大限に活かすことが必要だ」

■ガス・グリーンスミス/総合9位(↑)
「今日は、かなりトリッキーな一日だった。午前はセッティングを大きく変えてみたが、うまくいかなかった。午後はマシンのフィーリングが格段によくなりドライビングをとても楽しめたが、国内選手権組が作った轍のラインをきれいにしなくてはならなかった。明日はよく知っているステージなので、もう少しプッシュできると思うし、砂利かきがうまくできるか挑戦したい。でも、やりすぎはしない。リチャードと、マシンを壊さずに持ち帰ると約束したからね!」