現在開催されているWRC第9戦ラリーフィンランドのメディアアワーで、勝田貴元が取材に応えてくれた。勝田は先日のエストニアにフォード・フィエスタR5のニューモデルで参戦、今回のフィンランドでも再び同じマシンを駆ることになる。

──新しいフィエスタの印象を聞かせていただけますか?
「前回のフィエスタに比べるといろいろと大幅に改良されたり、変更された部分が多かったです。良くなった部分もあれば、前の方が良かったなと思う部分もあり、いまはそこをなんとか補おうとテストしている感じです。でも第一印象としては、今までほしかった低回転域のトルクが出るようになった点が良かったと思います」

──エストニアでは残念な結果となってしまいました。
「そうですね、エストニアでは期待していた結果は出せませんでした。あのマシンを開発する段階では、ポルトガルやスペインのルーズグラベルでテストを重ね、ハイスピードな道では一度もテストしていなかったようなので、それがネックになってしまったような気がします。(テーム)スニネンが乗ってもあれだけ遅かったですし、まあテストし尽くしてあの結果だったら問題ですが、それなら仕方ないという話をしていました。その後、僕も距離を稼げれば良かったのですが、ちょっとそれができなかったので、その後オィット(タナック)さんと一緒にテストして、クルマのジオメトリを変えたり、ダンパーもいろいろ変えてもらったりして、だいぶ良くなったはずです。比べる対象はカッレ(ロバンペラ)とか(ニコライ)グリアジンとかですが、彼らも相当な自信を持って挑んでくると思います。金曜日に色々と試みて、土曜日と日曜日はガンガン行けたらいいなと思っています」

──今回に向けてのテストはどうでしたか?
「月曜日にオフィシャルテストがありました。すごくハイスピードで、全開のコーナーばかりというコースだったので、確かめたいと思っていた部分が確認できませんでした。ナローな道が増えたので、そういうSSでの挙動を確かめたかったのですが、ちょっと不確定な感じです」

──金曜日に期待という感じでしょうか。木曜日のシェイクダウンは?
「シェイクダウンもまっすぐな道ばかりなので、金曜日のSS2、オイッティラを走ってデータを取ろうかなという感じです。まずは様子を見ながら、ある程度のタイム差も考慮に入れて走るつもりです」

──タナックの自宅を訪問されたみたいですが、どんな感じでしたか?
「以前からそうなのですが、ラリー中にも色々とアドバイスをくれています。一見クールな感じに見えるのですが、とても気さくで、クルマの開発なども手助けしてくれます。僕のプログラムに関してもオィットさんからチームに『タカのためにこうした方がいい』などとアドバイスしてくれるので、とても感謝しています。チャンピオンに最も近いドライバーを近くで観察できるという点も自分にとってプラスになると思います」

──ワールドラリーカーに乗る時のナンバーはもう選びましたか?
「17にしました。色々と考えたのですが、すでにずいぶん取られちゃっているので、残った数字で考えたら17が一番いいと思って。僕の誕生日が17日ですし、17に良い運があるので。あとは『1』と『7』って縁起がいいじゃないですか。それで17を選びました」