2019年全日本ラリー選手権第7戦「横手ラリー2019」は、7月28日(日曜日)に6カ所のスペシャルステージを走行し、勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)が、新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)に31.9秒差をつけて、勝利を飾っ…

2019年全日本ラリー選手権第7戦「横手ラリー2019」は、7月28日(日曜日)に6カ所のスペシャルステージを走行し、勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)が、新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)に31.9秒差をつけて、勝利を飾った。38.6秒差の3位には奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX)が入っている。

首位の新井大輝/小坂典嵩(スバルWRX STI)が、28.5秒という大きなアドバンテージを持ってスタートした最終日。オープニングのSS7で2番手につけていた奴田原が左フロントタイヤをパンクし、4番手にポジションダウン。勝田が2番手に順位を上げたが、新井大輝との差は35.5秒と大きく開いている。このまま新井大輝が独走するかと思われたが、SS9でまさかのエンジントラブルからストップ、リタイアを余儀なくされてしまう。この結果、労せずして勝田が首位に浮上、6.8秒差で新井敏弘が追う展開となった。

トップの勝田はその後も安定したペースを刻み、新井との差を拡大。第2戦新城ラリー以来となるシーズン2勝目を飾った。

初日は高温による体調不良にも悩まされた勝田だったが、「無事に帰ってくることができました。最初はどうなることかと思いましたけどね。タイヤの磨耗も厳しかったし、熱中症もあるなど散々でしたが、結果は良かったですね。ラリー北海道に向けていい流れで終えられたのですが、クルマを直さないといけないですね。四隅ぶつけてしまっているので(笑)」と、安堵の表情を見せた。





終盤、奴田原との僅差の争いを制した新井敏弘は、2位を獲得したものの、納得からは程遠い様子だ。

「今回はまったくダメでしたね。まず一番の敗因は(新井)大輝のセッティングを取り入れたこと。そのセッティングに合わせようとしても、30年近く自分のドライブをしてきたのだから。もとのスタイルに戻すべきだと思っています。次戦に向けては最終日午後のセクションのようなドライブをしていれば大丈夫だと思っています」

新井に6.7秒届かなかった奴田原が3位。1分37.4秒差の4位には中平勝也/行徳聡(スバルWRX STI)が入っている。

JN2クラスは上原淳/漆戸あゆみ(ホンダ・シビックタイプR)、JN3クラスは山本悠太/山本磨美(トヨタ86)、JN4クラスは関根正人/草加浩平(スズキ・スイフトスポーツ)、JN5クラスは天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)、JN6クラスは大倉聡/豊田耕司(トヨタ・ヴィッツCVT)が、それぞれクラス優勝を飾っている。

併催イベントとして開催されていている、日本スーパーラリーシリーズ(JSR)第2戦は、トヨタ・ヤリス4WDをドライブするマイケル・ヤングが優勝、青山康(スバル・インプレッサWRX STI)が2分59.8秒差の2位でフィニッシュした。




Sammy 横手ラリー2019 全日本ラリー選手権 正式結果
1. 勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI) 1:39:09.1
2. 新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI) +31.9
3. 奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX) +38.6
4. 中平勝也/行徳 聡(スバルWRX STI) +2:22.3
5. 上原 淳/漆戸あゆみ(ホンダ・シビックタイプR) +6:24.3
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8. 関根正人/草加浩平(スズキ・スイフトスポーツ) +7:32.5
12. 大倉 聡/豊田耕司(トヨタ・ヴィッツCVT) +8:53.7
13. 天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ) +9:18.0
15. 山本悠太/山本磨美(トヨタ86) +9:35.0

Sammy 横手ラリー2019 JSR 正式結果
1. マイケル・ヤング/マルコム・リード(トヨタ・ヤリス4WD) 1:46:50.9
2. 青山康/竹下紀子(スバル・インプレッサWRX STI) +2:59.8