現在シングルス世界ランキング11位のケビン・アンダーソンが、今年の10月に女の子を授かる予定であると明かした。アンダーソンはこのうれしいニュースを、妻であるケルシーさんのツイッター投稿写真をリ…

現在シングルス世界ランキング11位のケビン・アンダーソンが、今年の10月に女の子を授かる予定であると明かした。

アンダーソンはこのうれしいニュースを、妻であるケルシーさんのツイッター投稿写真をリツイートして報告。写真には「ハッピーなニュースを伝えられて、とてもうれしいわ!」と、ハートなどの絵文字交じりのコメントとともに、「ケイラ・アンダーソン ー2019年10月」と書かれた額と、赤ちゃんの超音波画像が写されていた。アンダーソンがケルシーさんと出会ったのは2008年。お互いがイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校に通い始めた年で、当時ケルシーさんは州でトップクラスのゴルフ選手だった。3年後の2011年に2人は結婚し、その後ケルシーさんは目指していた会計士を断念し、フルタイムで夫の経理やツアーのブッキングなどの全面サポートをすることに。アンダーソンのツアーには彼女も同行し、常に彼がベストのコンディションでいられるように努めている。

動物好きな2人は、南フロリダで捨て犬などの救済活動をするデジーズ・セカンド・チャンスと海の環境保護をサポートするため、グランドスラム・コウズ・フォー・ザ・ポー(Grand Slam Cause For The Paws)と呼ばれるチャリティー・エキシビションマッチを昨年開くなどのチャリティーにも精力的で、多くのトップ選手が彼らの活動に惜しみなく協力している。

ちなみに、彼らの飼うチウィニー犬(チワワとダックスフントのミックス)Lady Kady Andersonは、前述のデジーズ・セカンド・チャンスから救出した犬で、ツアーにも常に同行させているほどの溺愛ぶりだ。ケルシーさんは以前にインタビューでアンダーソンのツアー交通費と宿泊費は、年間合計10万ドル(約1,085万円)ほどかかると話しており、この一部はもちろん愛犬に注がれているようだ。

アンダーソン夫婦の活動はチャリティーだけに留まらず、「Professional tennis just got personal!ープロのテニスがあなたのものに!」を合言葉に、多く語られてくることのなかったプロによる本当の技術指導や、メンタルトレーニングを盛り込んだウェブサイトを共同制作しており、ケルシーさんも”Tour Wife Tales”という、「ツアーに同行する妻によるお話し」というページを持ち、コラムを寄稿している。

さて、アンダーソンは、父親になってさらに飛躍しているATPツアー選手たちに仲間入りしたいところ。先輩パパ選手たちの中には、子供が生まれてから9つのグランドスラム優勝を果たしているノバク・ジョコビッチや、パパとしてはグランドスラム優勝5つのロジャー・フェデラーがいる。また、スタン・ワウリンカのグランドスラム3タイトルは全て父親となってからだ。さらには、昨年第一子を授かったジョン・イズナーも、先週父親となってから初となるツアータイトルを獲得している。

アンダーソンは、今シーズンは右肘の怪我もあり、シーズンがスタートしてからの5ヶ月間でわずか3大会の出場にとどまっており、前回準優勝だったウィンブルドンも3回戦敗退とランキングを落としているため、このうれしいニュースを糧に飛躍してくれることを期待したい。

※写真は2018年度レーバー・カップのパーティーに出席するアンダーソン夫妻(Photo by Matthew Stockman/Getty Images for The Laver Cup)

翻訳ニュース/ATPTour.com