シトロエンは、エサペッカ・ラッピをラリーエストニアに派遣。実戦状態でテストという貴重な機会を得た事に満足を見せた。ラッピは、WRCスウェーデン以来の自己ベストとなる総合3位でフィニッシュしている。このエストニアに、ヒュンダイは2台をエントリー(アンドレアス・ミケルセンが2位、ヒュンダイでの初参戦となったクレイグ・ブリーンは5位でフィニッシュ)。セバスチャン・ローブは、フランスのオー・バール(R5で参戦し、パンクの末5位)、ボージュ・グラン・エスト(WRカーで優勝)と連戦。この週末はアルバ(WRカー)に参戦した後、WRCフィンランドに向かう。

Mスポーツは、エリック・カミリをイプルーラリーに送り、参戦外のVIPエントリーとして、新型フォード・フィエスタR5を公に初お披露目。基本的には販促目的だが、WRCスペックのタイヤでの走行、他の競技者とは異なる燃料を使用していたため、パフォーマンス面でのレベル判断をするには難しい状況だった。このマシンはその後、エストニアでテーム・スニネンがドライブ。イベント前のテストもなく最近はWRカーで参戦していることから、ドライバーはダウンフォースに不足するマシンへの対応に苦戦したものの、マシンそのものは順調だった。

このエストニアでは、エルフィン・エバンスがWRカーで参戦したが、着地の際の強打で背中を負傷し、ラリーフィンランドの欠場を決断。この衝撃ではアクセルペダルも破損している。いま懸念されているのは、エバンスがラリードイツまでに回復するかという点だが、チームは「確実とは言えない」としている。エストニアにWRカーをエントリーさせたのはWRCフィンランドに向けてのテストとして絶好の機会であったことからではあるが、チーム陣は主催者が非常に熱心で素晴らしいイベントだったと絶賛している。

エストニアのイベントの近郊に拠点を構えるトヨタ・ガズー・レーシングは、1台をエントリーさせた。チームにとってもラリーエストニアはWRCフィンランドに向けての準備として最適な環境で、ステージも高速でジャンプが多かった。これにより、競技中に異なるセッティングを試したり、貴重なデータ収集を行う事ができた。テストの機会が増える事はいつでも歓迎されるが、それが実戦であればなおいい。チームは「バルト三国周辺のファンにも恩返しをしたかった。特にエストニアでは、オィットとマルティン(ヤルベオヤ、コ・ドライバー)はとても人気があるし、ラリー自体も非常に人気がある」と語っている。
(Martin Holmes)