2018-2019 FIM世界耐久選手権最終戦“コカ・コーラ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第42回大会はそれ自体、一つのレースとして大きな盛り上がりを見せるレースだが、一方でその名の通り、世界耐久選手権(EWC)の最終戦としても設定されている。鈴鹿8耐で、EWCの年間チャンピオンが決定するのだ。このEWCタイトル獲得を目指すのが、F.C.C. TSR Honda Franceである。

F.C.C. TSR Honda Franceは2018年の鈴鹿8耐で5位フィニッシュを果たし、2017-2018年シーズンEWCのチャンピオンを獲得した。今季はジョシュ・フック、フレディ・フォレイ、マイク・ディ・メリオというライダーラインアップでEWCにフル参戦。全5戦のうち、第1戦ボルドール24時間耐久で優勝、第3戦スロバキアリンク8時間耐久で3位、第4戦オッシャースレーベン8時間耐久で優勝を果たし、ランキング3番手で鈴鹿サーキットに乗り込んだ。

ランキングトップのTEAM SRC KAWASAKI FRANCEとは23ポイント差。最終戦の鈴鹿8耐は決勝レースで付与されるポイントは通常の8時間耐久レースの1.5倍で45ポイント、予選ではポールポジション獲得で5ポイントを獲得できるため、最大50ポイントを手にすることが可能だ。

7月25日、F.C.C. TSR Honda Franceの3人のライダーがこれまでの仕上がりなどについて語った。

◆マシンをアップデート「戦闘力ある」

「(調子は)すごくいいよ。昨日(24日)に走った感じだと、バイクはとても戦闘力があった。各プラクティスでだいたいトップ3圏内にいたし、ラップタイムもいい。それに、3人とも速い。安定感があるのはレースにとっていい部分だ」と語るのはディ・メリオ。

ディ・メリオが「戦闘力がある」と言うF.C.C. TSR Honda Franceが鈴鹿8耐で駆るホンダ「CBR1000RR SP2」。ここまでEWCを戦ってきたバイクよりもアップデートされたものだ。

「(いつもとは)だいぶ違う。ファクトリーマシンだからね。ホンダにはとても感謝しているんだ。すごくいいバイクで、チャンスが得られると思う。タイヤもすごくいいし、普段のバイクとはかなり違うというのが、正直なところなんだ」

F.C.C. TSR Honda FranceのEWCタイトル獲得へ向け、アップデートされたバイクは強力な武器だろう。

◆ポールポジションなるか

なお、金曜の計時予選では、フックが1回目の予選で転倒。この日はフリー走行から雨がぱらつき、天候は回復したものの、強い風が吹いていた。こうしたコンディションのためかフリー走行、予選ともに転倒が多く、フックもその中の一人となってしまったのだ。幸いにもケガはなく、フックはその後も走行を行った。この予選でF.C.C. TSR Honda Franceは3人のアベレージタイムにより、7番手となっている。

鈴鹿8耐ではこの計時予選のトップ10チームがさらに、1チーム2人ずつアタックしてポールポジションを争うトップ10トライアルに進む。フックは「レースで勝つ。それに集中すればタイトルがついてくると思う」と語っていたが、ポールポジションを獲得すれば5ポイントが付与されることから、逆転EWCタイトルを目指すF.C.C. TSR Honda Franceにとっては押さえておきたいところだろう。ただし、27日は台風接近の予報が出ている。

F.C.C. TSR Honda Franceに加わった、アップデートされたバイクというプラス要素。台風という“マイナス要素”をはねのけ、EWC 2連覇を目指す。

3番手のNo.1 F.C.C. TSR Honda France《Photo:Kazuhisa Masuda/撮影 益田和久》

3番手のNo.1 F.C.C. TSR Honda France《Photo:Kazuhisa Masuda/撮影 益田和久》

F.C.C. TSR Honda France《撮影 伊藤英里》

F.C.C. TSR Honda France《撮影 伊藤英里》

F.C.C. TSR Honda France《撮影 伊藤英里》

F.C.C. TSR Honda France《撮影 伊藤英里》