東京五輪の追加種目となったサーフィンのテストイベントREADY STEADY TOKYO が7月18日から21日の4日間に渡り、本大会の会場となっている千葉県一宮町の釣ケ崎海岸で行われている。男女それぞれ20選手が参加しているこのテストイベ…

東京五輪の追加種目となったサーフィンのテストイベントREADY STEADY TOKYO が7月18日から21日の4日間に渡り、本大会の会場となっている千葉県一宮町の釣ケ崎海岸で行われている。男女それぞれ20選手が参加しているこのテストイベント、18日に東京五輪パラリンピック組織委員会はテスト内容を公開し、驚きの試案を発表した。

本大会でも使用されるジャッジタワー

五輪会場がサーフィンフェスティバルに

五輪で初めての種目となるサーフィンは天候に左右される競技となるため運営が非常に難しく、臨機応変にどう競技を円滑に行っていくかが大事となってくる。18日のテストイベントでも濃霧で1時間競技が遅延した。本大会でも波のコンディション等を含め中断や中止を余儀なくされることも想定される。

チケットを購入したお客さんに少しでも楽しんでもらいたいという思いから五輪では音楽的な要素も取り入れながら広いエリアをどう工夫して魅せていくか、サーフィンフェスティバルのような大会構想を掲げている。会場にはスタジアムのような座席は設けず、基本的にはレジャーシート等を敷き自由に観戦してもらいたいと考えている。

男女各20選手が参加しているテストイベント

自然との共存も鍵に

また今回のテストイベントでも数日前にウミガメが産卵のために上陸し、急遽ウミガメを守る囲いが作られた。テストイベント期間中は常時2人のスタッフが見守りに当たるという急遽の対策がなされている。

一宮町の砂浜では昨年もアカウミガメが6ヶ所で上陸し、そのうち2ヶ所で産卵が確認されている。1994年から活動している「一宮ウミガメを見守る会」と共に考えながら、五輪でもどのような対策を取っていけば良いのか、今後細かい部分を詰めていく。

急遽ウミガメを守る囲いが作られた

その他、選手が安全に競技を行うことができるか等、実際に海上保安庁や県警が入った中でのテストイベントが行われている。選手が最大限のパフォーマンスを出すことができるような環境作りはもちろん、自然とどう共存し大会を盛り上げていくか。
東京五輪をきっかけに、一宮をサーフィンの拠点に。その思いを実現するために、今後も様々な大会を視察し、協議を重ねていくということだ。

2020年五輪ではどんな雰囲気になるのか