「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月1日~男子14日・女子13日/芝コート)男子シングルスで準優勝したロジャー・フェデラー(スイス)。決勝後の記者会見で、8月5日開幕の「ATP1000…

「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月1日~男子14日・女子13日/芝コート)男子シングルスで準優勝したロジャー・フェデラー(スイス)。決勝後の記者会見で、8月5日開幕の「ATP1000 モントリオール」はスキップすることを明かした。

現在37歳、来月8月には誕生日を迎える「生きる伝説」フェデラー。2017年と2018年の2年間クレーコートシーズン(4月から6月上旬まで)をスキップし休養にあててきたが、今シーズンは3年ぶりにクレー大会に出場。「全仏オープン」では7年ぶりのベスト4進出を果たし、同大会では8年ぶりにラファエル・ナダル(スペイン)との準決勝を戦った。

続く芝シーズン、「ウィンブルドン」準決勝では全仏で敗れたナダルとまたも激突。2008年「伝説の名勝負」といわれる決勝以来となった芝の聖地での戦いを勝利。そして決勝は、4時間57分にもおよぶフルセット激闘を戦い抜いた。ATP公式サイトによると、この試合時間は「ウィンブルドン」男子シングルス決勝としては過去最長記録。さらにはノバク・ジョコビッチ(セルビア)に対し、2度チャンピオンシップポイントを握り優勝まであと1本のところまで迫った。

「ウィンブルドン」公式サイトによると、フェデラーは「来年もまったく同じことをするつもりかどうか?クレーについてはまだ分からない」と話した。「いいプレーができてうれしいし、ウィンブルドンや(優勝した芝前哨戦の)ハレでもずっと良かったと思っているよ。そして今もここに座っているしね」

そして、休みを取るかという質問に対しては「チームで決めて、先週すでにモントリオールはスキップすることにしたんだ。十分に時間を置きたいからね」と答えた。

「できればもっと欲しいんだけど、そうはしないよ。できるだけ休みをしっかり取って、シンシナティの準備をして、そこからまた動き出すんだ」

まだまだフェデラーの強さが衰えないことが、ハッキリと分かったであろう今回の「ウィンブルドン」。今後も彼の長い活躍が期待される。次戦は北米ハードコートシーズンでの全米前哨戦「ATP1000 シンシナティ」(アメリカ・シンシナティ/8月11~18日/ハードコート)に出場予定だ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ウィンブルドン」でのフェデラー

(Photo by Frank Molter/picture alliance via Getty Images)