NTTインディカー・シリーズ第11戦の決勝レースが現地14日、カナダのトロントで実施され、シモン・パジェノーが5月末のインディ500以来となる今シーズン3勝目をあげた。佐藤琢磨は5位を走っていた終盤にマシントラブルで戦線離脱となっている(リザルト上は22位)。

7月はここから3連戦の日程となる北米最高峰シリーズ、第11戦はカナダへと遠征し、トロント市街地コースでの戦いである。予選では今年のインディ500を制したシモン・パジェノー(#22 Team Penske/シボレー)がポールポジションを獲得、佐藤琢磨(#30 Rahal Letterman Lanigan Racing/ホンダ)は10位。

ドライコンディションでの決勝レースは1周目に中団で多重アクシデントが起きはしたものの、全般的には波乱度が低めで、シリーズ上位陣がレースの上位も争う格好のソリッドな展開となっていく。

そのなかでも#22 パジェノーはほぼ盤石のレース運びを見せた。終盤になって強敵スコット・ディクソン(#9 Chip Ganassi Racing/ホンダ)に迫られはしたものの、85周レースのうち80周をトップで周回し、最後は後方のアクシデントによってフルコースイエローとなった状況下でトップチェッカーを受ける。#22 パジェノーはインディ500(今季第6戦)以来の勝利で、今季3勝目。

2位は#9 ディクソン、3位にアレクサンダー・ロッシ(#27 Andretti Autosport/ホンダ)が入り、4位はジョセフ・ニューガーデン(#2 Team Penske/シボレー)。このレースのトップ4は、現在のシリーズポイントランキングトップ4の面々が占めた。いかに質実剛健なトロント戦だったかという証明のような結果に収束している。

シリーズランキングの方は、ニューガーデン~ロッシ~パジェノー~ディクソンで前戦終了時と同じ序列のままだが、今回は追う3人が首位ニューガーデンに先着しており、特にもともと僅差だったニューガーデンとロッシの差は4点と、さらに緊迫した状況になってきている(434対430)。

今季1勝、シリーズランキング6位でここを迎えた#30 琢磨もまた、上位をしっかり争った。10番手スタートからすぐに8番手へと上がり、ピットタイミングにはリードラップも記録。レース後半は前出“トップ4”に次ぐ5番手を力走していた。しかし終盤にマシントラブルが発生、後部から火が出る状況で緊急ピットイン~戦線離脱となってしまう。琢磨は大過なくマシンを降りることができたが、リザルト上は最下位の22位扱い。好走報われずという、辛いレースになった。

#30 佐藤琢磨のコメント
「スタートは良く、順調にレースを戦っていました。順位を上げていくことができ、ピットタイミングも良く、クルーたちのピットストップ作業も素晴らしかったです。力強く5位を走ることができていました。それだけに、駆動力を失ってピットに戻り、レースを終えなくてはならなかったのはとても悲しいことでしたね。たいへん残念です。ポイント争いでは大きく不利な状況になりましたが、今回の自分たちの良さをポジティブにとらえて、次戦に向かいたいと思います」

琢磨はシリーズランキング6位をキープしてはいるが、前記したようにトップ4がこのレースを1~4位で終えたため、「ポイント争いでは大きく不利な状況になりました」ということになる。首位ニューガーデンとの差は133点、通常レースの2.5勝分以上になってきており、今後もシリーズ上位争いを展開していくためには正念場を迎えつつある。

次戦第12戦は米国に戻り、オーバルコースのアイオワ・スピードウェイが舞台。決勝レースは現地20日に実施される予定だ。