オールスター第2戦  MVPに選ばれ、記念撮影する全セ・近本。右は原口=甲子園【写真提供:共同通信社】■近本光司(阪神)全セ○11ー3●全パ(東京ドーム)打撃成績/左本①、右2、右安、左2、左3① 阪神の近本光司が地元・甲子園で快挙を達成し…

オールスター第2戦  MVPに選ばれ、記念撮影する全セ・近本。右は原口=甲子園【写真提供:共同通信社】


■近本光司(阪神)
全セ○11ー3●全パ(東京ドーム)
打撃成績/左本①、右2、右安、左2、左3①

 阪神の近本光司が地元・甲子園で快挙を達成した。セ・リーグ5連敗で迎えたオールスター第2戦は、阪神勢の活躍で全セが3年ぶりの白星を挙げた。

 20安打11得点と打線が爆発した全セのトップバッターとしてスタメン出場した近本は、第1打席でいきなり新人初となる先頭打者本塁打を放つと、2回に右翼線二塁打、3回にライト前へ安打、5回には左中間二塁打で4打数4安打とした後、7回の第5打席に左中間へタイムリー三塁打を放ってサイクル安打を達成した。

 オールスターのサイクル安打は、1992年の古田敦也以来、2人目。新人、さらに初出場の選手としても史上初の快挙となった。試合後、当然のごとくMVPを獲得した近本は「(最後の打席は)いい形で三塁打になってよかった。皆さんのおかげです」と感謝した。

 2回には前夜に大腸がんから復帰した原口文仁が2試合連続本塁打を放つと、梅野隆太郎も連続本塁打を放つなど、甲子園で阪神の選手が躍動した。2016年以来となる全セの勝利に、監督として初勝利となった広島の緒方孝市監督も「本当に選手の頑張りに感謝します」と喜んだ。ペナントレースでは横浜DeNAと並んで2位タイにつけている阪神だが、後半戦の躍進を期待させるルーキーの活躍だった。