千葉ロッテの荻野貴司が2年連続2度目の選出。昨年の出場辞退から待ちに待った球宴初出場を目指す。写真提供:共同通信社 プロ10年目のスピードスターが、監督選抜として選出。昨年のオールスターでも監督推薦で初の選出が決まっていたが、球宴4日前の…

 千葉ロッテの荻野貴司が2年連続2度目の選出。昨年の出場辞退から待ちに待った球宴初出場を目指す。

写真提供:共同通信社

 プロ10年目のスピードスターが、監督選抜として選出。昨年のオールスターでも監督推薦で初の選出が決まっていたが、球宴4日前の試合で右手人さし指に投球を受けて骨折して出場を辞退した。

 それだけに「監督推薦で選んでいただき、素直に嬉しいです」と喜びながら「昨年も監督推薦で選んでいただいたのに、直前に怪我をして出場できなかったので、今年は怪我のないよう、元気な姿でオールスターを迎え、応援していただけるファンの皆様のために暴れたいと思います」と気合いの入れ方も違う。

 成績は文句なしだ。開幕直後はベンチスタートが続いたが、4月中旬から「1番・センター」としてスタメン出場。4月23日の埼玉西武戦で1試合5安打をマークすると、その後もリードオフマンとしてヒットを重ね、交流戦でも全体2位となる打率.368と好調をキープ。

 球宴出場が決まった後の7月3日のオリックス戦では今季3本目の先頭打者弾、翌4日には2安打を放ち、球団としては2015年の清田育宏以来、4年ぶりとなる20試合連続安打をマーク。この時点で打率.340で、目下のパ・リーグ首位打者。6本塁打、28打点に加えて、計17盗塁と自慢の快足ぶりも十分にアピールしている。

 ルーキーイヤーに開幕から鮮烈な活躍を続けたが、その年も含めて毎年のように怪我に泣かされ、100試合以上に出場したのは2013年と2017年の2回だけ。不完全燃焼のシーズンを続けてきた。しかし、33歳となった今季は自己最高と言える状態で夏を迎えることができた。自身初のオールスター出場で、自らの実力を再アピールし、選手としてワンランク上の存在になる。