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ファイナルMVPの去就は早々に決着?

予想通り、カワイ・レナードは2019-20シーズンのプレーヤーオプションを破棄してフリーエージェントになる道を選んだ。気になるのは今後の動きだが、彼はラプターズとの再契約を真剣に検討しているようだ。

昨年の夏にスパーズからラプターズにトレードされた時点では、フリーエージェントの資格を手にするまでの1年限定の所属になると見られていた。しかし、スパーズを退団する原因になった負傷について、ラプターズは手厚い形でケア。レギュラーシーズン中は肉体への負荷を管理するロードマネージメントも上手く機能し、レナードはプレーオフ全試合に出場できた。

これでレナードの信頼を勝ち取り、新契約を結んで残留させることができれば、ラプターズにとっては大きな勝利と言える。しかも今シーズンはウォリアーズを下しての球団初優勝を成し遂げているのだから、その意味は大きい。レナードに最高の条件を提示できるのはラプターズで、5年1億9000万ドル(約204億円)のマックス契約を提示することになるだろう。

ラプターズファンもレナード残留を切望し、トロントではシーズン中から『残留キャンペーン』が続いている。実際に1年間在籍して球団への信頼感が増し、ファンの熱量を肌で感じれば、レナードの気持ちが残留に傾いたとしても不思議ではない。

もちろん、レナードを欲しがるチームはラプターズだけではない。レナードの出身地であるロサンゼルスを本拠地に置くクリッパーズも、獲得レースに参戦すると見られている。

フリーエージェント選手との交渉は、6月30日のアメリカ東部標準時間18時に解禁となる。レナードの去就は、早ければ来週中に決まりそうだ。