ラグビーワールドカップ2019™日本大会開幕まで100日を切った中、東京丸の内の丸ビルでは「にわかだってイイじゃない!MARUNOUCHI RUGBY FESTIVAL」が開催中だ。幅広い層にラグビーを知り好きになってもらうきっかけとして、…
ラグビーワールドカップ2019™日本大会開幕まで100日を切った中、東京丸の内の丸ビルでは「にわかだってイイじゃない!MARUNOUCHI RUGBY FESTIVAL」が開催中だ。幅広い層にラグビーを知り好きになってもらうきっかけとして、様々なコンテンツが用意されている「にわかだってイイじゃない!MARUNOUCHI RUGBY FESTIVAL」と題して、“アート”、“ビジネス”、“映画”といった多彩なテーマを通じてラグビーの魅力を体感できるイベントだ。
イベント最終日となる16日、東京・丸の内は梅雨とは思えぬ快晴。丸の内ビル1階の特設会場では登壇ゲストたちが“大暴れ”し、観客を大いに盛り上げた。13時からは東京都主催のイベントが行われた。小池都知事は大会概要を説明する中で、「試合を開催する各自治体との連携を強める」とコメントを出した。ここでひときわ注目を集めたのは、ラグビーワールドカップ2019組織委員会事務総長・嶋津昭氏。ラグビーとビールの関係性について、なんとビールを片手に熱弁した。「ラグビーファンは1試合で平均3パイント(約1.68リットル/イギリス)ものビールをラッパ飲みする。相手ファンとも酒を酌み交わすのがラガーファンの流儀」。9月に開催されるラグビーワールドカップでは、試合はもちろんお酒も楽しみに待ちたいところだ。
続いて紹介されたのは、「カウンターボール」。ボール上部にボタンがついており、1回押すと数字が1つ増える仕組みになっている。これをラグビーワールドカップ開催日までに100万人に押してもらい、ファン同士の繋がりを強化し、より一層大会を盛り上げることを目指す。この日は司会の矢野武氏を始め、ゲストのテツandトモ氏、畠山健介ラグビー選手会会長、“ラグ女”・山崎紘菜氏のほか、会場のお客さんがボールを繋いで数字を増やした。
続いて15時からのトークイベントでは、人気女性向け雑誌「VERY」の人気モデル・神山まりあ氏と畠山健介ラグビー選手会会長が登壇。ここで“大暴れ”したのは畠山選手。ラグビーのルール説明を求められると、「前にパスするな!前に投げるな!危ないタックルするな!これだけ。」と、豪快に解説して会場の笑いを誘った。しかし、競技に向き合う姿勢は真摯そのものだ。「スポーツは人を育てる教科書。団体スポーツは協調性が養われるが、辛い時こそどうやってチームがまとまるかが大事」だと、“空飛ぶ横綱”は、2015年にワールドカップに出場した自身の経験を踏まえて語った。
昨年、イベントゲストとして行ったことをきっかけに、初めてラグビー観戦をした神山氏。現在は「プライベートでも息子を連れて試合を見に行きました」と語るほどの“ラグ女”になっている。ラグビーは日常生活でも、家族と向き合う際に活かせるという。「ラグビーも家族もチーム。一つにまとまって進んでいくところが似ている」。
プロジェクトを締めくくる最後のイベントは、「スクラムトーク」と題し、サッカー元日本代表・松木安太郎氏、柔道元日本代表・谷本歩実氏、ラグビー元日本代表・廣瀬俊朗氏が登壇。競技は違えど日本を背負って戦ったトップアスリートたちが、熱くラグビーの魅力を語った。
中でも注目を集めたのは、廣瀬氏が進めている「Scrum Unison」。ラグビーワールドカップに出場する約20カ国の国歌をYoutubeで聞けるというものだ。「例えばニュージーランドの国歌は、先住民・マオリの言葉の後に英語の歌詞がある。国の成り立ちや歴史についても、国歌を通じて知ることができる」と、出場国のルーツを知るきっかけにもなり、ラグビーにとどまらず非常に有意義だ。
松木氏は「ラグビーが強い国はサッカーも強いところが多い。色々な視点でラグビーを見てもらえれば」と大興奮。ラグビードリームカップドリームサポーターを務める同氏だが、サッカーに負けず劣らずラグビーにも熱い思いがあることを伺わせた。
ラグビーワールドカップ開催まで、あと96日。「生で見られるのは一生に一度」ともいわれるが、今大会を成功させれば、2回目3回目が見られることも夢ではない。「一人はみんなのために、みんなは一つの目標のために」。日本全国民で一つになって、大会最終日までラグビー日本代表を盛り上げよう。
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