投打の主役が本領発揮だ。準々決勝は東洋大(東都大学野球連盟)との対戦。初回に4番・北本一樹内野手(文4=二松学舎大付)が先制の適時打で勢いをつけると、エース・森下暢仁主将(政経4=大分商)が快投。貫禄の完封勝利で準決勝へと駒を進めた。

◆6・13 第68回全日本大学野球選手権(神宮球場)
▼対東洋大         
 ◯明大3―0法大        
 123456789
明大1010100003
東洋大0000000000

(明)○森下―西野

(東)●村上、渡邊、松澤、河北―佐藤

【安】(明)6(東)7

【二】(明)北本2(1、5回) 

(明)◇併殺2 ◇残塁6 ◇盗塁1 丸山(1回) ◇失策0

 スキのない野球で東都リーグ王者を圧倒した。打線は初回に四球で出塁した丸山和郁外野手(商2=前橋育英)が盗塁を決めると、絶好調の北本が「落ち切らなかったフォークを打てた」と今大会5打点目となる適時二塁打。幸先良く先制点を挙げる。これで勢いに乗ると、3回には添田真海内野手(法4=作新学院)と丸山の安打に、相手の捕逸も絡み追加点。5回にも北本の適時二塁打で相手を突き放した。「ゲームの流れを早くつかめた」(善波達也監督)。上位が出て中軸が返す理想的な攻撃で東都リーグMVPの村上頌樹を攻略した。

 先発の森下は圧巻の投球を披露。立ち上がりからテンポ良くアウトを重ねていく。6回には1死一、二塁のピンチで相手中軸を迎えるが「ここで抑えれば流れを持ってこられる」とギアを上げる。3番の山田知輝を中飛、4番の佐藤都志也を152キロの直球で三邪飛に抑えた。終わってみれば7安打完封。「リーグ戦でなかなかできなかった完封ができて良かった」。奪三振は四つと少なかった分、球数は108球と省エネ投球。次戦に向けても大きな1勝となった。

 

 準決勝は1日空いて、東農大北海道オホーツク(北海道学生野球連盟)との対戦となる。優勝候補の一角である東洋大を下したことで頂点がはっきりと見えてきた。それでも森下は「全日本なので次も強いチームがくる」と一戦必勝の構えを崩さない。38年ぶりの 悲願達成まで、あと二つだ。

[楠大輝]

試合後のコメント
善波監督
ーー今試合を振り返っていかがですか。

「最後はホームでアウトでしたけど完封ということで、ゲームの流れに早く乗っていけたっていうのが一番良かったと思います。もちろん昨日もそうだったんですけど北本が好投手から1点たたき出してくれて、行けるぞというようなムードをベンチにつくってくれて、それも合わせて良かったと思います」

森下
ーー今日の投球を振り返って。

「ストレートは浮いていましたが、変化球でカバーできました。全部の球種良かったと思います。カットボールは左打者の内角で差し込んだり、ストレート待ちの右打者に使ってゴロを打たせることができました」

北本
ーーどんな気持ちで毎打席立っていますか。

「力を抜いて、真っ直ぐが来ても変化球が来ても対応できるようにして。でも一応、若いカウントでは真っ直ぐを張るとか、変化球を張るとか決めて、追い込まれてからはどっちにも対応っていう形でやってるんですけど、初回は完全にフォークが落ち切らなかったところを良い形で運べました」