男子戦


ラリーを制し、力強くガッツポーズする谷(右)ら

昨年の熱戦から早一年。今回で83回目を迎える早慶バレーボール定期戦。慶大は、今季もリーグ戦を制した大学バレー界の王者ワセダと、2時間にもわたる熱戦を繰り広げた。序盤から両者譲らない展開が続き、セットカウント1-1と互角の戦いをみせる。第3セットを大差で落とすも、第4セットを取り返し、フルセットへ。しかし最後はあと一歩及ばず、惜しくも敗戦となった。

2019年6月9日(日)

第83回早慶バレーボール定期戦

男子戦

@早稲田アリーナ

得点
慶大セット早大
2125
2725
1525
2522
1315
出場選手(サーブ順)
ポジション背番号名前(学部学年・出身校)
WSマルキナシム(総4・川越東)
MB降小雨(商1・慶應)
OP21富澤太凱(経4・慶應)
WS吉田祝太郎(政3・慶應)
MB19樫村大仁(環3・茨城高専)
26谷舜介(環2・徳島城東)
Li23小出捺暉(環2・駿台学園)
途中出場17加藤真(商3・慶應)
片波見和輝(文4・成田)
宮川郁真(総2・松本県ヶ丘)
15加藤靖丈(商2・慶應)


スパイクを打つ吉田

入替戦での敗戦から2週間。慶大のコートはがらりと変わった。セッターを務めていた吉田祝太郎(政3・慶應)がWSに、WSだった小出捺暉(環2・駿台学園)が守備専門のLiに、そして、新しく谷舜介(環2・徳島城東)が司令塔として出場。新たな布陣で王者ワセダに挑んだ。


力強いサーブを放つ富澤副将

両校の大歓声が入り乱れる独特な雰囲気のなか始まった第1セット。慶大は、降小雨(商1・慶應)、富澤太凱副将(経4・慶應)のスパイクで幸先よく得点し、上々の立ち上がりをみせる。しかし、相手のブロックに苦しみ4連続失点。相手にリードを許してしまう。中盤、降のブロック、マルキナシム主将(総4・川越東)のスパイクでブレイクを果たし、必死に食らいつく。20-20と追いつくも、最後は決定力のある相手OP宮浦健人(早大3年・鎮西)の攻撃を防ぎきれず、21-25と逃げ切られてしまう。


慶大のブロックが効果的だった

第2セット序盤、第1セットから強烈なスパイクを放ってきた早大WS大塚達宣(早大1年・洛南)のバックアタックを慶大の3枚ブロックで封じ込めるなど、好プレーで得点を積み重ねる。その後はサイドアウトが続くなか、マルキのスパイクがブロックに捕まり、12-15と相手にペースを握られてしまう。慶大は流れを変えるべくマルキに代えて春季リーグ戦ではLiを務めた加藤真(商3・慶應)を投入し、守備を固める。その後、自陣のミスが重なり19-23と窮地に立たされるも、吉田のスパイクで応戦し、21-24と巻き返す。エース富澤にボールを集め、樫村大仁(環3・茨城高専)のブロックで仕留めるなど高さのあるブロックを生かした慶大らしいバレーで早大に迫り、ついに25-25と同点に持ち込む。最後は吉田がバックアタックを相手コートに突き刺し、早大から1セットを奪い返した。


小出がLiとして出場した

良い流れを継続したい第3セット。だが、スタートからマルキ・富澤のWエースがブロックに捕まり4連続失点。慶大はすかさずタイムアウトを取るも、流れを変えることができない。なかなかブレイクすることができない展開が続くなか、何としても流れを変えたい慶大はピンチサーバーとして片波見和輝(文4・成田)がコートへ。狙いすました良いサーブをみせるも、流れを取り返すことができない。最終的に15-25と大差でこのセットを落としてしまう。早大は、このセットから入ったLi堀江友裕主将(早大4年・開智)を中心とした安定した守備、またそこから繰り出される多彩な攻撃で慶大を翻弄。王者の貫禄を見せつけられる形となった。


得点を決め、ガッツポーズする選手たち

勝利のためにもう後がない第4セット。序盤から両者ミスが続き、シーソーゲームに。そんな中、マルキのブロックをものともしないスパイクでブレイクを果たし、10-8とリード。さらに突き放しにかかりたい慶大は、この試合からスタメンとして起用された谷が堂々たるプレーをみせる。相手の裏をかく強気なトスワークでセンター線を要所で使い15-10とし、試合の主導権を掴む。一時サーブレシーブが乱れ、追いつかれる場面もあったが、最後まで余裕のあるプレーでリードを守り切り、25-22でこのセットを奪った。勝負はフルセットへ。


初めての大舞台で1年MB降が活躍を見せた

会場の熱気は最高潮に。運命の第5セットが始まった。一日を通して冴えていた降のサーブが効果的に決まり、慶大が先手を取る。さらに、吉田が相手の3枚ブロックの間を抜くスパイクで得点したほか、マルキがブロックを決め主将としての意地をみせる。手に汗握る攻防が続くなか、自陣スパイクがブロックに阻まれたところで、慶大はタイムアウトを取り、仕切り直す。タイムアウト明け、降がキレのあるクイックを叩き込み、チームを鼓舞。その後、降、樫村の連続ブロックで同点に持ち込むも、相手OPにコート隅に打ち込まれるなど、10-12と再びリードされる。しかしブロックを含めたトータルディフェンスでチャンスを作り、最後を託された吉田がラリーを制する。さらにまたも樫村がブロックを決め、土壇場で同点に追いついたところで、相手もたまらずタイムアウト。しかし、あと一歩が届かなかった。相手の攻撃に対し粘りをみせるも、サイドに打たせるしかない状況をつくられた。最後は早大ブロックの前に屈し、試合終了。悲願の早慶戦勝利には至らなかった。


大歓声の中、慶大が躍動した

試合後のコートには、涙を流す富澤副将の姿があった。4年生にとっては最後の早慶戦。悲願達成まであと一歩での敗戦ということで、悔しさの滲む結果となった。しかし、4年生の雄姿は今後の慶大を担う後輩たちの目に焼き付いたことだろう。

「慶應が生まれ変わった姿を…」入替戦後、マルキ主将は今後の決意を誓った。この一戦にはチームの目指すべき姿が示されていたのではないだろうか。東日本インカレ、秋季リーグ戦、全日本インカレと、今後も彼らの挑戦から目が離せない。

(記事:持丸嘉昭 写真:藤澤薫・菊池輝・津田侑奈・八幡藍)

以下、インタビュー

宗雲健司監督

――今日の試合を振り返って

良い試合でしたね。リスタートの試合が早慶戦ということで、1週間しか準備できなかったんですけど、良い試合でした。

――入替戦から早慶戦までの期間について

御覧の通り、選手をコンバートしたのですが、やっていることは変わらないですね。コンバートした子たち、特にセッターの吉田をスパイカーにしたので、早く総合練習に慣れるようにという点だけで、ほぼ練習は変わらないです。

――代わってセッターを務める谷選手について

十分です。まったく大学でほとんど出してあげてないのに、たぶん緊張もしたでしょうけど、十分、スパイカーに気持ちよく打たせてあげるという彼の身上のボールですごく良かったですよ。最初だけ、マルキに低かったですけど、少し本人にアドバイスしたら、そのあとマルキも気持ちよく打てたので、良かったです。

――MBが得点するシーンが目立ちました

今までパスが返らず、真上に上がるパスが多かったので使えなかったんです。でも今回、小出と(吉田)祝太郎を中心にAパスを入れてくれるので、要所で使えたというか。谷が良いところで何本か上げて、決まってくれていたので、谷を褒めるところだと思います。

――4年生の活躍について

嬉しいですね。(4年生は)2部に降格したことにも責任を感じているし、チーム内ごたごたしたこともあったけど、そういう思いも全部この試合に懸かっていたので、頑張ったと思います。試合に出ている4年生も、出られていない4年生も練習でよくサポートしてくれていたので、よくやったと思います。

――2週間後に迫った東日本インカレに向けて

まだ2部降格したという傷は癒えていないんですけど、東日本インカレでも今日みたいな試合をしてれば、センターコートに立てるチャンスも十分あるし、そういう風にみんなに期待しながら、準備したいと思います。

マルキナシム主将(総4・川越東)

――今日の試合を振り返って

早稲田さんは毎年メンバーを変えてくるのですが、今年は変えてこなかったので春リーグと同じゲームプランで行こうと思っていました。こちらのブレイクに関して、1セット目はあまりできなかったんですけど、セットを重ねるにつれてできるようになりました。でもサイドアウトについては、相手のサーブにやられたのでなく、こちらの攻撃が僕を中心になかなか決められませんでした。そこが序盤苦しくて、最終セットにスパイクをこう打ったら決まるというはわかりだしたんですけど、大事なところで僕や(富澤)太凱など、決めなければならない選手がミスしてしまいました。でも5セット目まで持っていけたのは、今日のゲームの展開的にはすごく良いゲームだったかなと思います。ただ負けたのはすごく悔しいです。

――リーグ戦で早大と戦った際は1−3での敗戦でしたが、今日の試合でここまで早大に肉薄できたことにはどんな要因がありますか

春のときは調子が出せず、気持ち的に切れていたところがありました。今日は気持ちは切らさなかったのですが、2セット目と3セット目の間に体力的に切れてしまう場面が1回あって、そこで声を落としてプレーすることに集中することにして、4、5セット目を思い切り頑張ることにしたのはよかったと思います。

――2セット目に相手のセットポイントから逆転してセットを勝ち取ったシーンが印象的でしたが、その時の心境は

正直あまり点数を見ていなくて、とにかく相手に食らいつこうということしか考えていなかったので、そのセットに関してはやはり気持ちが落ちなかったことがよかったと思います。

――リーグ戦を終えてから今日まで取り組んできたことは

リーグを通して気持ち的に上手くいかないことがあると、勝っている状況でも気持ちが切れてしまうことがあったので、そこをしっかり克服していき、チームとしてまとまって立て直して行こうという風にやってきました。その成果は出つつあるのかなと思うので、今後もこれを継続して(チームワークを)上げていきたいと思います。

――ご自身にとって最後の早慶戦でしたが、この試合に対する思い入れは

早稲田さんは1部リーグで1位ですし、去年良い試合をしただけに、今年もちゃんと良いゲームをして勝ちきれるかという不安はありました。みんな朝から気持ちを作ってきていたと思うのですが、キャプテンとしてチームを引っ張ることばかり考えてしまって、個人のプレーに集中するまでに時間がかかってしまったので、今後はそこをもっと柔軟にしたいと思います。途中から自分のプレーも良くなっていたと思うので、あれを1セット目からできるようにして、チームの中心になりたいと思います。

――チームワークの維持以外で、今後取り組んでいきたいことは

秋リーグで1部に復帰することを一番に考えているので、東日本インカレをないがしろにするわけではないですけど、ここで早慶戦が終わったからといって落とさず、もう1回トレーニング、練習としっかりやって、東日本インカレと秋リーグで良い姿を見せたいと思います。

富澤太凱副将(経4・慶應)

――今日の試合を振り返って

春リーグ、ああいった形で終わって、本当にチームとしても個人としても不甲斐ない結果になって、やはり早慶戦でなんとしてもチームの形を取り戻そうという意味で臨んだのですが、力及ばず悔しい結果となってしまいました。

――ご自身のプレーについて

試合を通して、谷としっかりコンビを合わせることができたので、そういう点ではやはりチームの形が見えたのではないかなと思う早慶戦でした。

――試合後、コート上で大粒の涙を流されていました

お恥ずかしいですね。ここで絶対にチームを立て直すっていう強い意志で4年生含めてやってきたので結果を残せなかったのは本当に悔しかったです。私自身悔しい思いと共に、1年生からずっと試合に出していただいて本当に本当に幸せでした。今後はしっかり3年生がこのような思いを引き続ぐではないですが、勝ってもらえればいいなと思っておりまさす。

――王者まであと一歩でしたが、上手くいったところは

第一にブロックシステムが上手く機能したのではないかと思っております。ブロックが上手くいって、そのあとの切り返しが、みんな一つになってプレーができたので、本当にこういったところは今後もシーズン深まるにつれて、できたらいいなと考えております。

――最後の早慶戦、どのような思いで臨んだか

支えてくださる方の思いというのは絶対に忘れずに、120%出せるように努めてきました。本当に4年間早慶戦ができて、幸せでした。

――2週間前の入替戦から、どのようにチームをまとめたか

まずはチーム一つになること。チームのプレーというものを、他人事にしないこと。そういったところを踏まえた上で、4年生はじめ、3年生と一丸となって、方向性を示せました。そういった意味で本当に試合ができたのは収穫だったのではないかと考えております。

――今後に向けて

こういった思いに大切にするのはそうなのですが、やはり試合には負けているので、この悔しさというのを絶対に忘れずに、東日本、秋リーグそして全カレを全力で戦っていこうと思うので、今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。

吉田祝太郎(政3・慶應)

――今日の試合を振り返って

みんなよく頑張っていたと思います。本当に良い試合できて、最後にちょっと2~3点、僕がちょっとやっちゃって、詰めの甘さが出ちゃったなと思います。

――王者まであと一歩まで迫りました

サーブカットが結構安定したんですけど、多分向こうが全然サーブで攻めていなくて。わざとサーブチャンス入れて、ブロックの練習をやっていたんじゃないですかね。なので、点数上では良い試合をできたんですけど、向こうは多分もっと本気を出せば余裕なんだろうなっていう感じですね。だから僕らもこれで「早稲田と良い試合できた」「俺ら強いじゃん」ってなるのは危険だなって思いました。

――入替戦から2週間、このチームでどんなことに取り組んできましたか

僕はセッターからスパイカーになったので、その練習を頑張ろうと。まずはサーブカットをやんなきゃいけないってなって、ひたすらサーブカット(の練習)をやろうって。で、サーブカットも僕と(小出)捺暉だけの2枚キャッチに変えて、他のマルキさんとか太凱さん、樫村、降、柊吾で攻撃するっていう、チームスタイルをがらっと変える感じでした。

――セッターとして出場した谷選手について

めっちゃ頑張っていますよ。僕がセッターやっていたときから練習前とかでもトス練していたし。元から本当にすごいトス自体すごい上手だし、強気なんですよ、めっちゃ。「おー!そこそっち上げるんだ!」みたいな。意表を突くようなトス回しをできる選手なので。今日も本当にずっと信頼して、打ちやすいトスが来るので。彼はもう本当にすごいですよね、デビュー戦なのにすごく良いトスを上げていて、下級生なのによく頑張ってくれたなって言いたいですね。

――今日のご自身のプレーを振り返って

まああえて言うなら、この2週間でまあまあのところまで行ったかなっていう感じですけど、リーグ戦で戦うってなったらまだまだ全然甘いので。甘いプレーが多い。スパイクにしても、サーブカットにしても、サーブにしても、ブロックにしても。まだまだレフトとしてやるべきことは全然できていないので、そこはもっと夏の期間で詰めなきゃいけないなって思いました。

――今のチームについて

2部に落ちてからミーティングしたんですけど、4年生はすごく責任を感じているらしくて。僕たちが変わらなきゃいけないってなって。上級生が筆頭になって、自分たちからもっと練習で厳しくしようっていうのを進めてくれていて、まあ下級生としてはすごい楽というか、4年生が変わったほうがみんなに浸透しやすくて。間宮さん(間宮秀太コーチ)からも、「2部に落ちちゃったのはやっぱり気持ちの問題、チームが1つになってないから」って言われました。4年生が筆頭になって、気持ちを1つにしようっていう動きが出てきているので、その動きに僕も乗っかってじゃないけど、僕もその動きに協力して、1つになってきているんじゃないかなと。チームもそう。1つになっていけばいいんじゃないかなって思います。

――東日本インカレとそれ以降に向けて

東日本はできればセンターコートに行きたいですね、頑張って。まあ秋は2部1位になって、入替戦で勝って、1部に戻りたいと思います。みんなそう思っていると思うので、それを頑張りたいと思います。

樫村大仁(環3・茨城高専)

――今の率直な感想は

今季2部に降格してしまって、応援してくださっている方のためにも早慶戦で勝ち、今後につなげていこうという目標を立ててやっていたので、すごく悔しいです。

――2部降格が決まり、早慶戦まで時間がありました。どんな準備をしましたか

技術を上げるのは2週間では厳しいので、早慶戦に対する思いなどをみんなで共有したり、対早稲田の戦術を練ったりしました。

――今日の試合を振り返って

最初から最後まで競り合った展開で、どちらが勝つか分からないという状況になったとき、少しの差で早稲田の粘りが出たと思います。こちらはスパイクを打っているのに、なかなか決まらないという粘り強さがあり、そういうところが勝敗を分けたのではないかと思います。

――今日、チームとして良かった点は

リーグ戦は富澤さんが厚くマークされて止められることが多かったんですけど、今日は全体的に攻撃ができていたのかなと思います。

――谷選手とのコンビはいかがでしたか

2日しか合わせていないんですけど、それでも全然合っていて、今後もやっていけば伸びるんじゃないかなと思いました。

――ブロックに関して

終盤は良くなりましたが、序盤にクイックが多くてそれに対応するのが遅れてしまったと思います。でも、僕自身はそうでしたが、チームとしては良かったと思います。

――東日本インカレに向けて意気込みを

今日で日本一の早稲田とも良い勝負ができると分かったので、東日本インカレでも関東1部の相手に対しても勝って、優勝目指して頑張ります。

小出捺暉(環2・駿台学園)

――今日の試合を振り返って

大学のトップレベルである早稲田とあれだけの接戦をできたので良かったなと思います。

――具体的にどのようなところが良かったですか

いつもよりも気持ちが入るというのもあると思うんですけど、守備も攻撃も自分たちの100%を出せたことが良かったと思います。

――守備専門のリベロにポジション変更したことについては

スパイカーのときに見えなかった部分が、リベロになったことで後ろから見えるようになったので、チームが崩れないようにまとめていくことを意識してこれからもやっていきたいです。

――入替戦から早慶戦までの短い時間でしたが、チームでどう修正を図りましたか

チーム内で結構ポジションが変わったことやミーティングもあって、短い時間でチームとして同じ方向にまとまれたので良かったと思います。

――東日本インカレに向けて意気込みを

2部に落ちたことで強豪校と早めに当たる組み合わせになったんですけど、1部から落ちたとか関係なく、むしろこれだけ強くなったということを全国のチームに見せられるように頑張りたいです。

加藤靖丈(商2・慶應)

――今日途中出場でしたが、どのようなことを意識しましたか?

ブロックで役割を限定されたのでその役割はしっかりやるのと、終盤だったので入って気持ちを落とさないように、周りの雰囲気を上げるようにという2つを意識しました。

――ご自身のプレーを振り返って

直接点はとれなかったんですけど、結果的にセットは取れたというのはすごく良かったです。逆に3セット目は(富澤)太凱さんを休ませるという本来とは違う目的で、自分の仕事はできたんですけど、最後にブロックに捕まって失点してしまったのが良くなかったです。

――入替戦が終わってこの2週間どのようなことを練習してきましたか

技術どうこうというより、チームとしては気持ちの面で厳しくして、秋に絶対復帰するって気持ちだったので、そこを切らさないように意識するということをやってきました。

――同期の谷さんによく声をかけていましたが、どのような言葉をかけていましたか?

谷は入替戦が終わって急にスタメンになったので、ベンチにいる同期を中心にして谷を盛り上げるように意識していました。

谷舜介(環2・徳島城東)

――今日の試合を振り返って

1セット1セット全力で集中してやれたんですけど、序盤走れたところはセット取れて、走れなかったところは落としたっていう形だったので、次はもっと、3セットで勝つくらいのつもりでやりたいなと思いました。

――入替戦から2週間経って、初めての試合でした

入替戦のチームとレギュラーもがらっと変わっちゃって、できたてのチームで戦うことになっていたから、コートの中でとりあえず無言がないようにずっとみんなにしゃべり続けて、コミュニケーション取ってやっていました。

――久しぶりのスタメン出場でした

同じコートの中に、前のセッターの(吉田)祝太郎さんとかがいてくれているので、気持ちの面でもめっちゃ助かるし、なんか、やりやすーいように先輩に上げさせてもらったなって感じです。

――今日のご自身のプレーは

ちょっとミスが結構目立っちゃったから、もっとミス少なくして、あとはブロック全然止まらなかったので、もっといっぱい止めていきたいなと思いました。

――ラリー戦になることも多かった

前のチームと比べたら、今のチームって、ディグとか、レシーブがみんな頑張って、結構つなげられるチームなので、そのへんは自分たちの強みって思って頑張っていました。

――今のチームについて

今日がスタートっていう形なので、良い試合はしたけど実際勝ってはいないから、これから絶対に勝てるように、もっと練習から詰めていきたいなと思いました。

――2週間後の東日本インカレに向けて意気込みを

東日本で絶対に早稲田にリベンジしたいから、まずはそこまで絶対に勝ち上がって、次こそは早稲田を倒したいです。

降小雨(商1・慶應)

――今日の試合を振り返って

悔しいです。

――リーグ戦と同様にチームを盛り上げていました

前日にメンバーでやらせてもらうことがわかって、4年生にとっては最後の早慶戦だったので、自分は1年生で先輩方より点が取れない分、チームの中では盛り上げ役として、そういう面でチームをうまく回していければいいなと思っていたので、気合を入れてやっていました。

――サーブが効果的でした

本当はジャンプサーブを打とうと思っていたんですけど、ほかの先輩のサーブも走っていたので、フローターで狙えと言われたところをしっかり攻める、という意識でやっていました。

――入替戦に負けてからチームの雰囲気は

負けてしまったことに関しては非常に悔しいし、応援してくださっている皆さんには本当に申し訳ないんですけど、早慶戦をひとつの境目として、これから全部の試合に勝って秋のリーグ戦で1部に戻れるように、という意識でやっていたので、今日の一戦に懸ける思いは強かったと思います。

――王者ワセダまであと一歩でした

新しいチームのスタイルを始めてからあまり練習する時間が無くて、いきなり挑んだので、もう少しチームとしてのつなぎとかパスからの攻撃とかの完成度をもう少し高めればもっと良いゲームができたかな、と思います。

――ご自身にとって初めての早慶定期戦でした

やはり応援がすごくて、実際に試合をしていて力になりましたし、頼もしかったです。その応援に応えようという思いが強くなっていきました。

――東日本インカレに向けて

2部に落ちてしまって、ここから上がるしかないので、もう残りの試合を全部勝つという思いで、東日本インカレでも優勝を目指して頑張りたいと思います。

女子戦


選手たちの笑顔がはじけた

今年も早大の壁は厚かった。新しくなった早稲田アリーナで迎えたバレーボール女子早慶戦。今年こそは宿敵に一矢報いたい慶大であったが、早大の強力なアタック陣を擁する攻撃に圧倒され、ストレート負けを喫した。しかし、随所に良いプレーも見られ、選手たちからは梅雨空を吹き飛ばすような明るい笑顔が見られた。

2019年6月9日(日)

第83回早慶バレーボール定期戦

女子戦

@早稲田アリーナ

※女子戦は第48回大会から開始されたため、通算試合数は36回となります。

得点
慶大セット早大
1325
1025
25
出場選手
ポジション背番号名前(学部学年・出身校)
WS友成真由美(商3・城南)
WS吉田佳純(環4・八女学院)
MB野見山育実(経4・慶應湘南藤沢)
WS村井来路(商4・新宿)
小寺彩貴(商4・慶應女子)
MB小高淑乃(経4・女子学院)
Li石川かほ(政4・慶應湘南藤沢)
10矢野菜奈(政3・慶應湘南藤沢)
途中出場白土恵(経4・慶應湘南藤沢)
早舩瞳子(経4・雙葉)
12秋田愛(政2・慶應NY)
16倉員里桜(商1・慶應湘南藤沢)
15三浦麻莉子(法2・佐伯鶴城)

春季リーグ戦、2部3位の成績を収めた早大。一方の慶大は、4部3位と、実力差は歴然としている。格上相手に自分たちのバレーをすることができるか。応援席とチームが一丸となって宿敵撃破に挑んだ。


村井副将のレシーブ

注目の第1セット、慶大は相手のスパイクのミスから幸先よく先制する。しかし、レシーブの乱れ、さらにはスパイクのミスも絡み、一気に5連続で得点されてしまう。流れを取り返したい慶大は、両サイドの村井来路副将(商4・新宿)と友成真由美(商3・城南)にトスを集め、何とか早大に食らいつく。そして、早大の強力なスパイクを必死につないでラリーを制し、7-11としたところで流れは慶大に傾きかけた。しかし、早大には余裕があった。その後も、追いすがる慶大は自分たちのペースをつかめず、13-25で第1セットを落とした。


サーブを打つ野見山

第2セットもいきなり早大に7連続で得点を許す苦しい展開。重苦しい雰囲気を変えたのは主将の吉田佳純(環4・八女学院)だった。フェイントでこのセット初めての得点を奪うと、サーブ権をもらった吉田は試合後、「あれが一番だった」と語ったサービスエースを決め、大きくガッツポーズ。吉田を中心に慶大に笑顔が戻り始めた。セット中盤から後半にかけても早大のペースで試合は進んだが、Liの矢野菜奈(政3・慶應湘南藤沢)をはじめ、好レシーブが随所に見られた。格上相手に粘りを見せる慶大だったが、広がったリードは縮めることができず。このセットも早大に献上した。


3年生WS友成がスパイクを決めた

第3セット。序盤から強烈なスパイクを決められたほか、サーブレシーブも乱れてしまい、6連続失点。しかし、第2セットで目立ったつなぎのミスはなくなり、早大の強烈なスパイクを粘り強く上げ、相手のミスを誘って得点を重ねていった。9-25でセットは落としたが気迫のあるプレーが見られた。

青木和繁監督は試合後「選手も早慶戦の雰囲気に飲まれて緊張していた」と振り返った。確かに試合序盤は会場の大きな声援のせいか、選手の動きも固く感じられた。しかし、第2セットの吉田主将のサービスエースを皮切りに、慶大は早慶戦という大きな舞台を楽しむことができているように見えた。青木監督が「早慶戦をみんなで楽しんで、観ている人に感動を与えるということが目標だった」と語ったように、選手からはバレーボールを楽しむというのが劣勢の中でも良く感じられた。また、「1個下の友成がレシーブの面で引っ張ってくれて」と吉田主将が語ったように、4年生が中心のチームで下級生が活躍したのはチームとして大きな収穫になったはずだ。


チーム一体となって試合に臨んだ

6月末には東日本インカレが控えている。そして、チームとして目指すのは秋季リーグ戦での3部昇格。春のリーグ戦では1点が取り切れずに3部昇格を逃しただけに、秋のリーグ戦での3部昇格はチームに与えられた使命だ。それでも、今日の大舞台を楽しむことができた彼女たちならきっと成し遂げてくれるはずだ。今日の敗戦を糧にして、チームはこれからも前進していく。

(記事:菊池輝・八幡藍 写真:津田侑奈・高井真衣・小菊捷人・持丸嘉昭・隅田一・藤澤薫)

以下、コメント

青木和繁監督

――今日の試合を振り返って

完敗でしたけど、選手も早慶戦の雰囲気に飲まれて緊張していました。ラリーでつなげているときは、うちの特徴を出せるんですけど、緊張で足が動いていなかったので、もったいないです。リーグ戦のときの方が動きが良かったので、今日はみんな焦っていたのかな。

――選手たちは劣勢の中でも明るくプレーをしている印象を受けました

早慶戦をみんなで楽しんで、観ている人に感動を与えるということが目標だったので、選手には「元気を出して楽しくやってこい」としか言いませんでした。

――今日の試合を今後どう生かしていきますか

6月末に東日本インカレを控えていて、対戦相手も今日の早稲田さんくらいのレベルのチームと試合をやるので、今日の反省点はしっかりと改善して、今日できたことを伸ばしていきたいと思います。

――今日良かった点は

早稲田さんは高くて強いアタック陣がいましたが、ディグ(スパイクレシーブ)はよくできていたかなと思います。

――今後に向けて意気込みを

春のリーグ戦で最後の1点が取れなくて3部昇格を逃しているので、この早慶戦と東日本インカレが終わった後の秋のリーグ戦では必ず3部復帰を実現できるように、また頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします。

吉田佳純主将(環4・八女学院)

――この早慶戦という舞台で試合をしていかがでしたか

2部の上位のチームの早稲田さんと試合をする機会なんて滅多にないので、貴重な経験をさせていただいて本当にありがたかったです。本当に楽しかったです。

――ナイスレシーブやカバーが多く見られました

1個下の友成がレシーブの面で引っ張ってくれて、それに先輩も感化される感じでした。ちょっとボロボロだったんですけど、雰囲気は良くできたかなと思います。

――今回見つかった反省点はありますか

圧倒的に全ての面において早稲田さんが上だったんですけど、やはりサーブレシーブがテンパっちゃって全然返らなかったので、基本のサーブレシーブをもっとしっかりやっていかなきゃいけないなと思いました。

――サービスエースを決めたときのガッツポーズが印象的でしたが、そのときの気持ちを教えてください

まさか早稲田さんにとれると思ってなくて「よっしゃ!とったぞ!」みたいな(笑)。あれが一番でした。

――今後に向けて一言お願いします

今後は東日本インカレ、秋リーグなどが控えているので、しっかり最後まで悔いなくチーム全員で頑張っていきたいと思います。

村井来路副将(商4・新宿)

――今日の試合を振り返って

すごくハイレベルな相手と試合ができる滅多にない機会だったので、雰囲気だけは負けないようにというつもりで、コートの内外が一枚岩になってできた試合ではあったんですけど、出したいプレーや見せたいような動きがなかなかできず、苦しい試合でした。

――昨年の早慶戦と比べて

昨年の早慶戦とは会場も違って、早稲田側の応援がすごく多くてなかなか声も届かず、やりにくい部分もありました。今年は最上級生ということで、プレー面だけではなくて、いかに雰囲気を作るかということも考えていました。

――チームメートに何度も声をかけていらっしゃいました

エースとしてだけではなくて、副将として、士気を高くしたら良い動きができる部員が揃っているので、チームメートを持ち上げることを意識して声をかけていました。

――早大の印象は

元々能力の高い選手の集まりで、慶應ができないようなコンビや攻め方、守り方が揃っていたので、ぜひ今後の参考にしたいですし、そのようなバレーを目指していきたいと思っています。

――今後に向けて

春のリーグ戦で3部昇格という目標が達成できず、不甲斐ない結果に終わってしまったので、秋こそは「かっこいい」勝ち方をして魅せられるようなバレーをしたいと思っています。

小高淑乃(経4・女子学院)

――今日のプランは

個人としては、早稲田は高さがあって速い攻撃をしてくるので、マークをしっかりしてブロックにつくこと。全体としては、格上相手なので粘って粘って思い切ってプレーすることを目標に掲げてました。

――今日の試合を振り返って

やはり相手の速い攻撃であったり、高さに対してなかなかブロックが機能できなかったことや、速攻などミドルが機能できないことがリーグ戦の課題で、そこがやはり格上相手に難しかったなというのが正直なところです。

――ご自身にとって最後の早慶戦でした

そうですね、4年生がほとんどメインっていうのはあるのですが、やはりなかなかこれだけトップのチームとできる機会は少なくて。そういう意味では学年というのはあんまり関係なく、チーム全員で泥臭くやっていこうっていうのと、最後は思いっ切り楽しんでやろうということだったので、そこは少しはできたのかなと思います。

――早大チームの印象は

やはり高さが圧倒的だったと思いました。そこはわかってはいたんですけど、やっぱりやるなかで、その高さの部分とレシーブでの粘りなど、まだまだ上のレベルだなと感じました。

――チームの雰囲気やチームワークはどうでしたか

なかなか一本で決められてしまったり、攻撃が決まらなかったりすることもありましたが、コート内外関わらずとにかく声をかけあって、お互い頑張ってモチベーションを上げならがらできたかなと思います。

――応援は力になりましたか

リーグ戦に比べても全然レベルの違う応援なので、ちょっとしたときの応援であったりとか、常に周りからの声っていうのが、自分たちの心の支えというか、もう1回頑張ろうというところにつながったので、すごくありがたかったです。

――今後に向けて

今後はやはり、3部に復帰というのが、まず目標にあるので、そこに向けてもう1回自分たちの基礎からしっかり見つめ直して、夏の練習を1つずつ底上げともう1段階レベルアップするところに重点をおいていきたいと思います。