10日、全日本大学野球選手権大会が開幕する。全国の大学野球連盟を勝ち抜いた27校が「大学日本一」の座を争い、東京ドームと明治神宮球場を舞台に、熱い戦いを繰り広げていく。

注目は環太平洋大学(中国地区大学野球連盟)。野村謙二郎前広島監督の弟であり、昨年の明治神宮大会で準優勝を果たした名将・野村昭彦氏の後を引き継ぎ、元西武・安藤信二氏が采配を振るう。13年から4年連続で明治神宮大会に出場してきたダークホースが、IPU旋風を巻き起こすことはできるのか。

また、プロ注目選手たちも続々登場する。明治大学(東京六大学野球連盟)と東洋大学(東都大学野球連盟)は、日本の大学野球を牽引してきた伝統校だ。明治大学は主将・森下暢仁投手を擁し、盤石な投手陣でリードを守り抜く戦術でリーグ戦を制した。一方、総合力が高いのは東洋大学。1年生ながら今季新人賞を獲得した松本渉選手、森下翔太選手や佐藤都志也選手をはじめとした上級生を中心とした打線と、最優秀投手に輝いた村上頌樹投手らが上手くかみ合うことで、バランスの良いチーム作りができている。2校がどこまで勝ち残っていけるか、目が離せない。昨年出場した甲斐野央投手(現・福岡ソフトバンクホークス)、梅津晃大投手(現・中日ドラゴンズ)、上茶谷大河投手(現・横浜DeNAベイスターズ)、中川圭介選手(現・オリックスバファローズ)、松本航投手(現・西武ライオンズ)、東妻勇輔投手(現・千葉ロッテマリーンズ)らに続く未来のスター誕生にも期待だ。

27校中今大会の初出場校は大阪工業大学(近畿学生野球連盟)と高知工科大学(四国地区大学野球連盟)の2校。2016年には中京学院大学が2016年に初陣初優勝を飾ったが、“下克上”は見られるのか、こちらも目が離せない。

元号が「令和」に変わって最初の全日本大学野球選手権大会。各連盟を制した強豪たちがどんな戦いを見せてくれるのか。大学野球の熱い夏が、まもなく始まろうとしている。