写真:張本智和(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部

<ITTFワールドツアー・香港オープン 2019年6月4日~6月9日>

8日、香港オープン男子シングルス準決勝で張本智和(6月世界ランキング4位・木下グループ)が周雨(同61位・中国)にゲームカウント4-1で勝利し決勝進出を決めた。

勝負を分けたのは、ゲームカウント1-1で迎えた3ゲーム目終盤。10-8から1本取られた張本は、ここが勝負と見てタイムアウトを取る。次の1本でストップレシーブから強気のフォアフリックを決め、このゲームを取得しベンチに戻ると倉嶋洋介監督とハイタッチ。重要なポイントでのタイムアウト成功で流れを掴んだ張本が、その後も周雨を押し切った。

張本は9日17時(現地時間)より行われる決勝で林高遠(同2位・中国)と対戦する。昨年12月のグランドファイナル決勝で破っている相手だけに、優勝に期待がかかる。また昨年のジャパンオープン以来となる伊藤美誠(スターツ)とのアベック優勝なるか。注目が集まる。

倉嶋洋介監督 試合後のコメント




写真:張本智和(左・木下グループ)と倉嶋洋介男子ナショナルチーム監督/撮影:ラリーズ編集部

今日氷を用意していたので、かっかしてたら頭を冷やしてやろうかなと思ったけど、今日は使わないですみました(笑)。

今日は負けている場面が無かった。追いつかれただけでその後また2−1になったので、比較的冷静だった。

YGサーブが効かず動揺したのは僕もあったが、その後の対処は違うサーブでもできたので良かった。

張本智和 試合後のコメント




写真:張本智和(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部

過去2勝0敗の相手だが、一番難しい試合になると思っていた。その通り2ゲーム目はチャンスがなかったし、3ゲーム目もずっと2点リードされていて逆転。4ゲーム目も1-5から逆転。今大会は逆転が多い。リードされても落ち着いて、自分のプレーを信じてゆっくりプレーすることが出来たのでそれが良かった。

(タイムアウトを取った3ゲーム目10-9の場面について)3ゲーム目の10-8で相手がYGサーブに変えてきた。次、何を考えたらいいか分からなかったので、タイムを取った。焦ってチキータに行くのではなく、何がきてももう1回ストップして、落ち着いてやろうと思って、それがうまく行った。あそこを取れたのは大きかった。

(フォアを狙われた際の対処について)最初は相手のブロックが伸びてきて、タイミングが合っていなかった。前陣で速い打点で曲がる前に自分がライジングで打てたのが勝利につながった。

レシーブについても、ストップとチキータをうまく打ちながらロングサーブも狙わなきゃいけないので大変だったが、3ゲーム目以降はうまく出来た。中国オープンの馬龍戦以上にキツい試合は無いと思っている。焦って打つのではなくストップストップから狙いながらというプレーが3ゲーム目に出来たので、あの試合の経験は本当に大きい。負けた試合も勝った試合も全て自分の次の試合に繋がる。

(決勝で対戦する中国の林高遠について)相手はずっと決勝に進出している強い選手。前回は勝っているが、その前は簡単に負けてるので五分五分だと思って、1球1球全力で取って、優勝できるようにしたい。(今日の相手と同じ左利きの中国選手だが)一つ一つの技術がもっと質が高いと思う。困難を予想してしっかり準備していきたい。

(五輪出場権争いをしている中での決勝進出という結果について)中国オープンでも日本人トップの結果、今回も日本人で一番いい結果。これが最低限。その後は優勝を目指さなければいけない。まず第一関門を突破して、まだ明日第二関門があると思って最後の一試合全力で戦いたい。

香港OP5日目 男子シングルス結果




写真:周雨(中国)/撮影:ラリーズ編集部

<準決勝>
○張本智和4-1周雨(中国)
11-8/5-11/11-9/11-5/11-8

文:ラリーズ編集部